誰にでも優しかったモンキー・パンチさんを偲んで
4月11日は『ルパン三世』でおなじみのモンキー・パンチさんの命日でした。
モンキーさんは、無類のホームシアター好きとして、オーディオビジュアルの専門誌・月刊『HiVi(ハイヴィ)』では度々取材に訪れています。その様子を集めたムック本「モンキー・パンチさんが教えてくれた〜天才漫画家が愛した音楽とホームシアターのすべて〜」(ステレオサウンド刊)が発売されました。
私自身も取材や編集に携わったページがあり、写真にもちょっと映り込んでいたりと、懐かしく思い出しました。。
サイズはA4。もともとHiViは「情報量満載感」を出すためにB5にぎゅうぎゅうに写真やキャプションを詰め込んで作っていましたから、一回り大きく拡大されて読みやすくなっています。
素敵な書き下ろしイラストも多数掲載されており、漫画家モンキー・パンチとはまた違った顔が見られると思いますのでぜひご一読を。
キップがよくて素直で・・・誰にでも優しかったモンキーさん
取材に訪れるときは、編集長に評論家、メーカーや輸入代理店、編集部員、カメラマンなどそれなりの人数で訪れます。
モンキーさんとしては、大好きな映画や音楽を一番いい環境で楽しみたいと思って、毎回評論家やメーカーさんたちのオススメに素直に耳を傾けて、次々とハイエンド機器の導入を決めていきます。その際も、購入先は懇意にしているお店の担当者さんからしか購入しません。
超大物なのに、公平で誠実、誰に対しても親切で優しいのです。まるで、『ルパン三世』が1stシーズンにみるようにハードボイルドなワルのキャラクターだったのに、いつの間にか心優しいキャラクターにされてしまったのもわかる気がします。モンキーさんご自身としては、ジャン=ポール・ベルモンドっぽくシリアルなキャラクターにしたかったのではないかと思うのですが。
そんなわけで、いちスタッフとして参加したに過ぎない私にも、とても親切に接してくださいました。小学生の頃から大好きで、既に所有していたTV DVD-BOX1&2のケースだけを紙袋に入れて取材先に持参したところ、快くサインしてくださいました。後にブルーレイBOXも購入しましたが、今でも大切な宝物です。
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いい音&大画面があることで日々の暮らしが豊かに。住宅というハコ、インテリアという見た目だけでない、ちょっとコダワリ派の肌が合う人たち同士が集まる暮らし方を考えていきたいと思っています。