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片付け作業9日目 昭和総集編

片付け作業9日目。
作業員3名。約6時間。 総計12人工。約37時間。

これから作業に関わったトータル人数(私は毎日1人工としてカウント)、
時間を記録することにする。

さて、本日の助っ人は編集者S氏、写真家K氏。
K氏は、作品のネタに何度がすでに足を運んでいる。
S氏がまずやり始めたことは、それぞれ分別されたマテリアルを、さらに部屋にカテゴライズすることだった。
私は目の前にあることから手をつけ始めてしまうため、無秩序・カオスで空間を埋めてしまうが、S氏は作業場所を確保しましょうと、
・可燃ゴミ
・古紙
を玄関からすぐの部屋にまとめてくれた。

部屋の半分がすぐに可燃ゴミで埋まった。

こちらは古紙。その奥には家具類が積まれている。

真ん中の部屋が仕分け作業スペースで、
・プラスチック
・金属
・ミクストメディア
可燃ゴミや、古紙がある程度溜まったら、手前の部屋で移動させる。

一番奥の部屋に道具屋がもしかしたら持っていってくれるかもしれない物を集めた。
キジの剥製、人形(これは無理だろうけどいちおこの部屋に置いてみた)、小物類

未使用陶器、ほとんど未使用の花瓶類、未開封タオルetc...
一つの部屋に並べていくと、商店街の空き店舗などに単発で突如現れる謎の
もの売っている店みたいになった。
こうゆう店ある。みたいな...

場所ごとにカテゴライズされると、だいぶすっきりした感じが出てきて、
ごちゃごちゃとした情報を整理する。さすがはベストセラーを生み出す編集者である、とその仕事ぶりに感心するのであった。

休憩時間。
編集者S氏はフリースタイル多摩川千家の宗匠でもある。
「お茶持ってきた。」とさっと道具を取り出す。

この家は物が多い。全ての引き出しの中身を出し、何があるかを把握した今私が言えることはほとんどドラえもんのポケットのようである、ということだ。
例えば、お茶のためにはお湯が必要だ。
まだこの家はガスの契約をしていない。
しかし、焦ることはない。なにせドラえもんのポケットなのだから。
ちょっと待ってねえ・・・とすぐさま
・カセットコンロ(例によって未使用)
・ストックのカセットコンロ用のガス
・ヤカン
・抹茶碗
・掛け軸
・お菓子を乗せるための懐紙
なんでもでてくる。なんなら、茶杓もあったし、茶匙もあった。

例えば雨が降ってきた。
「さすがにレインコートはないでしょう。」と少し試すようなことをS氏が言った。
侮ることなかれ。ちょっと待ってねえ・・・とすぐさま濡れても大丈夫なパーカーを取り出す。ビニールのレインコートは昨日可燃ゴミに入れたばかりだった。
本当になんでもある。現行Hasu no hanaよりたぶん出てくるのではないだろうか。

これが未使用のカセットコンロ。黒一色でかっこいい。
これでお茶タイムが充実するし小腹が空いてもラーメンぐらいつくれる。
早くモノが空になったところを見てみたい。
片付け作業はまだまだ続く。

本日のお宝。
目の前にあるモノをどんなにマテリアルとして扱って分別してもこれは
古紙とは認識できない。なんとも言えない気持ちがこみ上げる。
そうだ、平成も来年4月末に終わる。
家の間取り、家電、家具、小物雑貨類。昭和総集編のような残置物たち。
昭和を葬るかのような撤去作業。
私も昭和生まれだ。そろそろ生きた化石扱いされるかもしれない。