遠山正道さん『新種の老人 とーやまの思考と暮らし』出版記念トークイベント
新著とイベントの概要
「Soup Stock Tokyo」などでお馴染みの遠山正道さんが、1月に還暦を迎えたのを機に「新種の老人とーやまの思考と暮らし」を発刊されました。
この本は、遠山さんが26年にわたって「味の手帖」に執筆してきたエッセイ約300本の中から、スマイルズの広報チェックを経た200本がまとめられています。その発刊記念トークイベントが、代官山蔦屋書店で開催されました。
おしゃべりの様子
今宵は、遠山さんが三菱商事に勤めていた1996年から「味の手帖」に連載することになった経緯や執筆の様子、今回の本に載らなかった「ボツ」作品への想い、本の中から選んだ2篇を遠山さんが朗読した後にそれにまつわるあれこれ、2月に始めたYouTubeのこと…などなどについて、おしゃべりが繰り広げられました。
おしゃべり相手は、エッセイを25回(!)読んでいるスマイルズの広報の花摘百江さんでした。「遠山さんの外付けハードディスクです」との自己紹介通り、遠山さんが覚えていないことを、適宜補足しながら話を進めていました。
遠山さんは、地元代官山ということもあってか、いつも以上に楽しそうに話されていました。特に、「朗読」はご自身も楽しくなっちゃったのか、読みながら笑い出され、会場も一緒に笑っちゃいました!
印象に残ったこと
その中でたくさん印象に残ったことがあったのですが、中でも!というねたの一つが「執筆の仕方」。
おしゃべり相手で、原稿を25回読んだ花摘さんが、遠山さんの文章の特徴として「リズミカルさ」をこんなふうに指摘されました。
それを受けた遠山さんからは、まず、締切(毎月26日)を他の文豪が手書きのところ、ワープロで執筆するなどして手間を省き、月をまたいでも大丈夫なことを確認するなどした様子を語られた後に、執筆の進め方をこのように語られました。
本をお読みいただくとわかりますが、遠山さんの文章は、最後に「なるほど、こう来たか!」というオチがあります。そこまでは、端的なワードとともに、リズミカルに展開されます。
しかし、リズムは自ずと生じていて、展開は書いているうちに「出てくる」ものと伺い、ゴールから逆算もせず、あえてリズミカルに書いているものでもないのに、こんなに面白い文章になるのか!とびっくりしました。
質疑応答:執筆方法と会社経営の類似点は?
それを受け、最後の質疑応答でこんなことを聞いてみました。
遠山さんは、最後まで言わなくても聞きたいことはわかった!という表情でこんなお答えをお聞かせくださいました。
そんな遠山さんのこれからは、YouTubeを作ったりしながら、こんな風に生きていきたいそうです。
そんな遠山さんが今求めていることは、YouTubeを介した「コールアンドレスポンス」。
ちなみに、起業も、このYouTubeも、始めたきっかけは1996年に三菱商事在勤中に代官山で開いた個展。その経験から、自分の名前の作品が認められるアーティスト的な喜びを知ったそうです。
ということで、チャンネル登録とコメントを!
さいごに
1時間ちょっとのおしゃべりを伺い、質問してちょっとおしゃべりに混ぜていただくうちに、こういう風に齢を重ねて生きていくのは、楽しいだろうな、と、ちょうど干支ひとまわり下の僕は思いました。
終了後、サインをいただきました。最近、俳句にハマっておられるそうで、それぞれに違うサインをくださいました。
遠山さん主宰のコミュニティ「新種のimmigrations」でご一緒していた時の関わりで、僕が幹事&コミュニティ 運営好きとしてなのを知ってくださっていることもあり、こんな一句を読んでくださいました。その通り!
遠山さん、いろいろと考えるきっかけになるお話、そして、この一句!
いつも、ありがとうございます!
ありがとうございます!頂いたサポートで、コミュニティ活動&幹事で知見を得て、また、共有します!