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【がっちりマンデー!! の舞台裏・後編】スタジオ収録に潜入したら、加藤浩次さんがいろいろスゴかった……!

経済バラエティ『がっちりマンデー!!』(毎週日曜あさ7時30分~放送中/ TBS系)をもっと深く楽しめる、『がっちりスクール!!』お金やビジネスについて、一緒に学んでいきましょう!

今週は、『がっちりスクール!!』の編集部員が『がっちりマンデー!!』の番組収録を取材した、スタジオ収録舞台裏をレポートの後編です! 収録前にMC2人とディレクター陣の打ち合わせに同席しようと控室の入口に来たところまでだった前編に続き、後編は、収録前の番組スタッフとMCのミーティング、実際の収録(10/27放送回、11/3放送回)の様子をレポ―トします。

スゴかったのは、加藤浩次さん。表舞台で長く活躍されている方だからか、生放送の情報番組に毎朝MCとして出演するなかで培われたものなのか、「緊張と無縁の人」でした。終始肩の力が抜けていて、かつ大胆不敵でこっそり心遣いも

スタジオ収録の様子から、『がっちりマンデー!!』ができるまでをたっぷり体感ください!

雑談に始まり雑談で終わった? 加藤浩次さんとの打ち合わせ

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■12時30分
本番直前MCとディレクターたちとの打ち合わせです。

張り詰めた空気の中での、意見と意見がぶつかり合う激しいミーティングに違いない! とこちらも気を引き締めて臨んだら、全然違いました

加藤浩次さんが、マイペースにヒゲ剃り中鼻歌でも歌い出しそうな様子で、めちゃくちゃリラックスしていらっしゃる……!

そんな加藤さんの様子はいつものことなのか、チーフディレクターの大松雅和さん(愛称「オーマツ」※ビジネス用語解説コラム『オーマツのざっくりわかる○○』連載中)は慣れた様子でまったく気にしていません。

オーマツさんは、今回の収録内容、ゲストとして登場する東急の野本会長や東急の儲かり戦略について、加藤さんと進藤晶子さんに説明を始めました。

頼れる安定の進行役・進藤さんには、前日までに番組から台本を送り、収録内容のポイントを伝えているそう。

進藤さんは、すでにご自分で何か書き込まれたメモ帳のようなノ―トとペンを持ち、オーマツさんの話を聞いていらっしゃいます(たたずまいも絵になる美しさ!)

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説明を聞きつつ、質問しつつ、時々メモを取りながら理解を深めていく進藤さん。対して、電機シェーバーを、口周りで何周も忙しく動かし、話に耳をかたむけている(のか、いないのかの)加藤さん(!)

「今日ご登場いただく東急さんは、鉄道事業と、都市開発(不動産)事業の2本柱で儲かっている会社です……」とオーマツチーフディレクターが、今回の番組の企画概要を伝えたところで、要点を話し始めました。

オーマツ 東急は関東の私鉄の中で短い線路にもかかわらず、売上げは関東私鉄ナンバー1なんです。その理由は、「ほかの鉄道会社と線路をつなげて、車両を相互乗り入れ(直通運転)をうまく利用しているからなんですね。2013年の、「東急東横線」と「東京メトロ副都心線」の相互直通運転開始は話題になりました。

進藤 東急は、いろんな鉄道会社さんと乗り入れしていますよね。

オーマツ はい、2022年には相鉄線も乗り入れるそうです。

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そこで長く無言だった加藤さんが、満を持して(?)口を開きます。

加藤 違う鉄道会社の車両同士が乗り入れしたら、なんで儲かるの?

(……確かに。どうして?)

オーマツ 利便性が上がるからです。たとえば、東急東横線と『東京メトロ副都心線』の相互乗り入れ運転。この直通運転が実現したことで、その前から行われていた直通運転と合わせて『横浜高速鉄道みなとみらい線』と『東武東上線』『西武有楽町線』『西武池袋線』の各線が結ばれたんです。この乗り入れによって、互いの鉄道利用者の利便性が上がりますよね。

加藤 (ヒゲ剃り継続中)

オーマツ すると、利用者が増えます。実際、東武東上線沿線の停車駅である『川越』への横浜市からの観光客が劇的に増え、一方で、東急東横線が走る横浜市から埼玉西部への観光客も増えました。観光利用だけじゃなくて、東上線沿線の不動産価格が上がって……。

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加藤 三軒茶屋も、東急だよね?

オーマツ そうです。東急田園都市線の停車駅です。

加藤 (東横線停車駅の)中目黒はナカメ、(田園都市線停車駅の)二子玉川はニコタマ……。全部頭文字で短く省略しているのにさ、なんで三軒茶屋は「三茶(サンチャ)」なんだろうね?

一同 笑

加藤 サンチャ、サンチャ……。そういえば、昨年の番組の忘年会は三茶だったよね。あれは楽しかったな~!

スタッフ 行きましたねぇ!

オーマツ 東急が力を入れているのは鉄道だけじゃないんです。本当にすごいのは『まちづくり』。都市開発と不動産ビジネスなんですよ。東急はもともと、田園調布にあった都市開発の会社です。

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加藤 『金妻(きんつま)』ね!

オーマツ そうです。ドラマ『金曜の妻たち』のロケ地だったベッドタウン、たまプラーザはじめ、東急のまちづくりには『まちの設計図』があって、それを元に停車駅周辺のまちをつくっていきます。1960年代に開業した田園都市線の停車駅「たまプラーザ」も、設計図の段階で車社会の到来を見越して、クルドサック(住居者用の袋小路)が宅地開発に盛り込まれていたんです。

加藤 あぁ……! たまプラーザも『たまプラ』と頭文字。やっぱり三軒茶屋の『サンチャ』はイレギュラーだよ。なんで『サンゲン』にしなかったのかな~。

(打ち合わせ続く)

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ふざけているのか聞いてはいるのか。つかみどころがなさすぎる加藤さん。かみ合っているのかは不明ながら、楽し気な話が続きます。そして、和やかな雰囲気のまま、打ち合わせは終了

予定時間の45分より早く、25分でミーティングはお開きになりました。

(えぇぇぇぇぇぇぇえええ???)

あの不真面目(に私には映りました)な打ち合わせで、儲かり社長や儲かり企業についての知識を、加藤さんは押さえることができたのでしょうか!? 名進行役の、進藤さんがいらっしゃるから問題ないのでしょうか。

不安になり、オーマツさんを探して問い詰めました。

「今の打ち合わせでの加藤さん、『三軒茶屋』の略し方の違和感にこだわり続けて、そこから発展した忘年会の話になっちゃってましたよね。あれで本番の収録は問題ありませんか……?

苦笑いしながらも、「初めて見たら、やはりそう思うよね」と落ち着き払ったオーマツさん。「ま、ま、本番を見てもらえれば!」と、本番収録に向けて忙しそうにスタジオのほうへ行ってしまいました。

■13時30分

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いよいよ、収録スタート。加藤さんと進藤さんの「おはようございます」で幕が上がります。加藤さんのよく通る声と存在感で、一気に場の空気はMCの2人につかまれます。

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・社長の心をオープンにする、「加藤浩次のMC力」とは?
・台本にないアドリブに東急社員さん慌てる
・2本目の収録に向けてセッティング。アレも替えます
・これぞ15年続く番組のチームワーク!

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