なもなきひとの、なもなき日記、第0日「プロローグ」
私は、この世界で、私という人間が生きた足跡を残せただろうか。
私は、これまで何をしてきて、これから何をしようとするのか。
私は、いったい何者なのか。やりたいことは何なのか。
私は、、
私は、、、
わたしはこの世界では「なもなきひと」
ふと自分の足跡を振り返り見ると、そこにはぼんやりと、浅く、今にも風に吹かれて消えそうな窪みが、ただ点々とあるだけだった。
時には蛇行し、時にはつまづき、長く同じ位置で足踏みをしている跡も見える。
もう少し過去の足跡を見てみると、長いレールのようにまっすぐに引かれた2本の平行した白線の上を、慎重になぞるように歩いた小さな足跡が見える。
自分は、確かに生きてはきた。名前もある。大学も出たし、仕事もしている。結婚もしたし、家も買った。
でも、自分はなにも「残して」いない。「賞」みたいなものにも縁遠く、なにかのリーダーになることもできるだけ避けてきた。
私は、この世界では、なもなきひと
この世界の中の、日本の社会の、歯車の1つを一生懸命回している、ひとりのなもなき人間。
なもなきひとが、なもなき日記を綴る
なもなき人間でも、考える。考えていないようで、私なりに考えている。
考えはまとめないと、ただの記憶のゴミくずとなり、毎日のストレスという炎に焼かれて灰になる。
私は、内向型でHSP気質だという。しかもその度合いはかなり強度。
そうでない気質の人より、考えが堂々巡りしやすいし、深くなりやすい。
疲れても、疲れ切っても、私は考え、考え続ける。
考えを、残そう。考えを、公開してみよう。
わたしのいろんな「考え」を、このnoteというサービスを使って、日記として残してみよう。
誰かのためとか、役に立つとか、そんなレベルじゃない。
まずは、自分のために「なもなき日記」として、残していこう。
毎日書く!と宣言すると、それだけで嫌になる。
少しでも残しておきたいと思う「考え」をしたとき、書こう。
のんびりと、ゆったりと。温泉に浸かる猿のように。
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