ジェンダーレスという言葉に想いを馳せてみた

かねてよりXジェンダー界隈をモヤモヤさせていた「ジェンダーレス」という言葉に想いを馳せてみました。
「ジェンダーレスはXジェンダーとは関係なくてファッション用語です」というスタンスをとり続けてきました。
それでもなんとなく世間の印象はXジェンダーと見分けがつかなくなっている印象があって、何かとややこしい存在でした。

そんなずっとモヤモヤしてた「ジェンダーレス」という言葉の意味するものを、体系的にまとめられた気がします!

例えば、ジェンダーレスファッション(ここでは服装に限定)にはこういう意味がありうるんじゃないかと思います。
1.「着た人の見た目」が男なのか女なのかの分かりにくい
2.「服のデザイン」が男っぽくも女っぽくもない
  ≒ジェンダーフリー。男女ともに同じものをあてがう。ジェンダーレス水着などもそう。

ここでのジェンダーは男女のみを意味するので(ここもモヤるポイント!)、
「ジェンダーレス=男っぽくも女っぽくもない」になる。

本当はこうあってほしい。
3.服装の「自由な選択」がジェンダーによって制限されにくい

3だと「ジェンダーレス=ジェンダーに縛れらにくい」になる。

ずっとモヤモヤして「これじゃない!」感がだいぶ言語化できてきた気がします。
やっぱりファッション用語として使われているのは間違いがない。
だから基本的に見た目だけの話に終始していて、肝心の3の意味で使われてこなかったのがモヤるポイントだったんじゃないかと思うんですよね。

そう、だからジェンダーレスの世界にいる人々とは相性があまりよくないのです。
でもXジェンダーやノンバイナリー自認の人でもジェンダーレス界隈の人々と気が合うなら、それはそれで良いと思うのです。

最近は、
「自分がXジェンダーとノンバイナリーのどちらを名乗ったらいいか分かりません」と相談されると、次の2つを答えることが多いです。
1.意味はだいたい同じで、違うのはXジェンダーは日本で生まれた言葉で、ノンバイナリーは英語圏で生まれた言葉なだけです。そういう意味ではどっちでも同じようなものです。
2.Xジェンダーを名乗ってる人と、ノンバイナリーを名乗ってる人の両方と接してみて、しっくりくるほうを名乗ったらいいんじゃないでしょうか。

そんな感じでいいと思うんですよね。
いまは様々なSOGIESCを持つ人たちがそれぞれのコミュニティを形成しています。その中で自分はどれを選んだらいいか?
例えばエイセクシュアルのXジェンダーであるなら、両方のコミュニティを訪ねてみて、しっくりくる所にいるといいんじゃないかと思うんですよね。

これはもちろんマイノリティだけに言えることではなくて、趣味とかでももちろん同様ですよね。
人はそれぞれたくさんのアイデンティティを持ってますもんね。

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