「嫁」が勝手に料理を出す小料理店! 儲かる秘密は「メニューがない」ことだった
今回のがっちりマンデー!!は飲食店の裏側を丸裸に。あの男がお届けする禁断の企画!
「月刊食堂」編集長、通山茂之。
これまで4000店以上の飲食店を自ら現地調査。飲食店の儲かる秘密を知り尽くした男が教える、「坪月商30万円超の大繁盛店」。
で、そもそも坪月商って何でしたっけ?
そう、「坪月商」を見れば真の儲かり飲食店がわかる。そこで、通山編集長だけが知る、全国各地に隠れた「坪月商30万円超え」の大繁盛店に取材を敢行。
今回のお店は…
目次
「あるもの」をなくして大繁盛店に
店名も気になりますが、「あるもの」をなくして大繁盛とは、どういうことなのでしょうか。
東京、五反田駅から歩いて2分。こちらの雑居ビルの地下1階へ。
その片隅に、「きになる嫁デラックス」の看板が。どうやら小料理屋さんのようですが、お店の中に入ってみると…
ギュウギュウの満席状態。皆さん、楽しそうにお酒を飲んでいます。店主の平野アミさんに坪月商を聞いてみると…
こちら、儲かり店の基準である坪月商30万円をはるかに超える、50万円超えの怪物店。しかもこの店、夜だけの営業というからさらにスゴい。なんでこんなに儲かっているのでしょうか?
そのカギは、実は普通のお店には必ずある「あるもの」がないことなんです。突然ですが、ここでクイズ。
一体お店に何がないのか、わかりますか。ヒントは「嫁」。
正解は…
料理のメニューがない。確かに、テーブルの上にも…
壁にもメニューが貼ってない。
お料理は、テーブルにずらりとならんだ日替わりのおばんざい。
どれもおいしそうですが、食べたいものを注文することができない。お店が料理をどんどん順番に出して、お客さんは出てきたものを食べるだけ。それって嫌じゃないんですか。
意外とみなさん、受け入れてる。というか、喜んでいます。そして、この「嫁」システム、お値段のほうがまた驚き。
上限4950円で2時間、食べ飲み放題
なんと、上限4950円で2時間、飲み放題食べ放題。平野さん、なんでこんなにお安くできちゃうんですか。
そう、普通のお店の場合、メニューにある全ての料理の材料を用意しなきゃいけない。結果、売れ残ってロスになっちゃうこともあるので、その分のコストをメニューの料金にのっけなきゃいけない。
ところが「きになる嫁デラックス」は、お店がメニューを決めるから売れ残ることがない。ロスがないからその分、お値段をギリギリまでリーズナブルにして、食材にもお金がかけられるんです。
メニューも、その日に安く仕入れられた食材で決められるので、まさにお嫁さんのような「やりくり」ができる。
結果、お店に損がないし、お客さんも美味しいものを食べられて嬉しい、というわけなんです。
「きになる嫁デラックス」は…注文なしの食べ放題で…がっちり!