木梨憲武展に行ったんです
木梨憲武展に行った。
一つのテーマに対して様々なアプローチでつくられた作品が沢山あった。
その発想や雰囲気はまるで子どもみたいだった。
そういえば自分も昔はよく工作して作ったものであそんでいた。
いつからしなくなったんだろう。
周りにあるすでに完成されたものがどんどん増えて、それであそぶうちに作らなくなっていったのかな。
やらなきゃいけない勉強が増えていって気が散るから片付けたんだっけ。
当時はそれで良かったのかも知れないけど、
今思えばアツアツミルクココアからゆっくりと熱が逃げていくように、やらなきゃいけない事が大きくなって多くなっていくなかで、少しずつあそぶ熱を冷やしてしまっていったのかもしれない。
今の自分は何だか随分と、狭苦しくてあそびの無いところにいる気がする。
別に仕事の労働時間に不満があるわけじゃない。休みもちゃんと週休2日あるし、希望した日は休暇になる。
ただ今の生活を続けることで、自分が捨てちゃいけないものを勝手に捨ててしまっている気がする。
色んな完成されたものが溢れかえって、それを摂取するのに一杯いっぱいになって、何かを作るあそびがなくなってしまっている気がする。
そうやってたくさんのものを捨てて、完成されたものに囲まれ挟まれギュウギュウ詰めになって何十年か経った時、今以上にあそびが生まれたとしても、果たして自分は新しいなにかを作れるだろうか。
そもそも作りたいと思うだろうか。
できる自信ないし想像するとこわい。
そういえば今家の棚の1スペースを占拠してギュウギュウにひしめき合っている牛乳パックがあった。
今度ミニカーでも作ろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?