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ソラシド ねぇねぇ【井上勝正『サウナの賛歌は人間賛歌!!』第21回デジタル加筆修正版】

そのサウナの魅力は、そこにいる人を見ればわかるーー。”サウナそのもの”熱波師・井上勝正が、人を通じて”サウナそのもの”が醸し出す熱量のもとを探ります。
【※月刊サウナ本誌の内容をデジタル向けに加筆修正したバージョンです】

ここ何年も坊主だった、
理由は簡単だ、楽だからだ。

坊主の頃

髪の毛が伸びてると面倒くさい、
先ずバンダナを巻いてサウナに入ってロウリュをやり、アウフグースをプレイし、お客さんに熱波を送る。

考えてみてくれ、
それが一日の大半で、そのつど髪はバサバサになり汗でグチョグチョだ。
バンダナやタオルでマスクもしているのでもう髪形とかなりふりかまってはいられない。

それがなんかやだなぁ、って何年か前のある日、突如丸坊主にした。
1000円カットで。
そしたらもう、世界が広がった感じがした、パーっと。
ボクは何かから開放されたんだ。

もうシャンプーもリンスもいらないのだ、ドライヤーで髪を乾かすのが面倒くさかった、それもいらない!

ボディソープで頭も体も一気に洗えば良い!
そして全てタオルで拭くだけだ!
それで完了。

ボクはサウナでイベントをしたあとすごい睡魔に襲われる。
眠いどころではない、意識が無くなる、「気絶」だ。

それは場所を選ばない、サウナから出たすぐ廊下であろうと機械室の水が貯めてあるタンクの駆動する凄い音が鳴る真横であろうと、コンクリートの床の上であろうと、椅子であろうと。

気がついたら…、と言う言い方も変だけど「気がついたら眠っている」。

そんな感じの最高の丸坊主ライフを自分なりに満喫していたのだが

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