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農業土木

皆さんは農業土木という言葉をご存じでしょうか?弊社ではこの農業土木に関わる測量設計が主な業務の一つとなっております。本日はこの農業土木について書きます。

まず農業土木という言葉をコトバンクで調べると、「農業の土地および労働の生産性を高め,農用地の保全上の能力を高めるための土木をいう。」と記されています。つまりは農業がしやすいように行う土木業務ということです。冒頭にも記載しましたが、弊社は測量設計業を営んでおります。従って農業土木に関わる部分としては、農業をしやすくするための測量や設計を行います。

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では農業をしやすいとは、どういう状態を指すのでしょうか?一番イメージしやすいのは、大区画化ではないでしょうか。人口減少や職業の多様化も影響して、代々続いた農家を継がない継がせないという選択をする場合もあります。そういう場合に今後も農業を続けていく若者や法人に自らの農地を引き継ぎ、農業を営んでいくという選択をしたとします。その場合においてAさんとBさんの田んぼに段差があり、一気にトラクターで農作業を行うことが困難な場合もあります。その段差をなくし田んぼを平らにすることで、一々トラクターがAさんの田んぼを抜けてBさんの田んぼへ移動するという工程がなくなります。また大きな田んぼに広く苗を受けることができるため、作業効率が高くなります(AさんからBさんへの田んぼ譲渡以外にも大区画化を行うことはあります)。

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上記の大区画化に我々がどのように関わっているかというと、まず現状の田んぼ状況を調査します。その後に大区画化した場合はどのような形になるかを考えたり必要なものは何か?ということを図面や表にまとめます。大まかに言うと、この調査することが測量で図面や表にまとめることが設計です。言い換えると測量で工事を行うための取扱説明書を作成し、設計で工事を行うための組み立て説明書を作成するイメージです。

なかなか土木に関わっていない方へ測量と設計を説明するのに苦慮することがありました。そこでこの測量=取り扱い説明書、設計=組み立て説明書を説明に織り交ぜることで若干ですが伝わりやすくなったと感じております。本日は農業土木を通して、測量と設計について記載させていただきました。

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