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映画鑑賞以外で推し映画館を応援する方法について考えてみた。【追記あり】


※この記事は映画館を応援する方法について映画館の隅っこにいる映画好きが考えたやや理想論的な話です。

初めまして、もぎりのやぎちゃんと申します。長野県上田市にある映画館・上田映劇でボランティアスタッフをしている者です。本題に入る前にちょっとだけ上田映劇の話をさせてください。上田映劇は、今年で103歳になる古い映画館です。一度閉館を経て、2017年に復活しました。今年の4月15日で復活して3周年になります。この4月は日頃から上田映劇を応援してくださっているお客様に感謝の意を伝えるためのイベントをたくさん組んでいました。しかし、新型コロナウイルスの影響で全て中止に。イベントのみならず、通常上映もどうしたら良いか、スタッフ一同頭を抱えています。上田映劇だけでなく、全国の映画館がどうしたらいいか、悩んでいると思います。

シネマスコーレの坪井副支配人のインタビューを読んでますます苦しく、そして不安になりました。映画館のスタッフとしても、そしてひとりの映画好きとしても。でもこの状況で映画館に映画を観に行くのは……と、躊躇する一方で足を運ばなければ映画館がなくなってしまうかもという葛藤。TwitterのTLでも「映画館行けなくてもなんとか応援する方法はないだろうか」そのような声を見かける日が増えてきたように思います。

映画館への一番の応援は「映画館で映画を観る」です。これはもう揺るぎない大前提。でもそれが厳しい状況において、何ができるのか。うんうんと唸りながら考えているとアップリンクの浅井代表の呟きが流れてきました。

この言葉を受け、映画館のお手伝いをしてる者として、また推し映画館があるひとりの映画好きとして考えたことをまとめてみました。ポイントは「知る、そして話す」です。

「映画鑑賞以外で推し映画館を応援する方法」

①推し映画館について知る


応援するにはまずその映画館について知ることが大事だと思います。「え? そんなこと?」と思われたかもしれません。でも改めて知ろうとすることでヒントが見つかると思うのです。普段よく行くし、推しだしと思っていても意外と知らないこともあるかもしれません。
この記事を書く前、長野県内の映画館を中心に応援できる仕組みがないか各劇場について調べてみました。その中で私がよく行く長野グランドシネマズさんのページを見てみると日本語字幕を表示できるスマートグラスを貸し出してることを知りました。知りたかったこととは違いますが、このような取り組みをしていたと知り、ますます応援したくなりました。
話を戻します。映画館によっては、既に新型コロナウイルスの影響を受け、具体的に「映画を観る以外にこういう方法があります!応援してください!」と告知をしているところもあります。まずはその情報が出てるかどうかだけでもチェックしてみてください。
(ちなみにその映画館の歴史とかも読むと楽しいですよ!)

②推し映画館の宣伝隊長になりきる


浅井さんの「映画を映画館で観る楽しさを伝えてください」という呟きを受けて思ったことです。映画館で映画を観る楽しさ、それに加えて推し映画館で観る楽しさを、ぜひ推し映画館の宣伝隊長になったつもりで誰かに話したり、発信してみませんか? 実は誰かに話すこと、そして発信することはとても大きな応援になります。
これはエゴサ魔ボランティアスタッフ(私)の場合なのですが、SNSの投稿等で「○○を上田映劇で観てきた!」この一文だけで、めちゃめちゃ嬉しいし、励みになります。もし仮に「上田映劇で映画観るの楽しいよ」なんて呟かれた日には、沈みきってるこの心も、新しい顔になったアンパンマン並みに復活できそうです。
話がずれてしまってすみません。話すとか、発信するとか、そんなこと? って思うかもしれません。でも、話題にしてもらえるということは、皆さんが想ってるよりもずっと私たちスタッフは嬉しいし、それもまた立派な応援だと受け取ります。忘れられてない、応援してもらえてる、また頑張ろう。そう思えるエネルギーが話す/発信することにはあるんです。

推し映画館について知る/再確認する。
それをもとに推し映画館について語る。
それが今自宅にいながらできる、映画鑑賞以外で推し映画館を応援する方法のひとつではないかと私は思います。

最後に+αについて話させてください。
これはあくまで上田映劇をベースに考えた方法であることを念頭に読んでいただけると嬉しいです。


(+α)推し映画館に提案する


推し映画館について知る/宣伝する…以外にも、やっぱり具体的に課金……応援したい!と思うんです。というか私は思ってます。課金したい。(お金無いけど!)

まずは知ることが大事と書きましたが、それは推し映画館が既に告知してる応援方法を見逃してるかどうか確認してみてください、という気持ちを込めました。映画館の中には会員制度があったり、オリジナルグッズ販売を行ってるところもあります。窓口以外で入会/購入ができるようであれば、ぜひ検討してみてください。しかし、いくら調べても推し映画館に映画鑑賞以外の応援方法が見当たらない場合もあるかと思います。そんな時はやんわりと提案してみてください。

上田映劇の話になってしまいますが、先日あるお客様がTwitterで、先に挙げたnoteの記事を引用しつつ「上田映劇さん、noteみたいな形でも課金できないかな…」という呟きをされていました。それを見て「その発想はなかった。うまく取り入れてみたいね」と支配人と相談しました。現状への対応に追われ、すぐには動けないかもしれません。できること/できないことがあります。でも、ご提案いただければ検討して、できそうなら取り組みたい。あくまで上田映劇の話なので、他の映画館についてはこの限りではないと思います。ですので、もし提案される場合は推し映画館の様子を見つつ、やんわりと…という感じで…!


以上が、私の考える「映画鑑賞以外で推し映画館を応援する方法」であります。これは私がミニシアターでお手伝いしてるからか、やはりちょっと偏ってるなと自分でも感じています。それでもどの映画館にも共通する応援方法は、やはり「映画を観に行く」ことに尽きます。どうか、落ち着いたらでもかまいません、無理なくできる範囲で皆様の推し映画館へお運びいただけたらと思います。私も自分の推し映画館にできる限り足を運びたいと思います。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。苦しく不安な状況が続きますが、どうか映画館で映画を観る楽しさを忘れず、そして、健康第一にいきましょう!


さて、この先は有料記事とし、売上を上田映劇に寄付させていただきたいと思います。(miyabi yamaguchiさんが書かれたシネマスコーレのインタビュー記事の締め方を参考にさせていただきます)
有料部分の中身は現在上田映劇で販売中の「もぎりのやぎちゃんのポストカード」(1枚150円で販売中!)で使用したイラストを1枚と、そしてお礼の言葉です。それだけですが、もしこの記事をきっかけに上田映劇を応援してみたいな!と思っていただけたらぜひ。それでは、お読みいただきありがとうございました!

【追記】2020.06.05 17:30
2020年6月5日までの売り上げ金(手数料を引いた額:16,853円)を上田映劇に寄付いたしました。たくさんのご支援、そしてご声援ありがとうございました。グッズ販売やミニシアターエイド基金など、この記事を書いた当時と状況が大きく変わりました。支援の在り方を見直した結果、今回の寄付を持ちましてこの記事の有料部分を削除し、完全無料記事とさせていただきます。皆様のあたたかいご支援には、上田映劇から映画を届け続けるということで恩返ししていきたいと思います。本当にありがとうございました。

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