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みちのく一人旅 DAY1-2 龍飛崎

龍飛へ

引き続き津軽半島を北上。青森市から龍飛崎までは70kmほど。とはいえ北海道と違って「あと60kmだから1時間だね」というわけにはいかず2時間くらい延々と走ることになります。夏場にむつ湾フェリーが出港する蟹田から山道に入り青森にありながらJR北海道が管轄する新幹線駅「奥津軽いまべつ駅」を横目で見ながら三厩(みんまや)で再び海岸線に合流しそこからさらに20分ほどで到着。三厩から龍飛への海岸線の道はとにかく狭くて細く、海のすぐ脇が山地なので秘境の雰囲気がにじみ出る場所です。

風の岬を散策

龍飛崎は年中通して強風が吹き荒れる「風の岬」。今回のように雲一つない晴天でもかなりの風が吹いています。今までいろんな山を登ってきたけど人生でこれほど「秘境」という言葉が似合う場所はないかもしれない。オフシーズンなので先進導坑まで潜入することができる「青函トンネル記念館」が閉館しているのは知っていたけど、道の駅も食堂も宿も挙げ句の果てには「階段国道」まで全て閉まっていて駐車場にいるのは自分一人。

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正直、「え、帰りたい…」という本音が漏れましたが…笑
でもこれが原初の龍飛の姿なんだと思い直し晴天の下で岬を観光してみました。

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駐車場のそばには「津軽海峡冬景色歌碑」がありボタンを押すと押したのが恥ずかしくなるくらいの大音量で2番以降の音楽が流れます。

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灯台のある丘に登るとレーダーやアンテナの向こうに北海道の松前方面を眺めることができます。自衛隊も常駐していてここは国境の地なんだ、ということを実感。本州の突端に来ているのに、無性に北海道のことを考えてしまいます。冬季閉鎖の「竜泊ライン」というドライブコースも綺麗に見えました。

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そして龍飛で忘れてはならないことが、この岬の真下には青函トンネルが通っていること。本州側のトンネル入り口は今別ですが先進導坑を掘る本州側の基地として龍飛は長年重要な役割を果たしました。世紀の難工事とされた20年以上に及ぶ大プロジェクトでは34人の殉職者がおり、その方々の慰霊碑もこの岬にあります。

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マグロ

龍飛に1時間ほど滞在し、龍飛で味わえなかったマグロを求めて来た道を引き返します。
龍飛だろうと大間だろうと戸井だろうと津軽海峡産のマグロであることに変わりはなくどれもブランド化されているのですが、産地に行けば年中通して食べられるというわけではもちろんないわけです…。結局、帰路の奥津軽いまべつ駅の中にある道の駅にてマグロ丼定食を注文。1000円で赤身がたっぷり乗った美味しいマグロ丼を食べることができて大満足でした。

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青森市へ

マグロに大満足して今別を出発したのが16時。17時には青森市街地入り。
まだまだ明るい時間でしたが一日中運転とフェリーを繰り返した疲れはピークに達していて早々にホテルにチェックイン。今回はひとり旅なので青森駅前の某全国チェーンのビジネスホテルに宿泊です。U35割がぎりぎり使えたので格安でした…!
ホテルからは八甲田の山並みが綺麗に見えました。やっぱり名山は名山なんだな。

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次回は「day2-1 連絡船と雪中行軍」です。今回もありがとうございました!

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