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語りたくなった

コナーくん

カーラやマーカスは変異の原因とされる精神的ショックが必ずあって、変異を選択しないと物語が進まないというほぼ強制に近いのに対し、コナーくんはギリギリまでどっちを取るかがプレイヤーに委ねられている。人間のチームに溶け込むために設計されているだけあって、変異する前からコインで一人遊びしたりウインクしたりするので割と愛着がわきやすい。

コナーとハンク

マーカスの演説(動画)を分析したコナーの様子について

ここのコナーくんは様子が変でハンクがそれに気づいているのもわかるんだけど、何に動揺してて何を誤魔化したのか実はわからなくて個人的に気になっていたら、たまたま別の動画コメントで腑に落ちる説明を見つけた。

・マーカスは創造主のカムスキーがカールへ贈答するために作った特注品
・マーカスとコナーは型番がRKから始まるのでおそらく同じRKシリーズ
・RKシリーズのプロトタイプは自分だと思っていたら実は先がいた、しかもそれが変異体のリーダーだとコナーが初めて知った

実は署のデスクで事件ファイルを参照したときにマーカスの情報はコナーも見ているんだけど、型番とシリアルナンバーが不明扱いで伏せられてるんだよね。アマンダ(CL社)が隠し事をしていた事がわかって疑念も生まれるし、変異体のリーダーが自分と同じRKシリーズということは、最新型コナーでも変異体になる可能性が高まるわけだから、動揺するのも納得ではある。

なるほどな〜と思いながら改めてゲームさんぽのコナー編を見返してた時、終盤、CL社に乗り込んだコナーが量産アンドロイドを変異させるところで「コナーもその技使えるんだ」って案内人いいださんの発言聞いてハッとした。
マーカスと同じRKシリーズだからコナーもこの技が使えるんか!!!!!!(今更)
あまりに流れが自然すぎて全然疑問に思ってなかったわ。
この解釈が合ってるなら創造主のカムスキーは全部わかってたってことでアイツの見方がまた変わってくるなコレ。

カムスキー

カムスキーはカールという人物のためだけに生み出したマーカスが特別な行動に出ることはある程度予測できてそう(なんなら期待通りまでありそう)。ただ、マーカスと同じRKシリーズの最新モデルとしてCLがコナーを作り、それが変異するのはいい意味で誤算だったんじゃないかなという気がしている。もしそうだとしたら、あそこでカムスキーテストしたのも結果が『撃たない』だった時の「素晴らしい」もそういうこと!?って考え出したらほんと止まらん。おそらくカムスキーの中である理論が成立していて、それを自分が関与していない機体で証明したのがあの瞬間コナーだったとしたら、そりゃテンション上がるわと納得がいく。

面白いのは、変異体が生まれることをわかった上で彼が仕込んだのが『非常口』ってこと。
普通というか人間目線なら、暴走したプログラムを止める手段のことを非常用として用意するよね。自我に目覚めたアンドロイドが他者に奪われかけた自我を取り戻すのを『非常口』と定義するところがカムスキーらしくていい。業界は違えどクリエイティブ方面に才能を持つカールと通じるものがあるのも頷ける。何気に彼自身は人間が機械に攻撃を加えることや、それで機械が精神的ショックを受けて変異するという流れに一切言及してないんだよね。トリガーとして仕込んでいたなら非常口みたく言わずにおれんとばかりに語りそうなのに。良くも悪くも開発者って感じする。

ズラトコが「トラッカーは変異体になると何故か機能しなくなる」って言ってたの、今思うとカムスキーの仕業よな…?
コナー自身が変異体を自覚するイベントをハンクじゃなくマーカスにしたのはなんでなのかずっと疑問だったけど、ジェリコに行く時点で変異してたらトラッカーが停止してFBIとCL社が後つけられなくなるからなんだなって今更気づいた。

このゲーム、作中で明らかにしていることとボカしていることのバランスが絶妙で妄想の余地が残っているのも好き。

他にも

酔っ払ったハンクを叩き起こして向かった事件現場が、捜査に人間顧客の指紋認証が必要だったところ。何気にそれまでの事件はコナーくんが真相から犯人の居場所まで全部一人で解決しててハンクがいなくても成立していた(ハンクが新人の推理に耳を傾けてくれる出来たベテランだったので、彼がいなくても支障ない=コナーにとって人間と組む必要性がない状態であることに気づくのが遅れた)。極力友好的な選択肢を選んでいてもまだ険悪な状態の二人が、コンビ組んで初めて二人三脚で挑んだという流れがするっと出来ている、且つ前のシーンでコナーくんがいう「あなたの力が必要なんです」に説得力持たせられてるところが素晴らしい。
…これやろうと思ってもね、視聴者にそのキャラがいたおかげで主人公は助かった〝と思わせたい〟がために重要なアイテムをなぜか持ってました的なわざとらしい描写ばっかりになるんだよ…。主人公からの矢印だけはクソデカで、物語上はそこにいなくても何ら問題ないヒロインによくあるご都合展開と呼ばれるアレ。念押しが如く主人公自身にも「君のおかげで」とセリフで言わせるまでセットなので置いてけぼりになる。某弁護士のご先祖とか。

海外製はこういうところも参考になるから個人的にも勉強になる。ご飯と同じでどうせ味わうなら最高に美味しいものが良い。ここまで自然だと、出来てて当たり前くらいなんだろうな。


操作キャラの中で王道凸凹コンビルートだったコナーくんの人間臭い言動と個人的に好きなハンクの言動をまとめようとした。が、無機質なテキストでは限界があったので画像にするね。(このゲームの良いところと好きなところは箇条書きにしてもほんとキリがない。)

興味深いリアクションのメモ

いくつか動画みてて「こんな変化もあるんだ」と思ったメモ。

▼カーラ追走時

  • 友情状態でアマンダに「警部補とどう接するつもりか」と質問された後、「友好的に」を選ぶと次のシーンでコナーの方から事件についてハンクに話しかける。「わからない」を選ぶと署で揉めてちょっと気まずそうな様子のハンクが独り言みたいに事件の話をコナーの前でわざわざする(コナーが首傾げてる)。

  • 高速道路でカーラを追って飛び出そうとするコナーがハンクに止められてやめた場合、バーガー屋の前で「どうして止めたのか」の設問がアンロックされるので尋ねると、ハンクが当然のように「死んじまうからだよ」と言いつつ、「(機械相手に何を心配してんだ?俺は)」みたいな戸惑う様子が見れる。

  • 高速道路でハンクの命令を無視して追いかけた後に事故った場合、後任がバーガー屋からのスタートになるので質問パートがカットされいきなり事件の話になる。

▼Sタワー捜査時

  • キッチンの変異体に襲われた後、追いかけるのが遅れて時間切れになると変異体に撃たれながらも突撃するコナーにハンクが「平気か!?」とめちゃくちゃ心配してくれる。コナーも「止めようとしたのに」と悔しそうなリアクションをするので銃を選択した時よりは人間味が色濃く出る。

  • 屋上の捜査でビルの真下を覗く際、前任者が落下→シャットダウンしているとメモリを引き継いだ現コナーが高さに怯えるリアクションをする。