みかん【大西一郎『ある視点』第36回】
いつもみかんさんを、前からではなく後ろから見ていた。ケアケアの前で、OFR48の一員として、歌って踊る姿も、Villyバルコニーの一人として、ピアノを弾きながら歌う姿も、だいたい私はケアケアの中から見たり、声だけ聴いたりしていた。
「あなたに笑顔のビタミンC〜」というキャッチフレーズ通り、元気で、愛想がよく、変に気取ったり、格好つけたりしない、飾らない人柄が、後ろ姿や声からも伝わってきた。
「永遠の26(ふろ)歳」という設定なのに、「〇回目の26歳の誕生日を迎えました〜!」と、足せば実年齢がわかってしまう言い方をするのが聞こえてきて、「この人、好きだなあ。」と思った。
飾らない、気取らない、格好つけないというスタイルは、みかんさんに限ったことではなく、OFR48全体に言えることで、これは総監督であるみかんさんのカラーが濃く反映されてそうなっているのかなと思っていた。
OFR48のライブは、実は事前に何を歌うか、何を話すかとか、振り付けとか、かなりしっかり決めて、リハーサルをして、本番に臨んでいることは、後に、ケアケアの身内であるくりりんがOFR48に加入してから知るようになった。
だけど予定通りに運ばないことも、お客様と一緒に楽しめる余裕やゆるさも、OFR48の醍醐味だと思う。
私がケアケアにやって来るずっと前から、みかんさんはおふろの国と関わりがある。
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