見出し画像

未来の推し映画館を応援する

ああ、私が桁違いのお金持ちだったら推し映画館だけでなく、全国の映画館も支援できるのにな……なんて妄想をするも、現実の私はほぼ無職なのでお金持ちにはほど遠い。先日、noteでこういう記事を書いた。初めてのnoteだ。

思ってた以上の反響があって、たくさんのご支援に感謝してもしきれない。この御礼は映画館をなんとか続けていくという形で返せれば…と思う。しかし、この記事が拡散されればされるほど、何かが欠けてる気がした。そう、具体的に推し映画館を応援する方法だ。各映画館が募集している会員やクラウドファンディングについての情報、応援できる仕組みについてまとめようかなと思っていた矢先、『AI崩壊』『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が自身のブログでまとめてくださっていた。ありがたや。

そしてこちらのnoteでもお家から映画館を応援する方法がまとめられて、すごく見やすい。

欠けていたと思っていたものはすでに埋められたので、個人的に映画館を応援する/応援したことを振り返ってみる。この新型コロナウイルスとは関係なく、去年からたびたびどこかの映画館のSOSを耳にした。その度にいても立ってもいられず、財布を開いた。

映写機の故障によりピンチに陥った山口の萩ツイン・シネマさん。行ったこともなければ、縁もゆかりもない。でも、微力ながらもクラウドファンディングに参加してみたら『八重子のハミング』という先日急逝された佐々部清監督の作品を通して上田映劇ともご縁があったことを知る。

更地になるかもしれないという危機に瀕した秋田の御成座さん。言わずと知れたうさぎの住む映画館。行ったことはない。でもいつもTLに癒しを運んでくれてるてっぴーのため、いつかてっぴーに会いに行くぞ!そんな気持ちで参加した。てっぴー可愛い。

上田にも大きな爪痕を残した台風19号。その台風で被災した福島の本宮映画劇場さん。水没したフィルムを救う「本宮映画劇場フィルム救済プロジェクト」に参加した。先日Tシャツが届いて着てみたら、なんだか胸がキュッとなった。

画像1

(福島の本宮映画劇場さんのTシャツを長野の上田映劇の前で着てるのちょっとエモい)

去年6月の映画館行脚でお邪魔した埼玉の川越スカラ座さん。この不安が続く日々の中、川越スカラ座さんの呟きに励まされてばかり。せめてものお礼がしたくて「川越スカラ座御入場券サコッシュ」を買った。勝手に励まされて、勝手に御礼をしてる。でも、届くのが楽しみだ。

京都の出町座さん。行ったことはない。でも写真で見る限り素敵な外観で、そして出町座美術部はすごいということを知ってる。そんな出町座さんが「出町座未来券」というこれまた素敵なものを始めた。本当に少額、だけど、いつか絶対行くぞ!の決意表明。出町座さんが『シグナル 月曜日のルカ』や『最初の晩餐』の話をしてくれて嬉しかった。


お金持ちじゃないから、全国の映画館に…なんて無理だけど、私は私の手の届く範囲でできることをやってきたと思う。きっとこの状況は長期戦になる。だからこそ、自分が潰れてしまわないように、手を少し伸ばすくらいの範囲で応援していく。縁もゆかりもない、行ったこともない、でも、映画館だから応援する。映画館という場所が好きだから、そこで生まれる人の交流や感情が好きだから。応援しつつ、そしてまた上田映劇も応援してもらえるように頑張る。でも深呼吸して肩の力は抜いていく。

今はまだ応援したい映画館を推しと言うにはおこがましい。でもいつかそこに訪れ、気になる映画館から推し映画館になった時のために、私は「未来の推し映画館」を応援する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?