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激変!お支払いビジネス!①おつりが自動で出てくる「つり銭機」禁断の中身を大公開!②スーパーマーケットに大革命!長いレジ待ちがなくなるカート!?③最新自販機がスゴい!手ぶらで飲み物が買えちゃう!ヒミツは…「顔」?

今回のがっちりマンデーは…
激変!「お支払い」ビジネス!

突然ですが皆さん、
最近「お支払い」が変わったと思いませんか…?

ちょっと前まで、
お財布からお金を出していたのが…

今や、スマホでコードを出せば
お支払いが終わるし…
電車を乗る時に切符も買わなくなったし…
スーパーに行ったら、
自分で商品をピッとするセルフレジ
なんていうのも、めっちゃ増えた!

これだけ変わってるということは
「お支払い」がらみの会社は相当儲かっているはず!
というわけで今回は、
最先端のお支払いビジネスを徹底取材!

スーパーマーケットに大革命!
長い「レジ待ち」がゼロになる
カゴに入れただけで
お会計が終わっちゃうカートって!?

あの大手ドリンクメーカーが作った
現金を使わずスマホも使わず、
飲み物が買えちゃう自販機がスゴい!

今回は、最先端のお支払いビジネス情報が満載です!

※以下、9月11日放送の書き起こしです。

おつりが超高速で出てくる「つり銭機」!禁断の中身を大公開!ヒミツは0.1mmのスキマ!?

 まずやってきたのは、東京は秋葉原にある…

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「グローリー」

こちらにスゴい儲かってるお支払いビジネスがあると聞いたのですが…
営業担当の神崎広次さんに話を伺いました。

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神崎さん:こちら、つり銭機です。

そう、「グローリー」さんのお支払いビジネスは…ズバリ、つり銭機!

確かに最近スーパーなどでよく見るような気がしますが…儲かってるんですか?

神崎さん:累計で40万台以上、販売しています。

儲かってます!
でも、最近はスマホとかでのお支払いが増えて、現金払いは減ってる気がするし、なんで「つり銭」の機械がそんなに売れるんですか?

神崎さん:現金の需要はまだまだ残っているのが実情ではあります。

そう、思ったよりも現金はまだまだ使われてるんです。そして何より、このつり銭機を使うと、お会計が劇的に早くなってスーパーはすごく助かるんだとか。

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確かに「レジ」でお支払いっていえば、引き出しみたいなところが開いて、店員さんが1枚1枚おつりを取り出す作業が。これだと、おつりを渡すまで20秒くらいかかっちゃう。

この時間の積み重ねで、ちょっとずつスーパーのレジ待ちの列がのび…  お客さんもイライラ。お店も困っていました。

ところが、このつり銭機なら…

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1万円札を入れても、おつりが出てくるまでたったの8秒!

これなら、レジがスムーズになって、結果、お客もどんどんさばけて売上もアップ!お店もうれしい!しかし、この最新つり銭マシン、作るのは結構大変だったそうで…

どのへんにご苦労されたんでしょうか?開発・設計担当の岩田泰治さんに話を伺いしました。

岩田さん:詰まりを防止することが一番大変です。

そう、超高速でお金を入れて超高速でお金を出すつり銭機は、とにかく詰まりやすい!

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特に、一気に大量の小銭を入れる投入口が、岩田さんいわく一番の難関とのこと。

一体どういうことなのでしょうか?そもそも、つり銭機の仕組みがよくわからないので…

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今回特別に機械を開けていただいて…つり銭機の中を硬貨がどう動いているのか、見せていただくことに。

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ちょっと早いので、スローカメラで見てみると…

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投入口に入れられた硬貨が、綺麗に1枚ずつ奥へ流れていきます。

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岩田さん:ここで金種を判別して…

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岩田さん:保管庫の方に運ばれていきます。500円、100円、50円、10円、5円、1円という風に保管されていきます。

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一列に並んだ硬貨は、ベルトを通る時にそれぞれ何円かが判定されて、

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それぞれの保管庫の前を通る時に、フタが開いて中に仕分けられるという仕組み。

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そして、おつりを出す時は保管庫の反対側からベルトに乗って出てきます。

スタッフ:どこで詰まってしまうんですか?
岩田さん:詰まるところはまず投入口の部分。硬貨が1枚通過するスキマでありながら、2枚は通過できないというスキマを確保するのが重要です。

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投入口は下がベルトで上がローラーになっていて、上のローラーがベルトと逆方向の向きに回転。

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こうすることで、2枚の硬貨が入っても、1枚ははじき返すことができるんですが…

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ここの幅の調整が難しい!

スタッフ:スキマの調整はどれくらいの単位でやってるんですか?
岩田さん:0.1ミリ単位ですね。
スタッフ:ここのスキマは何ミリですか?
岩田さん:それはちょっと言えないんですけど…広すぎると詰まるし、狭すぎると硬貨が1枚通らなくなります。

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ひとくちに硬貨といっても、1円玉から500円玉まで、その厚みは1.5ミリから1.8ミリまでバラバラ。これがどんな組合せで入ってきても、ちゃんと1枚だけが奥に行ける、絶妙なスキマの幅になってるということらしい。

さらに、硬貨のおつりを出すほうにも、つまりを防ぐ細かい工夫が。

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お金が出てくるとき、合流部分でつまらないように…

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下の部分がちょっとずつズレていってるんです。
でも、ここでちょっと気になるのが、なんで「グローリー」さんにはこんなすごい技術があるのかということ。実はそこは、この会社のルーツにヒミツがあるらしい。

岩田さん:元々、銀行などで使われる、硬貨の枚数を数えたり包装する機械を作っていました。

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そう、元々「グローリー」は銀行が使うお金を、正確に、大量に数える機械を作るプロフェッショナルで…

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その技術を活かして、券売機や自動販売機など開発してるんです。だからこそ、このつり銭機も作れたというわけ。

グローリーの年商は全世界でなんと2265億円!
これは、ますます…がっちり!ですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:まだ現金の需要はあるんですね。
カンニング竹山さん:僕も同じようなところでバイトしてたことあるんですけど、レジ締めの時に100円 無いっていうだけでめちゃくちゃ探さなきゃいけないから、あの機械があればバイトはすごく楽でしょうね。
加藤さん:ミスがまずないわけだからね。やっぱり開発は大変でしたか?
岩田さん:世の中に出回っている硬貨とか紙幣は、開発の時にテストとして使ってる硬貨や紙幣と、微妙に状態が違ったりとかしますんで。
加藤さん:摩耗してるってことですよね?
岩田さん:そうです。摩耗していたり落として少し尖っていたりとか。あと、途中からお金のデザインが変わってしまうのも困るんで。
加藤さん:確かに500円玉のデザインとか変わるだけで、随分(つり銭機も)変わりますか?
岩田さん:そうですね。判別とかをやはり新しく開発しなきゃいけないので。
加藤さん:やっかいですよね。
岩田さん:しょうがないと思ってます。

スーパーマーケットに大革命!長いレジ待ちがなくなるカートとは…!?

続いて、最新のお支払いで儲かってるところがあるということでやってきたのは、福島県にある…

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「マルト」というスーパー。

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一見、売り場も…レジ周りも…特に変わったことはなさそうですね。

でも、あれ?

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買い物カゴに、何か変なものがついてます!

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何やら、台にスマホらしきものが。これは一体?

と思ったら…

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ピッと商品をかざしています。どういうことなのでしょうか?そのままついて行ってみると…

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何やら機械を操作して…

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ん!?レジの横を通り過ぎて、そのまま帰っちゃう…?

あれ、お金払いました…?

お客さん:スマホでレジができる。

そう、この「マルト」のお支払いビジネスは、かごに置いたスマホでピッとやるだけでレジいらずになるシステム、その名も「Shop&Go」!使い方は、というと…

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まず、スマホで「Shop&Go」のアプリを開いて…

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カートについている台にスマホを置いたらお買い物開始!いつものように商品を選んだら…

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スマホのカメラにバーコードをかざす。すると…

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商品名とお値段がスマホに追加!全部買い物が終わったら…

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スマホに表示されたQRコードを精算機に読み込ませて…お支払い!

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最後に、かごに入った商品が全部カウントされているかだけを定員さんがチェックして、お買い物終了。

スタッフ:何回か使ってますか?
お客さん:ずっと、毎回。最初は抵抗あるんじゃない?

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お客さん:例えばこれね、意外とふにゃふにゃになっちゃって、真っ直ぐにしないと読みづらいんですよ。
スタッフ:ちょっと楽しんでますか?
お客さん:まあね。

でもこれ、自分で色々やらなきゃいけなくて結構大変そうですが…なぜか、お店にとってはすごく嬉しい効果があるらしい。店長の大利淳二さんに話を聞きました。

大利店長:導入前と導入後で、2%〜10%売上げが伸長しています。

「Shop&Go」を導入しただけで売上げが上がる!?

「マルト」さんによると、この「Shop&Go」を導入することで、お客さんのとある悩みが解決される。結果、売上げが上がるらしい。その悩みというのが…「レジ待ち」。

お客さん:待つことなくさっと自分でできるから、これ以上便利なものはない!というくらい便利です。
お客さん:レジ通さなくていいから、並ばなくていい。「マルト」以外ないから「マルト」に来ちゃう。

そう、「Shop&Go」を使うと、レジで店員さんにピッとスキャンしてもらう手間がないので、お客さんにとってはスムーズ!お店側も、レジが混まない分たくさんお客さんをさばくことができるので、売上げがあがるんです。

大利店長:レジ待ちが増えてしまうと、どうしてもお客様が他の店舗に行ってしまうので、結果お客様が離れてしまいます。「Shop&Go」導入後は、それがない状態です。

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さらに、お買い物途中でも合計金額がわかり…

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買ったものの一覧リストで買い忘れも防げる、という便利さもお客さんには人気なんだとか。でも、なぜこのアプリを思いついたのでしょうか?

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「Shop&Go」を開発した「寺岡精工」という会社へ。

リテイル事業部の中西伶佳さんに話を伺いました。

中西さん:セミセルフレジを2010年に開発しましたが、ただ、それでもレジ待ちは解消しきれないという問題があって、「Shop&Go」の開発に至りました。

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実は、この「寺岡精工」さん、昔からスーパーなどのレジを作ってる業界の老舗で…

お客さん自身で、ピッとスキャンしてもらうセルフレジも開発。ただ、セルフレジでも、一度カゴに入れた商品をレジでもう一度出してスキャンする、という手間は今までのレジと変わらなかったため、レジの時間を劇的に短くすることができなかったんです。

そこで思いついたのが、この「Shop&Go」。

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中西さん:「Shop&Go」だとマイバックをつけていただくと、作業が1回で済んでしまうのでレジ待ちの削減だったり、滞在時間の削減にもつながると考えています。

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さらに、以前は通常レジ6台だったところを、通常レジ3台と「Shop&Go」精算機3台にすると…6名いた店員さんが4名で対応できるようになり人件費も節約!

そして「寺岡精工」は…

中西さん:初期費用数十万円、精算機1台あたりの定価が約200万円。 さらに、お客様が1商品お買い上げごとに0.6円の利用料をいただいております。

1つ買うごとに0.6円!?ということは、お客さんが買ってくれるほど「寺岡精工」さんも儲かる!

ということで…寺岡精工は「Shop&Go」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:1商品0.6円は、 どう考えればいいんでしょう?
森永さん:それでもお店にとってはメリットがあるんですね。
加藤さん:0.6円を支払ったとしても?
森永さん:普通のセルフレジでも、人件費は節約できるんですよ。だけど、セルフレジ自体が行列になったりするので。行列がない店っていうのを作れば、お客さんが増えてお店は儲かるから0.6円なんて大したことないんですよ。これを大手が導入したら、ものスゴいことになる。
加藤さん:そうか。やっぱり、ここからだね。ここからが勝負ってことですね。


「ダイドードリンコ」が作った最新自販機がスゴい!手ぶらで買えちゃう!ヒミツは…「顔」?

激変!お支払いビジネス。続いてやってきたのは東京・田町の…

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「ダイドードリンコ」

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自販機をメインに、年間1100億円以上売り上げている「ダイドードリンコ」さんが、なにやら新しいお支払いビジネスを始めた!…とのことなんですが、一体どんなものなのでしょうか?自販機営業部の古門義浩さんに話を伺いました。

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古門さん:こちらです。
スタッフ:自動販売機ですか?
古門さん:そうなんです。自動販売機なんです。
スタッフ:見た目、普通の自動販売機ですけど…
古門さん:払い方が違うんです。
スタッフ:払い方?
古門さん:実際、買ってみましょうか。

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なにやら、パネルを操作して…

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古門さん:買いました!
スタッフ:あれ、お金払いました?
古門さん:ちゃんと払いました。お札もお金も使わずに、スマホもカードも持たず、手ぶらでコーヒーをゲットしました。

パネルを触るだけで、手ぶらでコーヒーゲットとは!?古門さん、どういうことですか…?

古門さん:顔で買いました。
スタッフ:顔?
古門さん:顔認証決済自販機になります。
スタッフ:名前は?
古門さん:「カオーネ」と言います。「顔」で「買おうね」です。

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そう、「ダイドードリンコ」の新しいお支払いビジネスは、顔をかざせば買える自動販売機、その名も「カオーネ」

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これは、初めて使う時だけ、事前に「カオーネ」のサイトでクレジットカードや顔の情報などを登録すれば…

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あとは、顔とパスワード4桁だけで…誰でも飲み物を買えるようになるんだとか。

スタッフ:今、何台設置されているんですか?
古門さん:今は、50台強です。

う〜ん、確かに顔で買えたら便利ですけど、最近はICカードやスマホで買える自動販売機もあるし、わざわざサイトに登録するとかちょっと面倒な気も…。

しかし、古門さんいわく、顔認証自動販売機には、今までの自販機にはなかったある儲かりチャンスがあるとのこと!

古門さん:自動販売機は、今まで置くことができなかった場所がありまして、そういったところに設置することができる機械になっています。

自販機を置くことができなかった場所とは…?

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「カオーネ」を設置している、埼玉県のとある場所へ。

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「カオーネ」の前で待っていると…

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あれ、何やら帽子を被った方々がやってきて、「カオーネ」で飲み物を買ってます…。なぜ、「カオーネ」で買ったんですか?

購入者さん:工場の中なので、貴重品とかは持ち込まないようになってます。

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そう、この「カオーネ」が置いてあるのは食品工場の中!

こうした場所では、異物が混入したら大変なので、スマホや財布などは持ち込みが禁止のことが多い。というわけで…

スタッフ:「カオーネ」が、導入される前は?
購入者さん:一度(作業着を)脱いで、私服に着替えてから行く。

これまでは、のどが渇いたら、わざわざ食堂にある自動販売機まで買いに行かないといけなかった。しかも、もう一度工場に入る時は…

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着替えたり手を洗ったりと、結構時間がかかるんです!「カオーネ」があれば、何も持っていけない工場内でも簡単に飲み物を買うことができる、ということなんですね。

「カオーネ」の設置を決めたこちらの工場の大平洋一社長によると、結構、売上げがいいそうで…

大平社長:意外とスゴいです。月800本以上で、通常よりは多いと聞いています。

そして、このような工場以外にも、自動販売機が置けない場所、お金をなかなか持ち歩けない場所というのが結構あるんだそう!例えば…

古門さん:オフィスで働いていても、移動中やお手洗いの時、どうしても、お金を持っていないこともありますので。あとは、スポーツジムみたいなところにも置けるかなと考えてます。運動中は何も持っていなかったりするので。

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他にも、学校やプールなど、現金やスマホをあまり持ち歩かない、でも飲み物は欲しくなる場所は意外とあるので、そういった所に「カオーネ」が置ければどんどん儲かる!

ということは…

「ダイドードリンコ」は、「カオーネ」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:実は、自販機のマーケットって頭打ちになっているんですよ。置く場所がなくなっちゃったんで。でも、今まで置けなかったところに置けるっていうことは、まだまだマーケットが広がっていくってことに繋がるんですよね。
加藤さん:自販機の台数が、どんどん増えるってことですもんね。
カンニング竹山さん:しかも、安全ってことですよね。自販機の中に現金が入ってないってことだから。
加藤さん:そうですね。壊してお金を取られるとかないってことですよね。

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