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文字の力を体感してる? それは伝える力

課題文の読み込み次第で、出来上がるプランは変わってしまうという事は常日頃から伝えています。ずーーーーっと。

で、これを令和3年の製図試験でも実感した受験生は多かったんじゃないかなと思います。

ということで、今日の記事は、製図とは全然違う話なんですが「文字つながり」ということから文字の歴史について。

歴史を遡ると文字体系というのが結構おもしろくてですね、文字の起源は遅くとも5000年以上前にはシュメール(現在のイラク)やエジプトでは文字を書いて記録を残すようになっていたそうです。

みんなが教科書で聞いたことがある「メソポタミア文明」の栄えたエリアです。

メソポタミアの南部にシュメールという地方があって、紀元前3400年には、そこの商人たちが世界最古の文字を発明したそうです。

ちなみに、シュメール人の絵文字というのは、他地域との交易が盛んになって物品の数を記録する必要に迫られたために、粘土板を引っかいて絵文字で表したものだったそうです。

(やっぱりここでもビジネスの話が出てくるわけで、何かが発展するときには必ず「商売」の話が起点になって発展していってるっていうことが、文字の成り立ちを勉強していても感じるわけです。経済ってやっぱり大事よ。)

そこから何世紀も経つうちに、粘土版上に各種のマークを押し付けて記すといったより単純な形の文字へと発達したそう。

確かに、毎回毎回絵を描いていたら時間ばっかりかかってしまうので、それを単純化して何か記号化したいというのは、もし自分たちが当時に生きていたシュメール人だったとしても考えることでしょう。

これってエスキスでもそうですもんね。

課題文の情報を図化したり単純化して、視覚的にサクッと捉えられるような工夫をしていくってことを皆さんやっているはず。

「文字情報(課題文)を原始的な絵文字(図化・単純化)に落とし込む」みたいなことですよね。

ググってシュメール人の絵文字探してみたので貼っときます↓

これ、リンク貼ったらタイトルが怪しさ満点ですが、キリンの関連ページで「シュメール人が残した粘土版からビールの製造を想像できるよ、おもしろいよね〜」というニュアンスでビールの製造を楔形文字にからめて知的におもしろく紹介しているページ。

(上記リンク先のページより一部抜粋)
紀元前3300~3000年、のちに完成される楔形文字がまだ絵文字のようだった頃、ビールは「甕の中の水と穀物の粒」という図柄によって示されていた。すなわち、粉砕した麦芽が水の中で糖化して麦汁となり、やがてアルコール発酵がおこる。そんなビール誕生の基本プロセスを、シュメール人はごくシンプルな図柄によって、見事に伝えてみせたのである。

記事は「シュメール人が残した粘土板に麦と壺の絵(楔形文字の初期)が残されていて、そこからビールの製造を想像できるよね、あくまでも憶測だけど」みたいな感じですが、現代を生きる私が見ても粘土板には麦や穀物の粒の数がみてとれて面白く感じました。

お酒の会社という特性上、誰もがいきなりこの粘土版の紹介を読むことができず、自分が生まれた年を入力するというワンステップを経てから上記のページに飛んでいく感じになりました。(コンプライアンスですな)

そしてこちらは ウィキペディアより。↓
 リンクも貼っておきます

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製図試験には直接的に関係ないんですけれども、文字について考えていったら共通点があって面白かったので、今日はシュメール人が考案したとされるメソポタミア文明の発展のキーになった楔形文字について書いてみました。

ほんと、文字って奥深いですよ。おもしろい。




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