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モデリング未経験者が初っ端から自作アバターを作る話

自己紹介

はろー、初めまして。Gさじたりうすです。まず最初に言っておきますが、あらゆることが素人です。ご容赦を。文章の書き方も知らないので読みにくいことをお許しください。

VRC歴は1年と2ヶ月ほど、プレイ時間は390時間前後と紫の皆さんに比べればかなりの低頻度です。対してモデリング歴は約6か月、ソフトはblenderで650時間強とそれなり。

基本的には1人でワールドふらついてます。ぼっちでは無い。

この記事は他の方々のように技術面や、作り方を解説するものではありません。そんなことは俺には無理です。素人の奮闘記です。


ことの発端

まずは、なぜモデリングを全く知らない癖にいきなり人型自作などというトチ狂ったことを思いついたかといいますと、VRCに入った初日に遡ります。

Twitterの相互がとても楽しそうに話していたVRCが気になって案内してもらうことに。彼とそのフレンド達にチュートリアルワールドで基本を、アバターワールドで当面のガワを見繕ってもらいました。
そして去り際の一言。

アバターの中にはぶっこぬきの良くないのもあるから気を付けてね。

なるほど。しかしこちとら初心者。見たって分からないし、毎回聞きに行くのもおかしい。なら自分で作ればいいのでは?ここでアバター購入にならなかったのは課金的な意味合いでとらえていたり、それに使うならガンプラに使いたかったりと理由は色々です。何より無知故の甘い考えです。完全にアホです。


地獄の始まり(1号制作)

早速実行に移すことに。この時点でVRC始めて4日くらいです。

まずはモデリングソフト。無料かつ、ぱっと見講座の多そうなblenderを選びました。講座は小咲南緖さんという方の動画から主に学びました。本当に基礎から解説してくれています。


1日目は講座を見ず操作しようとしたんですが、3Dモデリングソフトを触ったことがない。まあ初期キューブを動かすことすらできず画面がグルグル回るだけでした。初めて触った人なら分かるよね?
翌日から講座を見ながら手順通りに自分の創作キャラ(以下、渚くん)を作り約1か月。遂に1号が完成しました。(この間にINDEXを買って初VR化も果たしました。)

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どうしてこうなった

化け物の誕生です。
止まってるので辛うじて人型ですが、挙動は完全に遊星からの物体Xです。
先に言っておきますが動画はとても分かりやすいです。俺が人よりはるかに下手なだけです。

一応弁解するとまずUV展開とテクスチャ、これをまともにしていません。ベチャベチャに塗っただけです。下手にもたつくと自分の性格的に完成せず挫折する可能性を恐れたためです。もう1つは時期的にこれ以上長引くとリアルの仕事が忙しい期間に入りモデリングどころではなくなるためです。
つまり何かを作るうえで最も重要なこと、出来はともかく完成させることを重視した結果です。

しかし残念ながら初めてとはいえあまりにもおぞましいクリーチャーを生み出してしまったショックは大きく、諦めて半年ほどパブリックアバターで過ごしていました。

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(恐らく最初で最後であろう数週間だけ美少女アバターだった頃。IN率も下がり違和感で男性アバターを探すほど女の子に適応できなかった)

仕切り直し(2号制作)

blenderを開くこともなくたまにVRCにログインする程度で6月になったある日、少し前から考えていた転職の話が通りました。次の仕事まで8月丸々開けられたので諦めていた自作にもう一度挑戦することに。
とは言えblenderに触ったのはたった1か月で半年も前。8月の休み期間を無駄にはできないと思い、学び直すためすぐに2号の制作に取り掛かりました。

まず前回の問題点、服です。講座はVRCの特徴上可愛い女の子アバターの作り方が多いです。男性の講座も入念に探せばあるかもしれませんが、blenderが使える前提や工程だけの早送りなど初心者には厳しめです。結果、講座にあるのはスカートや半袖など、肘や膝が露出していて長袖の場合などが分かりませんでした。
そこで今回はジャケットではなくインナーにして体のメッシュをほぼ流用できるデザインへ、そして肘にかからないように半袖にしました。ズボンはダボダボにして誤魔化します。

あとは前回と同じように講座をなぞり今回も1か月ほどで完成しました。

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自分が思ってるよりヒトに近づきました。(鼻などいらぬ)

前回と比べればですが大きな進歩です。ちなみにこの「渚くん」、制作を諦めていた年末時点で片腕が義手の設定でお絵かきしてました。流石にモデルで再現はできませんでしたが。

しかし、まだ実用するには出来が悪すぎます。そしてこいつが完成したのが7月下旬。限定無職期間が始まります。

あとこの辺りで飲みに誘われて1度東京に帰ったんですが、その道の専門学校(新宿のあれ)に通っていた友達から褒められ背中を押されました。嬉しい。


無限に増える問題点(3、4号制作)

人間という生き物は少し出来るようになると調子に乗り始めます。

2号は形、動きこそ人間ではあるものの、決して顔がいいアバターではありません。さらに周りは販売されている顔のいい美少女達かモデリング本職しかいません。VRCは至近距離で見れるということもありどこかで手を抜いても秒でばれます。
最初は使えればいいと思っていたアバターも、周りと並ぶ出来が欲しくなりますね。ここまで来るともう購入しないのは半分意地です。

8月、今回は服も1号のリメイクにデザイン、そして時間を使える分義手の制作にチャレンジしました。メカのモデリング講座など全くと言っていいほど見つかりません。無謀です。
なので探すのはやめ、自分の学んだことを総動員して試行錯誤を繰り返しました。時間はありますからね。

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(デザインを描きあげたが今回は二の腕と背骨は技術不足により断念。)

VRCでよく見かける義手の指は球体関節だったり生身と同じ関接構造だったりほんとに握りこぶしになるのかなというタイプが多い気がします(工学とかは分からないのであくまで感想)。なので少し変化を持たせたくてこんな感じの指にしてみました。これはガンプラなどを作っている人なら見覚えがあると思いますが、肘や膝の二重関節から思いついたものです。この構造、ウェイト塗りも結構楽でお気に入りです。

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(親指は許せ…)

1か月と少し掛けて多少不格好ですが3号は表に出せるくらいにはなり、それを使いつつ半月調整をして4号完成です。ここからはいつも調整を確認してもらっているフレンドのALOさんに撮ってもらっています。(自撮りしないので自分の写真が皆無)

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いい感じです。今回でリップシンクも学びました。ようやく使えるアバターまでいきました。

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これでパブリックワールドに行くとINDEXの五指可動と合わせて義手の可動構造を褒められるので超うれしいです。

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しかしまだ満足いかないので顔を隠す。

一応の区切り(5号制作)

ひとまずある程度なら服も作れるようになり、Gさじたりうすというユーザーの外見も固定されました。ここからは外見を良くし、どこまで周りに並べるかが大きな課題です。

そしてここで新たな壁が。「渚くん」はそもそもVRCのアバターとしてモデリングしやすそうなシンプルなデザインをコンセプトに作り出しました。しかし諦めていた期間でイラスト側に輸入された彼は片腕が義手、背中には背骨フレームを装着している生粋のサイバーパンクボーイに変貌しています。ならば思い切ってイラスト側完全再現してやろうと意気込みました。

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(目指すはこれ、新衣装)

人は過ちを繰り返す。もう毎回地獄を更新してますよ。販売してる人達よくあんな何体も作りますね。

背骨というパーツ上どうしても曲がります。義手は間接毎に完全に分けられていたので楽でしたが、今回はそうは行きません。曲がる箇所に上手いことケーブルを合わせて作りましたが、なかなか上手く曲がりませんでした。この背骨フレームとジャケットのウェイト塗りが本当にきつかったです。(ウェイト転送を知っていれば少しは楽だったかも)
流石に義手だけは4号のを流用しました。

しかしこの辺りまで作り続けていると操作ミスが減ったり、ある程度理想の形状を作れることにテンションが上がります。

そして、特に親しいフレンドにVRC内やTwitterで進行状況、見えない箇所のウェイト確認やテクスチャのアドバイス、時々ボロクソに言われながら出来た「渚くん」です。

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まあまあ顔良くね?

失礼。ナルシストな発言ですが今までのに比べ確実にいい顔の分類です。中性的な男性アバターとして及第点です。

恐らくアドバイス貰ったテクスチャのやり方やシェーダーもかなり効いています。

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(途中経過。気分はすっぴん。石膏とか酷い言われようだったがその通りである。)

今回のモデリングでは、忘れた機能などは少し確認しましたが、講座をほぼ見ずに作ることも出来ました。そしてジャケットを脱いで背骨フレームも見せつけることができます。頑張ったかいがあるというものです。

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(背骨フレームはロマン。しかも光る)

義手もディテールアップと親指の構造を作り直しました

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もちろん販売アバターに比べればまだまだですが、写真に写ることに抵抗はなくなりました。周りから販売しないの?と聞かれるのも嬉しかったですね。(内部データが滅茶苦茶なので仮に出来がもっと良くても売れない…)


終わり

本当に技術的な説明はないのかだって?無いです。アバターを買ったことすらないので、改変どころか購入方法すら知りません。(12/10に技術の参考用にようやく買ってみた)ある程度経験者なら技術つよつよ勢に聞いた方がいいし、全くの初心者なら最初は大人しく講座の言うこと聞きましょう。素人がレシピにアレンジ加えるのは愚の骨頂ですよ。

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ALOさん撮影、最早使ってるだけでネタにされるほど女の子アバターの印象が無い俺。

現在モデリングは楽しいので自分で使わない用の女の子アバター作ってます。仕事もあり、趣味が増えて時間が全く足りません。

それでも自身の創作キャラを360度見れるというのはかなり魅力的です。まだ暫くは熱が冷めることはなさそうです。

まだ改変だけしかやったことない方や始めたての方、1度自作に手をつけてみてはどうでしょうか?楽しいですよ? 

最後に、解説やツールを公開してくれた方々、応援やアドバイスをくれた友達本当にありがとう

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ばいばい。

おまけ


5号制作中に親しいフレンド達がお砂糖したんで(詳細は1日の記事)、いつも世話になってるお礼として息抜きついでに1日で作ったものです。

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多分無機物のが作るの簡単ですね。

これも友達だしと思って作ったので内部データが酷いです。突っ込まれてここで初めてデータ側にも気を使わないといけないことを知りました。

今度こそばいばい。
Gさじたりうす

追加

作り直す度にここに載せてくよ

Ver.6
Ver.6.2


Ver.7.0