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DX推進の心技体

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DXを進めるための心技体について、10選をまとめて掲載します。
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記事一覧

DX の心技体【10】組織力を上げること(横断組織、俊敏性、爆速、Agile)

組織力とは?その意味 『DXを進めるための心技体』の最終回となる今回のテーマは、DXロードを進める上で不可欠なものとなる「組織力を強化する」というものです。 DXを進めて行くためには、その推進力としての「組織力」が必要であることを今回解き明かしたいと思います。不確実性の高まるニューノーマル時代において、真にサステナブル(持続可能)な組織を構築するために、組織の変革力を高めることが求められていることにも繋がるテーマになります。 そもそも組織力とは、所属する人員の大小ではなく

DX の心技体【9】変革・変化に対応するものを巻き込むこと(抵抗勢力に対するチェンジマネジメントも必要)

変革におけるチェンジマネジメントの意味? 今回着目すべきは、DXロードを進める過程で出現する「抵抗勢力」にも対応しながら変革を推進するにはどうすればよいのか、というテーマになります。そこで必要となる考え方やマネジメント手法についての話です。 「Change Management」は、言葉としては誰もが聞いたことがあると思いますが、実のところ何をするものなのか?よくわからない!という方が多いのではないでしょうか。 これまで企業変革コンサルタントとして、チェンジマネジメントを

DX の心技体【8】気力・体力を維持し、流されないこと(絶えずゴールを見据える)

流されないことの意味? 今回着目すべきは、DXロードを進める過程でうまくいかない時や成果が中々出ない時にどうするか、というテーマになります。そこで必要となる意識の持ち方・とるべき姿勢についての話です。 「流されるな!」とは、ある企業への変革コンサルティングを実施していた時にクライアントのリーダ―からよく言われた言葉でした。どういう難局にあっても、簡単にあきらめたりしない、できることをしっかりとやり遂げることが成功に不可欠であることを教えてくれたんだと理解しています。 水は

DX の心技体【7】戦略的に考えてみること(シナリオ・プランを練って先を見据えて動こう)

そもそも「戦略的に」とは? 今回着目すべきは、前回までのテーマのDXロードの加速化をどう正しく進めていけばよいか。そこに必要となる戦略的思考とその実行についての話です。これは、「心技体」の全てに関わる重要なテーマになります。 まずは、ビジネスにおける「戦略」とは何なのかを整理した上で、DXロードにおける戦略思考について改めて考えてみましょう。 そもそも戦略とは、戦いに勝つための大局的な方法や策略であり、ある目的を達成するために大局的に事を運ぶ方策と言えます。戦争やスポーツ

DX の心技体【6】最新技術・ソリューションをうまく活用し、新しいビジネスを作ること(デジタル技術の活用で経営課題の解決へ)

最新技術・ソリューションに対してどう取り組んでいけるか? 今回着目すべきは、前回のテーマのSmall Startを決めた後の、「デジタル武装強化」として、DXへの道をさらに強力に進めていこうという話です。DXロードの加速化です。 いよいよ心技体の『技』の中心的なところに踏み込んでいきたいと思います。 まずは、最新のデジタル化技術やそれを使ったソリューションの活用について、どのように考えていけばよいのか。 例えば、グーグルワークスペースやマイクロソフト365のようなコラボレ

DX の心技体【5】Small Start で始めて、失敗と成果を積み上げて進めること(勇気を出して1歩踏みだそう)

Small Startを決めよう 2022年の今年の漢字は『戦』と発表されました。 オリンピックイヤーには『金』の字が多いように、世相を反映した言葉が選ばれます。 今年も、世界で文字通りの出来事も発生している中ではありますが、今の閉塞した時代を生きる中、人それぞれが思い浮かべる「生活」や「ビジネス」、「スポーツ」の戦いという観点からも、この字が選ばれたのではないかと思います。 今回着目すべきは、前回のテーマの「デジタル武装」の続きとして、とにかくDXへの道を進めていこうと

DX の心技体【4】手っ取り早くデジタル武装すること(低コスト・短期間で効果を実感できるものがあります)

デジタル武装の意味 DXの目的は、新たなビジネスの創造や新たなサービスを顧客に提供することで競争力を強化し、組織の生き残りと永続的な成長を図ることとしました。 今回着目すべきは、「生き残りと永続的な成長を図る」というところで、これが究極の目的になってきます。そのためになすべきこととして、今回のテーマである「デジタル武装」の話をしたいと思います。 デジタル化はそんなに難しいことではないはず 「デジタルネイティブ世代」と言葉があります。物心ついた頃からパソコンやインターネ

DX の心技体【3】顧客志向で提供価値を表明すること(「ならではの価値」を提供しよう)

顧客志向の意味 【1】でDXの目的は、新たなビジネスの創造や新たなサービスを顧客に提供することで組織力・競争力を強化し、組織の生き残りと永続的な成長を図ることと言いました。 今回着目すべきは、「新たなサービスを顧客に提供すること」ということです。これが不可欠かつ非常に重要なテーマになります。 ビジネスを行うにあたって、商品やサービスをお客さまにお届けし、買ってもらう、選んでもらうことがなければビジネスは成立しません。自分がどれだけ精魂かけてつくったものでも、その素晴さを

DX の心技体【2】未来ビジョンに向けたJourneyとすること(ありたい形、なりたい姿を追求する)

DXの本質はトランスフォーメーションということ 【1】で自分なりのDXを語ろうと言いましたが、DXの本質はトランスフォーメーションにあり、継続的、永続的な取組みになります。 かつて、空海が唐に渡り密教の奥義を伝授され、その後超人的な活躍をするといったように一足飛びで世の中を変えていくといったことも過去にはありましたが、通常は時間をかけて少しづつ社会や組織を変える営みを築いていくものになります。 その姿形はまさしく「長い旅」であり「旅すること」です。ゴールを目指して、山を

DX の心技体【1】まずは自分なりのDXを語ること(自身の言葉で定義してみよう)

これは「心技体」の「心」にあたるものであり、心構えとして重要なポイント 心構えと言えば、その昔、過酷で有名な世界的ヨットレース(アメリカズカップ)の優勝チームへのインタビューをまとめたビデオを見たことがありました。そこで勝利の秘訣を問われた際に、その多くの答えが「心構えだよ」ということだったこと。当時の自分には大変意外で、そんな精神論じゃなくもっと参考になる具体的な秘訣があるはず?と感じていました。 その後、多くのプロジェクトを経験する中で、ジワジワとその言葉が、その意味

DXを進めるための心技体とは

DXの意義から企業活動において、各社ならではの価値を外部に提供し、社会や生活を良くしていくことは重要なミッションとなります。 不確実性の高いこの世界でその使命を果たすための活動にあたっては、夫々が切磋琢磨しながら、時に生き残りをかけた戦いも必要にもなります。 時代が求めるデジタル化武装をすることで強い組織になる(進化する)ことが非常に有効であり、そうした取り組みこそがDXの意義と言えます。 DXに必要な「心技体」とはまずは自分なりのDXを語ること(自身の言葉で定義してみ