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Gabのすべてがわかるnote


株式会社Gabは「ポイ捨てをゼロにする」をミッションに掲げるスタートアップ企業です。

昨年の12月10日に登記してから、1年弱経ちました。

この1年は、オフィスとしてマンションの小さな1室を借りたり、ポイ捨てマッピングサービス「MyGOMI.」をリリースしたり、100人規模のプロギングイベントを開催したり、本当にいろいろなことがありました。

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ちょうど区切りのいいタイミングなので、今回は「Gabはなぜポイ捨て問題に取り組むのか」「どのようにして問題を解決するのか」といったことを書いていきます。

Gabってどんな会社なの?と少しでも興味を持ってくださっている方がいましたら、本noteを読んで少しでも理解していただけると幸いです。

なぜポイ捨てが問題なのか

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まずなぜポイ捨てが問題であり、解決しなければならないのかを説明します。

街にポイ捨てが増えると、景観が損なわれてネズミやゴキブリ、カラスなどの害獣・害虫・鳥類が増加し、悪臭が発生するといったことは容易に想像できるでしょう。

ゴミを踏んで怪我をする可能性もありますし、強風が吹けば凶器になり得ます。

実際にヒアリングを行ってみても、ポイ捨てが多い街の住民やクレーム対応に追われる自治体・不動産オーナーの方々は強い痛みを抱えていらっしゃいました。

あまり知られていない問題として挙げられるのは以下の3つ。

・そもそもポイ捨ては犯罪である
・水害の原因となる
・治安が悪くなる

街中を歩いているとポイ捨てしている人を普通に見かけますが、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」「軽犯罪法」「道路交通法」などの法律で罰則が定められており、れっきとした犯罪行為です。

詳しく知りたい方は以下の記事が参考になるでしょう。

ポイ捨てされたゴミは雨風によって運ばれ、水害の原因となることもあります。

実際に警視庁警備部災害対策課の公式Twitterが次のようにツイートしていました。

何気ないポイ捨てが大きな被害をもたらす可能性があるのです。

ポイ捨てによって治安が悪化するのは何となくイメージ通りではありますが、科学的にも証明されています。

環境犯罪学における有名な理論として「割れ窓理論」があり、1枚の窓ガラスが割れた状態になっているとその建物は管理されていないと思われ、ほかの窓ガラスが割られたりゴミを捨てられたりされやすくなるというものなのですが、この理論はポイ捨て問題とも深い関わりがあります。

東北大学が発表している論文「ゴミのポイ捨てに対する監視カメラ・先行ゴミ・景観・看板の効果」にも以下のような文言がありました。

Keizer,Lindenberg, & Steg(2008)は,ゴミが捨ててあったり,近くの壁に落書きがあったりして汚い場合,その近くの郵便受けから 5 ユーロ札入りの封筒が盗まれる割合は,周囲が綺麗だった場合の約 2 倍であったことを報
告している。

ポイ捨てによって犯罪率が向上するのは間違いないと言えるでしょう。

また街の清掃費用には多額の税金が使われており、江東区を例に挙げると年間約5億4千万円もの費用がかかっています。

すべてがポイ捨てによって発生したコストではありませんが、決して軽視できる金額ではありません。

「ポイ捨て」という可愛らしい響きとは裏腹に、早急に解決しなければならない深刻な課題なのです。

ポイ捨てゼロをどのように実現するか

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近年、海洋プラスチックをはじめとして関心が高まっているゴミ問題。

その根源であり、唯一答えがはっきりしているのが「ポイ捨て」です。

例えばプラスチックが環境汚染を引き起こしているのは間違いないですが、食品を衛生的に保ってフードロスを削減し、軽くて丈夫な素材としてエネルギー効率を高めているのも事実であるため一概に悪とは言えません。その点、ポイ捨ては悪だと断定できるので、できることからやっていくという意味では最初に取り組むべき課題なのです。

海を漂うゴミのうち、実に8割が街で捨てられたものだとされています。

日本はプラスチック輸出量世界第2位人口1人当たりの包装容器プラスチック廃棄量世界第2位のプラスチック大国であり、日本近海のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍にもなることから、海洋プラスチック問題と深く関わっていると言えるでしょう。

ゴミ問題は貧困国の課題と捉えられがちですが、日本にとっても他人事ではありません。

そこで弊社は、最初に日本でのポイ捨てゼロを実現し、その後に海外展開しようと考えています。

大量のゴミを処理するだけのインフラが整っておらず、ゴミの燃焼によるダイオキシンの発生で住民が苦しんでいる貧困国と比べると、日本でポイ捨て問題の解決に取り組むのは意義が薄いかもしれません。

しかし日本だけでなく地球規模の問題として解決しなければならないため、世界に誇れるマナーと清潔さを兼ね備えた、最もポイ捨てゼロの実現可能性が高い場所から始める必要があるのです。

日本の特性を活かして「ポイ捨てが少ない」に留まらず「ポイ捨てゼロ」というインパクトのある社会を作り上げることで世界のロールモデルとなり、ジャパニーズコンテンツとして世界展開していきます。

合計1.5億トンものプラスチックが海に流出し、すでに手遅れかもしれないという状況の中、地球を最短距離で救います。

なぜGabは実現できるのか

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弊社は大きく分けて2つの事業・プロジェクトは取り組んでいます。

1つは街中に広告ゴミ箱を設置し、得られた広告収益を使ってゴミ回収や周辺の清掃まで行う屋外広告事業です。

街の回遊を促進する参加型エンタメ企画や、集積されるデータの分析・活用なども考えています。

ポイ捨てゼロを実現するまでにかかるコストをすべて弊社が負担することで、自治体の清掃費用の大幅な削減を目指します。

もう1つはポイ捨てデータマッピングサービスの「MyGOMI.」です。

蓄積されたポイ捨ての位置情報を分析し、広告ゴミ箱の設置場所を最適化したり、ゴミ拾いイベントの開催場所を決めたりする際に役立てています。

MyGOMI.ユーザー同士がイベントやSNSを通じてつながり、ゴミ問題への関心が高いコミュニティを形成しています。

弊社の強みは何といってもゴミ箱設置×ゴミ拾いコミュニティのかけ算です。

単にゴミ箱を設置するだけ、定期的にゴミ拾いするだけではポイ捨てゼロを達成できません。

コミュニティを中心とする多くの人々が協力してゴミ箱を管理・清掃することで、ゴミ問題をはじめとした環境問題に対する関心が自然と高まるような街をつくり、すべての人を当事者します

最後に:CEOの想い

CEOの山内は、大学の起業家育成プロジェクトの一環でシリコンバレーに行ったとき、いつかはシリコンバレー並のアントレプレナー教育を日本で展開したいという志を抱いたそうです。

過去にいじめられたり先生に寄り添って貰えなかったりした経験から日本の教育に違和感を覚えており、教師として日本の教育を大きく変えることを夢見ていた彼にとって、シリコンバレーの教育こそが理想形だったのです。

「夢を叶えるためには自分自身が世界的なインフラとなるような事業を成功させ、多くの人から支持される人間になる必要がある」

帰国後、人類にとって"nice to have"ではなく"must have"な事業を探す中で渋谷のポイ捨て問題と出会い、Gabの事業を考案しました。

ポイ捨て問題、ゴミ問題、いずれはSDGs全体の解決に取り組み、世界標準の公共インフラをみんなで作ることをビジョンに掲げています。

見据える先は、かつて夢見ていた教育革命。

何としてでも、執念で実現します。

さあ、Gabと一緒に世界を変えませんか?



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