国の構成要素3 主権

主権てなんでしょう。
誰にあるのか?

昔は王政、朝廷、貴族などとある一族が支配階級として統治していた。
徴税権、裁判権、治安維持機能、外交権。
国家の資源を分配する機能。
よく考えると行政機能が国家権力といえます。

その中でも強弱はありますが、必要だから省庁があるわけですね。

これらを行使するのは誰か?
古代であれば皇帝、王様に権限がありました。
絶対王政です。
貴族制であれば複数の貴族の議論によって施策実施内容が変わります。担当によっても強弱はありました。
民主主義であればどうでしょう。
国民が選んだ代表が議員となり、担当大臣になり、その機能を担います。
また、これらを運用するための法律は国会で議論されて立法します。つまり国民(間接的に)が主権者になるわけです。
国民に選ばれなかった代表は当選できずに、他の人に変わる、という仕組みです。

現代日本では間接民主主義となっていますが、投票に行かない、行けない人も多く投票率が最底辺です。
インドネシアなど自ら独立を勝ち取った国は若者でも選挙に行きます。選挙管理人が毒殺されたりワニに喰われたり、軽い国内戦争です。
それくらい権力もあるし、真剣です。
汚職ももちろんすごいですが、日本ももう笑えない低レベルな国になってきました。

しかしこうした議員を選んでいるのも我々国民なのです。入れていないのに、自分の意思ではない、と思うかもしれません。しかし投票率が低い、ということは組織票で当選しているということです。その議員が当選することで利益を得られる人たちが選挙に行く。そしておこぼれ頂戴している。
それ以外の人は選挙に行かない。国家が分配する利益から外れていて、税金だけ取られてリターンがない。
何もしなくても国はちゃんとしてくれる、という期待もあるかもしれません。
投票しない人はある意味主権を放棄し、「官僚がちゃんとやってくれていることに任せる主義」です。
江戸時代から続く「お上」志向ですね。選挙権を戦って取ったわけではないですから、利益を取られて収奪されていたって気づかない。
のほほんです。

でもある意味これで回ってた。官僚が「ちゃんとしていた」から。

でも妄想も言っていられないような国になってきました。安倍首相は官僚の人事権を牛耳り、自分の都合の良い官僚人事にしました。
日本銀行総裁に対しても同様です。
政治主導、といえば聞こえはいいですが、政治家は勉強してるんでしょうか?もちろんしている人もいますが、一部の人にとって都合のいい政にしていないか。
これに対して国民はチェックしなければならないし、いい人を選ばなければならない。
自分の意思を反映する人を支援し出馬させてまともな国にしなければならない。

もうまともな人は政界に近寄らなくなってしまいました。圧倒的大多数を占めるサラリーマン、主婦、良民の意見はどこに反映されているのか。
ヤクザか外国人に金が流れる利権の塊なってきています。未来の日本のために動いている人はいるでしょうか。中長期的なことは評価されないとしたら、この国の未来は衰退の一途をたどります。
いい政策を立案する政治家を立て、盛り立て通し、推進する政党が欲しいですね。なかなか難しいことですが。
主権在民。当たり前のことですが、何もしなくて当たり前なことは一つもありません。
一人一人が立つ必要があります。


在民。

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