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マネジメントか技術職か

私の中で、「マネジメントに進むべき圧力」に一石を投じたいという思いが強くなってきている。
なんの役に立つかわからないが、食洗機の導入に例えてみようと思う。

我が家では、引っ越しを機に食洗(乾燥)機を導入した。
今では乾燥機能付き洗濯機の次に欠かせない時短家電となっている。
しかし、実家では食洗機があるにも関わらず使用されていない。
実は私も最初は食洗機を導入する時に抵抗があったことを思い出したのだが、これが技術職からマネジメント職にジョブチェンジする時に似ているなと思ったので、このぼんやりした感覚を書いておこうとおもう。

食洗機を使うためには、新しい作業を覚えなければいけない。効率的な食器の配置を体得する必要があるのだ。闇雲に詰めると当然ダメで、食器同士は適度な間隔が空いている必要があり、食洗機内の突起の特徴を把握し、多くの食器を入れるにはどうすればいいのか試行錯誤が必要になる。洗い上がりも観察し、何回がフィードバックも必要だ。
これは、専門職からマネージメント職に就く際にも同じことが言えるのではないだろうか。今までは食器を洗う専門職であったのが、食洗機(部下やチームメンバ)が処理できるように仕事のINPUTを整えるという新たな作業を覚える必要がある。食洗機においては覚えられたのだが、実際の仕事ではどうもうまくいかなかった。
なぜだろうか。
理由は2つあると思っている。
1つめは、食洗機でいうところの食器洗い作業それ自体が好きだったこと。この楽しい作業を手放すのも嫌だし、お膳立てするくらいなら、自分でやってしまった方が早い。その壁を超えて他人に仕事を振ることができなかった。
2つ目は、目的を強く持てていなかったこと。巨大サプライヤーの下請け仕事であったため、そもそもどんな製品なのか詳細も全体像も知らないまま作るという状況になっており、作業のその先に何があるのか見えておらず、最終目的というものが見えていなかった。そのせいで楽しく作業したいという思いが優先されていたのかもしれない。
食洗機の場合は、食器洗い作業それ自体面倒であるということに加えて、食器洗い作業は単なる通過点であり、その先にある次の料理の準備であったり、片付けの完了であったり、時短の先にある余暇であるといった目的地が見えていた。その目的達成に比べれば、多少新しい作業が発生しようが、慣れ親しんだ作業を手放すことになろうが、それはどうでもいいことに思えた。

これからは、何を作りたいのか、ゴールが見える状態で仕事を進めていきたいな。

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