見出し画像

蒸留所紀行 アイルランド編04 ロー&コー蒸留所

2019年6月、ギネス・ストアハウス(Guinness Storehouse)のすぐ裏に創業したロー&コー蒸留所(Roe & Co Distillery)。

アイルランドの首都ダブリンでは、

ティーリング蒸留所(Teeling Distillery)
ダブリンリバティーズ蒸留所(Dublin Liberties Distillery)
ピアースライオンズ蒸留所(Pearse Lyons Distillery)

に次ぐ4番目の蒸留所であり、その全てが旧歓楽街リバティーズ地区(The Liberties)に位置する。

ディアジオ社のロー&コー蒸留所。

ロー&コー蒸留所はギネス醸造所に電力を供給していた発電所を改装してオープンしたが、以前はジョージ・ロー(George Roe)氏が創業したトーマス・ストリート蒸留所(Thomas Street Distillery)の一角だった。

トーマス・ストリート蒸留所、この名前で想起されるのはダブリンのビッグ4だろう。

ボウ・ストリート蒸留所(Bow Street Distillery)
ジョンズ・レーン蒸留所(John's Lane Distillery)
トーマス・ストリート蒸留所
マローボーン・レーン蒸留所(Marrowbone Lane Distillery)

リフィー川を挟んだノースサイドに位置するボウ・ストリート蒸留所を除き全てがリバティーズ地区で稼働していた。

ロー&コー蒸留所には、ウイスキーをブレンドできるBLENDING EXPERIENCEとカクテルを作れるFLAVOURS EXPERIENCEの2種類の体験を楽しめる。

BLENDING EXPERIENCEでは自分でブレンドしたウイスキーをベースにオールドファッションドを作れるとホームページに記載があったため、オールドファッションドマニアとして迷わずこちらを選んだ。

アバクロンビー社製の3基のポットスチル。

実際に参加してみたところ、蒸留所内の見学後にテイスティングした3種類のウイスキーから各々好みの配分でオールドファッションドを作れた。記憶が正しければグレーンウイスキーも含まれていた筈。

例外的に日本では知多が販売されているが、国外ではグレーンウイスキーを飲む機会など滅多にない為、貴重な経験である。

60度を超えるウイスキーも含まれており、咳き込みながらテイスティングする参加者も。


ウイスキーのテイスティング、オールドファッションドの作成はライトアップが非常に美しいお部屋で行われた。

オールドファッションド用のウイスキー3種類とシロップ。勿論ビターズも用意されている。

最後はオールドファッションドを嗜みつつ、併設のバーに招待された。まだ飲み終えていないオールドファッションドを傍に、メニューが配られフリードリンク一杯を選んだ。

フリードリンクは数種類のハイボールが用意されていたが、興味深いのが「ビター」、「スイート」などテーマに則ったハイボールが複数オンメニューしていた。

今回はビターハイボールを注文したが、後日サワーハイボールとソルトハイボールも頂いた。

後日バー利用した際に頂いたオールドファッションド。

ダブリンの蒸留所の中でも、今回は特に満足度の高いツアーだった。見学中に充分な量のお酒を頂けるのは勿論、併設されたバーを含め細部にまで拘りを感じられた。

流石はディアジオ傘下と言ったところだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?