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荒削りな情熱と未来に乾杯。

犀の角のスタッフをしている瀧本くんがひとり芝居をやるというので観に行った。結論から言うと「まだまだ荒削り」というのが率直な感想。でも、きらりと光るものがあったので、言語化してみる。

瀧本将太ひとり芝居「Imagine イマジン」

(瀧本くんのTwitterより)

このnoteでは、敬意を込めて瀧本くんと呼ぶ。

瀧本くんは、声がいい。
明るさがあってよく通る声をしている。
瀧本くんは、身体表現に光るものがある。
コミカルでありながらダイナミックな動きも魅せる。
コメディやユーモアある作品で映える役者だと思った。

一方で、ストーリー。
瀧本くんが書いたという物語は、荒削りだけど、「この作品を通して伝えたいことがある」という情熱をひしひしと感じた。ただ「ああ、これは実体験をベースにしてるな」ということまで伝わってきた。観客に「これは実体験かな?」と思わせてしまうことが良いのかどうかわからない。でも、フィクションと実体験が混ざりきらず、温度差が出てしまったというのは、やはり少し気になる点で、ここが荒削りだと感じるポイントでもある。

瀧本くんは、今回ひとりで脚本、演出、出演をやりきった。素晴らしい。次はぜひ、他の人が演出する作品で、バチバチっとハマってほしい。自分じゃない誰かの物語を演じる彼が見たい。他の役者と演技でぶつかる彼が見たい。

荒削りな情熱は、人の舞台に立ち、ぶつかり合うことでどんどん磨かれ、きらめく情熱の炎になると思う。わたしはそれを楽しみにしたい。さらにきらめく瀧本くんの活躍を楽しみに、筆を置く。荒削りな情熱と未来に乾杯。

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