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今年もスゴい会社が続々!「僕たち上場しました2023」①市場に行かなくてもネットで鮮魚が仕入れられるECサイト「魚ポチ」とは!?②お会計時にピッ!とするマルチ決済端末とその仕組みを作って78億円!③国内で唯一作っている「人工ダイヤモンドの種」って何!?

今回のがっちりマンデー!!は…
「僕たち上場しました!2023!」

会社が株を上場する、
これは会社が儲かってるって証!

今年に入って、外国人観光客によるインバウンドも復活し始め、
日経平均株価もバブル後最高値を更新!

ちょっと元気になってきてるかもしれない日本で、
最近は一体どんな会社が上場しているのか?

きっとそこには、イマドキな儲かりの仕組みがあるはず!

というわけで調べてみると…ありました!

オンリーワンのアイデアで、
儲かり革命を起こした会社がたくさん!

飲食店さんが大喜び!
全国の漁港でカメラをパシャパシャ!
新しすぎるお魚ビジネスはファックスから始まる?

最近急に増えてる!「ピッ!」でお支払いするあの機械!
日本のキャッシュレスを変えた社長は、10年間 会社で寝泊まり?

「僕たち上場しました!2023!」
今年も、頭のいい社長が勢揃いです!

※以下、7月2日放送の書き起こしです。

市場に行かなくてもネットで鮮魚が仕入れられる!?鮮魚の状態や調理方法まで分かるECサイト「魚ポチ」とは…?

「僕たち上場しました!2023」

最初に訪ねたのは…

東京・勝どきにある…

「フーディソン」という会社。

山本社長:僕たち上場しました!

2022年12月、東証グロース市場に上場!

スタッフ:おめでとうございます!
山本社長:ありがとうございます!

10年かけて会社を上場させたという山本徹社長。
一体どんなお仕事で上場を?

山本社長:「魚ポチ」というサービスで飲食店さん向けに、魚の卸売をしている会社になります。

そう、「フーディソン」は魚を仕入れてそれをネットで売るECサイト「魚ポチ」を運営!しかも、売っているお客さんは飲食店。そして、これがめちゃくちゃ大ウケらしい!

スタッフ:今、年商いかほどなんですか?
山本社長:今50億円くらいです。他に比較されるサービスがあまりないので…がっちりです!

一体どんな感じで、がっちり!なのでしょうか?実際に「魚ポチ」で魚を仕入れている…

居酒屋「あいしてます」の店主・中村さんに見せていただくことに。

この日も、スマホから仕入れたい魚を物色中。

中村さん:便利!欲しい魚が見られる。ここ押すでしょ。押すとここにバイヤーのコメントがある。市場に行かなくていいし。ランチやってから夜営業やるでしょ?最終で帰るわけですよ。市場に朝行く時間がない。

「魚ポチ」は写真付きで、産地、魚の大きさ、重さなどバイヤーさんからの詳しいコメントまで付いているんです!だから、朝早く市場に行かなくても、お店にいながらいつでも魚を仕入れられるというワケ!
この日、「魚ポチ」で届いたマグロも…

スタッフ:マグロですか?うわー!
中村さん:おいしそうでしょ、これ。
スタッフ:うまそう!

山本社長:実はECサイトで買っても、自分が目利きしたのと同じくらいの品質のものが届くんだと、みなさん感じていただけています。

しかも!全国70以上の漁港にあがったお魚から選び放題!

でも、この飲食店さんが喜ぶ細かいお魚の情報を、どうやってネットに載せてるのでしょうか?

山本社長:産地側から直接情報を入れていただく。
スタッフ:仲買人さんが情報を送ってくれるんですか?
山本社長:そうですね。

産地の人?これも実際に確かめてみようと…

午前3時、やってきたのは小田原漁港。

そこに、魚を次々カメラにパシャリ!とやってる人が。この方、「魚ポチ」に魚を売っている仲買人の吉村一将さん。せりで大量に仕入れた魚を、まずは写真にパシャパシャ!

吉村さん:鮮度感が特に目とかによく出ますので、目の輝きがしっかり映るように写真撮ってます。

と、何やら紙に書き始めた!

締め方や漁法、梱包の仕方、さらには1尾あたりのおおよその重さまで細かく魚の情報を記入!

吉村さん:昔だったら小田原から買ったっていう情報くらいじゃないですか。飲食店さんに納めるのに、漁法だったり締め方だったりがあると、魚の付加価値をつける手になります。

吉村さん:これは、カワビシャという魚になります。
スタッフ:カワビシャ?顔がウエストランドの井口さんにそっくりじゃないですか?
吉村さん:他のお店に絶対ない商品を置けるっていうのも魅力的。

普段なら数が少なくて売り物にならないような魚も、「魚ポチ」ならちゃんと説明をすれば1匹でも売れるから大助かり!だから、おすすめコメントも添える!

吉村さん:カワビシャ、ウエストランド井口さんにそっくり!オススメです!

そして、紙に書いた情報をどうするかというと…

なんと、「魚ポチ」さんにファックスで送信!

すると、「魚ポチ」さんがその情報をサイトにアップしていってくれるというワケ!

スタッフ:今朝、僕らが取材したやつ?全部入力したんですか?
社員さん:そうですね。

毎朝全国から届く情報を、その日の午後3時半にアップ!それを見た飲食店さんが注文してるという仕組み。

どれどれ…井口さんに似ているカワビシャ情報は…

あれ?おすすめコメントが書いてない!

スタッフ:これは入れないんですか?
山本社長:飲食店さんからすると買う理由にならないので、今回はすいませんが削除させていただきました。

そう、しっかりと「魚ポチ」の方でわかりやすい内容に直してくれるんです!コメント欄には、おすすめの調理法なんかも!

そして、お魚は全国から一度 大田市場にある「魚ポチ」の配送センターに集められます。

佐々木さん:当日運ばれてくる魚を、お客様ごとに袋詰めしていく作業をしています。

そう、一度集めるのは、漁港の人がその場で仕分けたり、あちこちの飲食店ごとに直接送るのは大変だから。そこで、一括して同じ場所に集め、1匹ずつ正確な重さを測り…

値段をきっちり確定させた上で、「魚ポチ」からお店に発送してるんです!

山本社長:他の産業では、もうやっていることなんです。それが水産ではできていない。データ化ができると出荷の現場がちょっと便利になり、ちょっとずつ変わってくるっていうのを、ずっとやってきてます。

データ化やオンライン化が特に難しいとされていた水産業界に、みんなが喜ぶ新しいシステムを作ったことで、現在 登録店舗は2万5000店突破!
でも社長は、まだまだこれからだとか…

スタッフ:社長の会社は「イナダ」くらいですか?
山本社長:そうですね、まだまだ山で例えたら2合目とか。
スタッフ:出世魚じゃないんですか?
山本社長:もうちょっと分かりやすく、今2割くらい。

わかりやすい情報が命ですもんね!

「フーディソン」は…「魚ポチ」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:お店の人が(直接)魚を見て決める、みたいなイメージあるんだけど、ちゃんと目利きできちゃうんだね。
田北浩章さん(東洋経済新報社 社長):届いて品物がダメだとしたら、もう二度と注文しませんよね。
加藤さん:なるほど。一回のミスで信用をすべて失ってしまう。
田北浩章さん(東洋経済新報社 社長):信用が全てですよね。
山本社長:それはすごく重要なことで、我々のサイトにマグロだけで200種類以上載ってたりするんですよ。初めてご利用いただいて、がっかり体験しないように、お客様がどういう品質のものを求めて、どういうメニューを求めてるのかっていうことをちゃんと聞いて、安心体験していただくまではしっかりフォローしていきます。

お会計時に「ピッ!」とするマルチ決済端末とその仕組みを作って78億円!

続いて訪ねたのは…

東京・日本橋にある…

「トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)」。

大高社長:僕たち上場しました!

2023年4月に、東証グロース市場に上場!

スタッフ:上場したてですか?
大高社長:したて、ほやほや。

こちらは、大高敦社長。なんでも、何度か上場に挑戦し、今回ついに上場を果たしたんだとか。では、一体どんなお仕事で上場を?

大高社長:こういう端末で、いろんなブランドを一台の端末で処理する。そういう仕組みを作ってる会社です。

「TMN」は、最近急にあちらこちらで見かけるようになった、小型のお支払いマシンを作った会社!

大高社長:どこでもたくさんの決済ができるようにしたというのが、私たちのビジネスなんですね。
スタッフ:スゴい!

そう!「TMN」がスゴいのは、今まで種類ごとにバラバラだった「ピッ!」のお支払いを、一つの端末でできるようにしたこと!

例えば、これまではクレジットカードはこの端末…

SuicaとかPASMOはこちらの端末…

PayPayとかのバーコード決済はこの読み取り機、と、それぞれ別の端末が必要で、お店も準備が大変だった!
でも、それがひとつになるんだったら、お店もお客さんもうれしい!現在、「TMN」に接続している端末は83万台以上!

決済サービスの月額使用料や端末の販売料で儲かる仕組みなので、チリも積もってその年商は…78億円!

大高社長:がっちり!

でも、このクラウド型としてお支払いを一つの機械にまとめる作戦。日本で最初に実現できたのは「TMN」さん。

スタッフ:スゴいじゃないですか!
大高社長:スゴいんです!

大高社長、どのへんが難しいんですか?

大高社長:結構、難しいですよ。データセンターを試験的に作ったり、端末自体が色々なところに繋がらなくてよくなった。うちにつながってくれれば、うちが後ろ側でいろんなとこに繋げる、そういうことをやりました。

そう、今までいろんなお支払いの端末がお店にあったときは、それぞれの端末がそれぞれの会社のサーバーと繋がって、お金の情報をやりとりしてたんですが…

端末を1つにまとめるとなると、いったんデータをまとめて「TMN」のデータセンターが受け取り、それをそれぞれの会社に振り分けることに。ところが…

大高社長:暗号化されたものがデータセンターに来るので、これを解かないといけない。それを解くスピードが遅いと、従来品よりも遅くなっちゃう。

大事なお金の情報は暗号化されてるので、届いたらそれを解いて、また暗号化して会社に送る。これを一瞬でやらないといけないから、大変!

大高社長:プロトタイプを作ったり実験をして、それを大手のブランドの会社に見せてはダメ出しくらい…をずっと延々とやる。まあ、時間かかりますね、年単位ですね。やっぱり。

ちょっとでも(処理スピードが)遅くなると、カード会社やお店に迷惑がかかる、というので何度も何度も何度も、作ってはやり直しの繰り返し。

大高社長:売るよりもものづくりの方にお金を使っちゃうんで、ずっと赤字のままだった。8年くらい赤字だった。もともとは神田の雑居ビルで12年、会社に泊まってました。

現在は社長室で悠々かと思いきや…

スタッフ:今でも寝てるじゃないですか!
大高社長:そういう時もあるんですよ!

大高社長、試行錯誤の末、どんな種類のお支払いでもスゴい速さで暗号解読ができるスーパーマシンを開発!

大高社長:いつも同じ速度で処理できるように、半導体が何千個も活躍してる。
スタッフ:普通は付いてないんだけど、半導体をいっぱい付けたってことですか?
大高社長:そういうことですね。

現在も、お支払いシステムの向上に余念のない努力の社長。これは今後も「TMN」が増えそう!

「トランザクション・メディア・ネットワークス」は…マルチ決済端末…でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
田北さん:今、44のサービスが1つの端末でできるようになってるんですよ。そうすると、お客さんが便利だからこっち使おうってことになりますよね。それは、言葉を変えると「勝ち馬ビジネス」なんですね。サービスの数がたくさんあればあるほど、これを使わざる得ないって状況になっていくんですね。
加藤さん:手数料ってどのくらいなんだろう?
大高社長:従来のものより安くすることで市場に入り込んで、サービスを増やしていく。端末自体、一回置いちゃうと撤去するのは難しいので、とにかく一回片足を突っ込んじゃうんですよね。
加藤さん:なるほど。薄利で、数を増やそうということですね。
井口(ウエストランド)さん:新しい何とかpayが出ても、あの端末に入れられるってことですか?
大高社長:大丈夫です。
加藤さん:もう一人勝ちですね。やりましたね。
大高社長:やりました。

大阪「EDP」が国内で唯一作っている「人工ダイヤモンドの種」って何!?

続いて訪れたのは…

大阪府豊中市にある…

「EDP」という会社!

藤森社長:僕たち上場しました!

2022年6月、東証グロース市場に上場!

藤森社長:がっちり!

「EDP」の藤森直治社長!早速、上場を機に…

スタッフ:給料増えました?
社員さん:ありがたいことに…。

そりゃみなさん素敵な笑顔になるわけです!

スタッフ:ちなみに年商はいかほどなんですか、社長?
藤森社長:昨年度は27億円。

上場して新しい工場も建てたばかり!一体何を作っているんですか?

藤森社長:ダイヤモンドを作っている会社です。

えっ!ダイヤモンドってあのダイヤですか?

藤森社長:ダイヤモンドを作ってるのではなくて、ダイヤモンドの宝石の原料となる「種結晶」という小さな板を作ってます。

そもそもダイヤモンドには天然と人工のモノがあるんですが、人工ダイヤモンドは硬いけど色がついてたりして、研磨剤など工業用にしか使えなかったんです。ところが最近では、人工でも、指輪やネックレスなどのジュエリーにも使える美しいものを作ることができるようになり…

銀座にも人工ダイヤモンド専門店がオープン!

価格は天然ダイヤの3割ほどという事で、結構売れているんだそう!
そして、「EDP」はその人工ダイヤを作る元になる「種結晶」を作れる、国内唯一の会社なんです!

藤森社長:何の変哲もないガラスみたいに見えるでしょ?
スタッフ:はい。
藤森社長:本物のダイヤですよ。

こちらの薄い板がダイヤモンドの「種結晶」。藤森社長の会社はこれを作り、世界中の宝石会社に売っています。

宝石会社はこの「種結晶」に少しずつダイヤの原料である炭素をひっつけて大きくしていき…最終的に石を加工してキレイなダイヤを作ってるんです!

ダイヤを少しずつ大きくしていくことよりも、最初のうすい種を作るのがとても難しい!「EDP」はその「種結晶」作りが、しかも、どこよりも大きい「種結晶」を作る技術がスゴいんだとか!

スタッフ:社長、こちらは?
藤森社長:今ダイヤモンドを成長しているところです。原料のガスとしては、メタンガスを使ってやります。メタンは炭素と水素の化合物なので、その炭素がだんだん積もってきて、ダイヤが厚くなってきます。

社長いわく、ダイヤモンドの原材料になるのは、なんとメタンガス。

このガスに電気を通すと…

水素だけが消えて炭素だけが下に厚く積もっていき、この時、炭素がキレイにつながっていくことで…

ダイヤモンドの板状の結晶ができ始めます。でもこのやり方だと、ある程度の大きさまでしか結晶が大きくならない。

藤森社長:単結晶を横につながった結晶にしてつくってます。

そう、「種結晶」同士をくっつけて面積を広くする!ところがこの「種結晶」、出来上がる時の炭素原子のつながり方がちょっとずつ違う!そして、これが違うもの同士はうまくくっつかない!そこで!

藤森社長:赤い点が走ってるでしょ。

産業技術総合研究所の特許技術を使い…

1つの結晶から何枚もの同じ結晶を作っちゃう!

すると、原子のつながり方が一緒だから…

ピタッっとひっつきやすい!なるほど!

何枚も同じ結晶を作り、それをひっつける事で、1枚の面積が広い「種結晶」に!ところがひっつけすぎても、ちょうど紙をテープでくっつけたように曲がってしまう!

「EDP」はそのギリギリを見極めて、世界でも最大級という人工ダイヤの「種結晶」を作ることに成功!

藤森社長:種結晶をこういう形で作っている会社はうちだけだから。
スタッフ:スゴいじゃないですか!

1枚数千円〜数万円で取り引きされる「種結晶」。初めは年間10枚20枚作るのがやっとでしたが、10年の間に開発を重ね、大量に安く作れる量産化に成功!今では、年間10万枚生産しているんだとか!

「EDP」は…ダイヤモンドの「種結晶」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤さん:こちらが、人工ダイヤモンドを使ってアクセサリーを作っている「SHINCA」銀座店からお借りしてきた人工ダイヤのジュエリーです。

進藤さん:こちらは74万8000円です。
井口(ウエストランド)さん:本物だったら、もっとするってことですよね。

進藤さん:こちらが、人工ダイヤモンドの素になってる種結晶です。
加藤さん:これがダイヤになるの?天然とほぼ一緒なんですか?
藤森社長:天然のダイヤのほとんど99%くらいは、このダイヤに比べるとはるかに純度が悪いです。天然のダイヤモンドには、窒素がスゴくたくさん入ってるんです。こうやって作ったダイヤモンドは、ほとんど窒素は入っていません。

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