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北の旅人 2022初夏 森と街のがっこう見学

大学生になってから毎年参加している、伊達紋別岳の登山道整備ボランティア。整備活動では札幌のマウンテンバイクチームの皆さんにお世話になっております。バイクチームの皆さんが普段マウンテンバイクを楽しんでいるという札幌のフィールドのお話を2年ほど前から伺っていて、ずっと行きたいと思っていました。
コロナでなかなか赴くことができていませんでしたが、今回「森と街のがっっこう」というイベントの会場だったことで念願の初参加。

私有地ということもあり場所について詳しくは書きませんが
高校の「学校林」として利用されている森。
森の再生と林業を両立させ、環境負荷の少ない森林作業道を敷設する。
そして、森と街を繋げる、という取り組みです。

2日間のイベントでしたが僕が参加したのは日程の都合上、6/25(土)のみ。
林道を奥深く進み、途中からは「森林作業道」を通り
「森に道をつける」現場を見学してきました。

軽トラ~中型SUVが通れるくらいの幅の「森林作業道」が
縦横無尽に張り巡らされている

自分にとっては初めての林業現場でしたが、最近圧倒的に山不足だったので目一杯楽しめたひとときでした。
森林作業道として山に道をつける、その現場からは普段の山行とは違った視点で山を感じてきました。
森の空気を胸いっぱいに吸い込み、藪を漕ぎ、これから道ができる様子を想像する。登山の経験からなのか、「この斜面や尾根がこんな感じで九十九折りの道になるんだろうな」といったイメージは比較的しやすかったです。

が、イメージするのと実際に道をつけるのとは雲底の差。
小型ユンボが旋回し、道を切り開いていく様子はただただ圧巻でした。


どの木を切ってどの木を残すか、木の根はどう生えているのか、水系はどうなっているのか…。
街とは違った空間軸、時間軸で森を語る林業家の方々の熱量に圧倒されながらも、普段見ている山の森の景色から着実に必要な情報を得ていく皆さんを
見ていると、もっと山を知らなくてはと思わされます。

現場から学ぶことはやはり何にも変えがたく、現場で手を動かす方々の
「言葉」や「経験」は薄っぺらい全ての表現を陳腐化させてしまうのです。

ひたすらにかっこいい…


自由に出歩けなかったここ2年、普通に学生生活を送っているだけでは味わえない充実感を求めて、どこにも行けない悔しさから来るエネルギーを地域の様々な活動に充ててきましたが、今年に入ってからはリアルな場に赴くことで2年間の答え合わせをしている感覚があります。
繋がりが繋がりを生む、その連鎖の中に身を置けているありがたさを実感しています。
「トーヤの森」の代表の方ともたくさんお話しする機会があり、近いうちに訪れたい。

今年の夏は久しぶりに山を始め、好きなことにまみれて過ごせそう!

紋別岳登山道整備、ミュージック寺スといった伊達での活動に加えて、
プライベートな夏山登山においても、今まで行ったことのない山域をいろいろ計画中です。

森と街のがっこうの皆さん、山主の皆さん、ありがとうございました。
また訪れたいです。

↓皆さんのバックグラウンドを知ると、ますますいい体験ができたなーと
感慨深い。


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