父、母、妻、子、兄弟、姉妹、さらにいのちまでも憎まないなら~ルカの福音書14章~ゆっくり通読しよう
1.パリサイ人の食卓に招かれて
📖安息日の水腫の人の癒し
イエス様は安息日の癒しをいつも堂々と行われると思う。それは本来の律法(隣人愛)にも適っていて、反論の余地はないからだ。
蔑まれていた水腫の人が、食事に招かれるはずはない。自分を見下しているパリサイ人たちの前に、イエス様を陥れるための見せ物のように連れ出され、その人は怯えていただろうか。なされるがまま全てをあきらめていただろうか。
イエス様はその人を抱いて、心にも触れて癒され、さぁもう帰ってもいいよと、その場から解放された。その人は鎖を解かれたような自由を感じただろう。
📖我れさきに上座に座るパリサイ人
結婚式の披露宴は天国での祝福によく例えられている。天国での祝福に与る時に恥をかかないために、またこの世においても謙虚でいなさいということかな。
「だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。」
天国ではだれでも、"そうであろうがなかろうが"、自分をアピールする者は低くされて、へり下る者は高くしてもらえる。だとすれば、人は多く持ってると、つい高慢になりがちだから、いっそのこと何も持ってない方が善しとされやすいのかもと思った。でも、天国で席次を決めるのはあくまで招いてくれた方だ。
📖お返しのできない人たち
神様は私たちを一方的な恵みで救いへと招いてくださった。神様がそういう方だから、それに倣ってあなたたちもお返しのできない人たちを食事に招きなさいということか。
「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちのひとりにしたことは、わたしにしたのです。」マタイ25:40
の、御言葉が浮かんだ。そして、そのお返しはちゃんと義人の復活のときに神様から受ける〜御国(千年王国)の祝福に与れる、ということだね。
📖宴会にこない招待客
「神の国で食事をする人は、なんて幸いなことでしょう」と言った人に、イエス様は「それはそうだけど、あなたは神の国で食事はできませんよ。」と言われたんだね。
招待に応じていたのに直前になって断る人たちは、神様を信じると約束しておきながら、イエス様を受け入れなかったパリサイ人たちと重なる。そして、立場の弱い群衆や垣根を超えて異邦人に招きが広がっていく。
この箇所で、神様は天国に本当にたくさんの席を用意してくださっていて、この席をいっぱいに埋めたいと願っていてくださるということが改めてわかった。
2.キリストの弟子とは
興味本位の者もいたであろう群衆に向かって、イエス様は弟子になる厳しさを語っているのか、はたまた『私の弟子になりなさい』と言われているのか。
人はイエス様を救い主と信じるだけで救われるけれど、弟子となるには相応の覚悟が必要なんだなと思った。
📖家族さらに自分のいのちまでも憎む
憎むというのは優先順位を下げなさいという意味で、自分の十字架を負うとは、十字架刑で横木を背負わされた者がローマの権力に屈服したように、神様に完全に従うという意味だそうだ。どちらも、キリストを第一にするということだね。
📖塔を建てる人と戦いに出る王
"キリストの弟子になる"という塔を建てるには、途中で投げ出さないように、支払うべき費用つまり犠牲を計算し”よく考えて”から着工し一生をかけて完成させなくてはいけない。
さて、『一万人の王はよく考えて二万人の敵を、迎え撃つことができないと思えば、戦う前に講和の条件を尋ねるだろう』とはどういうことだろう。
弟子として戦う敵はそれほど危険で強大な相手だから、この王のように、戦い抜けないなら最初からやめておけということか。あるいは、二万の王は神様のことであなたは勝ち目がないから生きている間に講和しなさいということか。
前者なら、この箇所はキリストの弟子になる厳しさを教えていると言えるし、後者なら、この箇所は弟子になりなさいと言われているということになる気がする。
📖塩気をなくした塩
塩とはなくてはならない物だ。(一度救いを受けた者が)塩気をなくしたなら外に投げ捨てられるとは、どういうことだろう。
弟子はイエス様に倣い世の中に救いを伝えるためになくてはならない存在だ。なのにその役目を果たさなければ、神様の役に立たないし人の役にも立たないから、(救い自体はなくならないけど)報いを受けられないし誰からも相手にされない、ということか。
この章でイエス様が語られたのは、十字架の1、2ヶ月前のことらしいです。語られる言葉にはやはり厳しさを感じました。信じ救われた者が自動的に弟子となって行くわけではなく、従っていく決意が必要なのだと思いました。
とはいえ「弟子となる覚悟はあるのか」と問われるより、「弟子になりなさい」と言われる方が「はい、なりたいです。なので助けてください。」と素直に応じられる気がします。イエス様に倣い、その一歩を踏み出したいと思いました。
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参考---ルカの福音書14章---
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