コミュニティの発展の流れ①
昨日のお題は「設計のうまいコミュニティの3つの型」。
「3つの型」は、コミュニティの基本である共通の興味関心=「旗」と、コミュニティの参加者=「仲間」の関係の深まり方の過程です。
①集中型・②分散型・③ハイブリッド型の3つの型があります。
「関係の深まり方」のポイントは、1)旗と仲間の関係、2)仲間同士の関係、3)参加者の帰属意識と満足度です。
さて、今日のお題は「コミュニティの発展の流れ」。
昨日は「コミュニティの3つの型」を、「旗」と「参加者」の関係の深まり方から、①集中型→②分散型→③ハイブリッド型とお示ししました。
今日はそれを宗教の発展の流れになぞらえて、ご案内します。基本的に①集中と②分散を交互に繰り返して、発展していくものと思われます。
同時に人の動きに着目すると「思想のデザイン」→「集団のデザイン」→「習慣のデザイン」という流れを辿ると考えられます。
今日は、まず「思想のデザイン」からまとめます。
なお、大学時代に学んだ宗教学と、その後の学びに基づいてまとめるものです。ゆえに、特定の宗教を示唆したり、厳密に正否を追求されることを狙っているものではありません。
①開祖
何らかの考えに基づき、現世もしくは来世に幸せになるための考え方やそのための行動などを起案し、宗教を開祖します。コミュニティの考え方に照らすと「旗」を掲げることに相当します。
この段階での課題は、その「旗」の内容や、旗を掲げる教祖への「信頼」の獲得のスピード。突然出てきたり、既存の考え方と相容れない考え方で、受け入れらないなどの反応が出たり、信頼の獲得に時間がかかることがあります。
②弟子の誕生と教義の集約
ゆえに、教祖的存在である人は、掲げた旗に最初についてきてくれる仲間(≒弟子・信者)の獲得を行う必要があります。そして、その仲間に対し、示した旗を体感してもらい、さらなる仲間の獲得に協力しようという意欲を掻き立てるようにします。
その「仲間の獲得」の過程で、教祖が掲げた「旗」をより多くの人に伝えるために、誰もがそれに接した際に同様の解釈が出来る「教義」にしていくことになります。
この段階での課題は「弟子の種類」と「教義の集約」です。
まずは、教義の理解の深浅や、解釈の正否などが、教祖の望むものと合致できるか、すなわち望ましい弟子が得られるかどうかです。
そして、弟子獲得の過程で、旗を教義化していく際に、誰もがわかる形でまとめられるか、どんな内容で、どんなことを盛り込むか、などに留意する必要があります。
この「①開祖」と「②弟子の誕生と教義の集約」は、「コミュニティの3つの型」でいうと「①集中型」の段階です。折を見て、ここから分散型に移行するプロセスをお示しします。
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