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7Cモデル

昨日のお題は「コミュニティを作りたい、入りたいと思ったら②」。

「コミュニティ曲線」=「コミュニティに着目したモチベーション曲線」=を書いてみよう!というもの。

狙いは「ありのまま」の言語化。
誰と、どんなポジションで、どんなことを、どのようにやっている時が心地よいか。こうしたことを、できればコミュニティを作ったり、入ったりする仲間と一緒に書いて、共有できると、ベスト!

今日はコンテンツを起点に、コミュニティが形成され、コマースに発展していくプロセスを共有します。

ここ最近、コミュニティをマーケティングに活かそう!という動きがあります。今回は、そんな主にコミュニティを通じてビジネスを行ったり、マーケティングを考える方のお役に立てれば、特に嬉しいです(もちろんそうでなくても、きっと意味があるものになるはずです!)。

7Cモデルとは

皆さん、「7Cモデル」ときいてピントくる方、いらっしゃいました???
…いない、ですよね。だって、僕が考えたのですから!

7Cモデルとは「Contentsを起点に、Communityが形成されCommerceに発展していくプロセス」のことです。

①Context(文脈)を編むことで②Contents(内容)ができ、その流れに③Commit(関わる)人が集うと④Community(コミュニティ)になります。

その過程で関わる人同士に⑤Confidence(信頼)が生まれ、その先に⑥Commerce(商取引)ができる状態となります。
そしてその間に必要なのが⑦Communication(コミュニケーション)です。

7Cモデルの基礎-3C-

②Contents・④Community・⑥Commerceの「3C」です。
これに気づいたのは、20年前の渋谷です。

2000年前後の渋谷・青山界隈は、インターネットベンチャーが集積し「ビットバレー」と呼ばれていました。ちょうどその頃に、僕は金融機関でそうした企業を専門に担当し、創業、資金調達、上場などの支援に携わっていました。

ベンチャーのインキュベーターだった、南青山にあったネットイヤーと、神泉のマンションの一室のネットエイジ。表参道の雑居ビルに入っていた上場前のサイバーエージェント、その向かいの青山パラシオタワーにあった上場直後のヤフー、その後にライブドアと名前を変えたオン・ザ・エッジ、iモードなどの携帯電話向けにコンテンツを作っていたサイバードなど、多くの企業の創業や上場などを見る機会を得ました。

約20年経って、引き続き残っている会社もあれば、そこから分化した会社、残念ながら姿を消した会社など、今となってはいろいろな展開を見せています。

そうした企業を担当させて頂いて、気づいたことがあります。
発展には決まったプロセスがある、と。そのプロセスが、3Cなのです。

例えば、サイバードが 携帯電話向けに提供していたサーフィン・気象情報サイト「波伝説」。これは、サーフィンが好きの(当時の)社長の堀主知ロバートさんから、仲間と海の波の情報を共有できれば、という思いで作った、と伺いました。

このように「サーフィン」という「②Contents・コンテンツ」の周りに、仲間という「④Community・コミュニティ」ができ、その仲間たちが必要な情報を提供することで「⑥Commerce・コマース」につながった好例です。

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当時の「コンテンツプロバイダー」と呼ばれた企業のビジネスは、提供するコンテンツこそ違えど、おおよそこの形態だったと思います。

7Cの事例ーアットコスメ

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この3Cの間を「つなぐ」要素に着目し、精緻に整理したのが「7Cモデル」です。7Cの好例の一つが、これまた当時のお客様「アットコスメ」です。
アットコスメは「化粧品情報サイト」今でこそサイト上でコマースがお壊れると共に、リアル店舗を渋谷に構えるまでに至っています。
青山通り沿いのマンションの一室に訪問した日々が、懐かしいです。

起点は ①。化粧品について情報を共有したい!という思い(≒文脈)で、感想や知見を共有します。
すると②。「化粧品の口コミサイト」というコンテンツの集積ができます
その間に③。コンテンツ作りが楽しくなり、自発的に関わる(=コミット)ようになります。
そして④。引き続き、ここに集まる人たちと「化粧品」について語りたい!という「旗」がはっきりするようになり、コミュニティになっていきます。
その過程で⑤。「この人の口コミのおかげで、私に似合う口紅に出会った!」といった体験につながり、そうしたことを通じて「信頼」が培われていきます
そうすると⑥。このサイトでみんながいい!というファンデやリップが変えたら便利じゃん!ということで、買えるようにすることこそコミュニティの仲間のため、ということでコマースが実装されました。さらに今では、リアル店舗もオープンしています。
そのベースは⑦。仲間同士、サイトと利用者とのコミュニケーションです。

まとめ

コンテンツを起点に、コミュニティが形成され、コマースに発展していくプロセスとして「7Cモデル」があります。

サイバードの「波伝説」のように元々「コンテンツ」の周りへ仲間が集ってコミュニティが存在し、そこに必要な情報を届けてコマースにするパターンや、アットコスメのように常にコミュニケーションしながら発展していくパターンもあります。

いずれの場合も、順番を間違えると全てが中途半端になりますので、ご注意を!

今日のコミュ活

2018年7月から9月にかけてNewsPicksアカデミアゆうこすゼミでご一緒した幻冬舎の設楽悠介さんが新著「『畳み人』という選択 」を発刊されるにあたり開催された出版直前読書会へ。
6人で1テーブルに座り、各自が20分で本を読み、15分でペアの方と内容について語り合い、その後に25分でテーブルのみんなで感想を共有しているところに著者の設楽さんもやってきて質疑応答、というひとときでした。


ありがとうございます!頂いたサポートで、コミュニティ活動&幹事で知見を得て、また、共有します!