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勝手な研究レビュー#2「どの薬が”本当に患者さんのためになる”の?? 精神疾患の治療薬の真の価値を問う」

「クラウドファンディング中の研究を勝手にレビューしてみた」第二弾は、村田篤信氏(医療法人慧眞会協和病院薬剤科)、五十嵐中氏(東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学特任准教授) が募集中のクラウドファンディングです。

簡単にいうと…

背景

日本の精神疾患の治療は、”多剤投与”が基本であり(およそ6割、欧米は1割程度)、どの薬がどのくらい効いているのか、正確に知ることが難しい

問題

効くけど高い薬を飲み続けるのがいいのか、効き目は弱いが安い薬を長く飲み続けるのがいいのか、判断基準がない

研究者の主張

単なる薬の”効き目”だけでなく、どの薬を選びどのくらいの費用をかければ「安定した日常を取り戻せるか」が本来の指標であるべき

計画

一種類の薬だけを使って治療を進めた場合のデータをおよそ100例蓄積してきた。これを統計的に解析して”真の薬の価値”を再定義したい

集めた研究費の用途

解析用の専門ソフトの購入(???円 ~ 具体名があったほうが支援しやすい?)

英語論文の投稿(¥5万くらいなのかな?)

学会発表(¥2万くらいなのでしょうか?)


研究成果がもたらす社会的意義

適正な薬の使用を推奨するガイドラインの作成にまで至れば、不要な多剤治療によって経済的に不利な立場になる患者さんの数が減るかも。


コメントやれば何かしらの成果が出る”安全な”研究に見えるが、それゆえに予算規模が小さく、科研費の獲得は難しいと思う。もう少し目標を大きく設定してもいい気がする。

科研費もらいにくさ: ★★★★☆
研究計画の実現可能性: ★★★★☆
社会的インパクト: ★★☆☆☆

外部リンク

薬事日報


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