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大西一郎『ある視点』

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横浜市鶴見区・ファンタジーサウナ&スパおふろの国のリラクゼーションコーナー「ケアケア」店長を務める大西一郎がカウンターの中から繰り広げる視座の世界。 大西一郎 Twitter …
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#コラム

知らない言葉 【大西一郎『ある視点』第28回】

私は毎月、第一日曜日の午後9時から、おふろの国のリラクゼーションコーナー「ケアケア」の前で、30分程の歌謡ショーを行っている。自分の持ち歌を歌うことも、他人の歌を歌うこともある。喋ってばかりであまり歌わない時もある。それはその日の気分次第だ。 この日はこの歌を歌う、ということに対して、いつもなにか理由を作る。それはこじつけだったり、つまらないダジャレだったりする。何か抽選会が行われている時には、「皆さんに良い景品が当たるように、わたし祈ってます。」とか言って、「わたし祈って

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【大西一郎 ある視点】第26回「冬来たる」

寒い。私はとても寒がりだ。だいたい私は10月にはダウンを引っ張り出して雪だるまのような姿で出かけて、「これからどうやって生きて行けばいいんだろう……。」と言う。これ以上温かい衣服なんて持ってないのだ。11月、12月、1月、2月……。ただでさえ狭い私の行動範囲はさらにせばまる。外にいると、家に帰りたくて仕方がなくなる。そしてこたつから出なくなる。 だいたい横浜って寒いと思うのだ。真夏でも、毎日ユニクロのUVカットパーカーを着て、昼間は紫外線を防いでいますみたいな顔をして出かけ

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【大西一郎 ある視点】第25回「なにわの迷宮」

子供の頃、ファミコンが大好きだった。私が小学校高学年の頃、スーパーファミコンが発売され、それまでのファミコンとは全く違う、画面や音の美しさにものすごく驚き、感動した。 高校生ぐらいの時にプレイステーションが発売され、それはそれで感動したのだけれど、ファミコンがスーパーファミコンになったときの衝撃は超えなかったし、段々ゲームが複雑で面倒になり、大人になる頃にはゲームそのものに興味がなくなった。 私の中でゲームは2000年前後で時代が止まっており、いまだにプレステ2の画面の美

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