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きっと忘れない
人は忘れる生き物とはよく言ったものだ。
中でも自分はその最たるもので、受け皿が極端に小さい。
どれだけ真剣に聞いても、人の話は忘れるし、
どれだけ心動かされても、本の内容は思い出せない。
記憶をするにもある程度努力は必要で、それを怠っているんじゃないか?とある人が言う。
実際そこまで興味がないから、記憶に残らないんじゃないか?とある人が言う。
果たしてそんなに薄情な人間だっただろうか。
といった経緯で、noteに思い出を残すようになった。
この際、時系列なんてどうだっていい。
自分の中にある思い出を、消えてしまわぬ内に留めよう、と。
はじめは日記代わりになればいいと思った。
ただの自己満足というか、個人的なアルバム程度に考えていた。
でも、初めて「スキ」がついたとき、すこしだけ世界が変わった。
自分の中で消化して完結していたものが、誰かに受け止められているという事実。
死角から手がにょきっと出てきて、ほっぺたをプニッとされた気分だ。
驚きと、気恥ずかしさと、喜び。
記憶の引き出しが少ない私が、大事に覚えている言葉がある。
マンガ『3月のライオン』に出てくる先生の言葉。
あのな、大事な事だぞ?
いいか?
一人じゃどうにもならなくなったら、誰かに頼れ。
でないと実は誰もお前にも頼れないんだ。
「スキ」だと言おう。
「スキ」と共に思い出を残そう。
誰かの「スキ」を覗いてみよう。
完ぺきじゃなくていい、人を頼ってもいい、すこしの可愛らしさと自分らしさを胸に。
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