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【投資4】 コラム「儲け話がなくならない理由」

マガジン「城北忠明のトレード完全マニュアル」の第4回です。順番に続いていますので飛ばさずにお読み頂ければ幸いです。(初めての方は自己紹介からご覧下さい)
なお、最新版として「投資の最終結論」を別noteにまとめました。こちらもぜひお読み下さい→【本当の投資】あなたが失敗しないために


昔から “儲け話” というものは、なくなることがありません。

前回「バブル」の話をしたように、インターネットが始まる前から様々な儲け話が溢れていましたが、その流れが、インターネットによって大きく拡大してきたと言えます。

歴史的に見ても人の本質は何も変わることなく、愚かにも、同じことを繰り返しているのがわかります。

このように、人間の根源的な「欲」というものはなくならないので、安易な儲け話がなくなることはなく、それに影響されて騙される人がいなくなることもありません。(※世の中には、必ず一定数は騙されてしまう人が存在します)


ただ、完全にはなくならないとしても、“徐々に減っていく傾向” にはあるでしょう。なぜなら、今は、人の知識や経験を共有できる環境があるからです。

技術革新というのは、良い面も悪い面も、早いスピードで拡張させていきます。ネット上の都合の良い情報や意図に気づいた人が、その経験をシェアしていく・・・(※私がここで書いているような情報もその1つでしょう)

そうすることで “自分以外の知識や経験” を得ることになり、全体の成長(成熟)が早まり、その結果、すべては本質的な形に回帰する方向に向かいます。

つまり、いずれ不誠実なものは相手にされなくなるので、(存在自体はしていても)実質的には存在できなくなり、すべてがまともになっていくということです。

さて、このあたりは成功ルールでお話ししましたし、それは最終的な方向性だとして・・・
今はとりあえず、現時点での話をしておこうと思います。

『なぜ、儲け話がなくならないのか?』

昔からそうですが、儲け話というものは、「それに手を出す人が儲かるもの」ではなく「それを提供する側が儲かるもの」です。(必ず、この認識をして下さい)

売ることによって利益を生む “仕事(商売)” として成り立つ以上、なくなることはありません。いつでも、一定の割合でそれを求める人がいる(=ニーズがある)ために、「売る人」も必然的に存在し続けます。

つまり、世の中の多種多様な仕事の1つとして、「儲け話を売る」という仕事が “存在できてしまう” のです。


そして、「インターネットによって拡大してきた」と言いましたが、かつての情報商材ブームもあって、あらゆる儲け話が、次々に出ては消えていきました。

私が知る限り、当時のものは本当に何も残っていませんが、それは要するに、「その時だけの一時的なものだった」ということになります。

それでも、“儲け話を売る仕事の人たち” は、次に売れそうなものをまた考えます。 それがその人たちの「仕事」なのだから当然でしょう。


今まで、インターネットのお金儲け方法だけでもたくさんの種類があったと思いますが、それは結局、昔からずっと続く「○○で儲ける方法」という○○の部分が変わっていっただけのことなのです。

そして、最近になると、そのような “ネットビジネス” のお金儲けがついに終焉してしまったようで、その人たちが、今度は投資系のジャンルに参入することになります。

特に、投資系の儲け話の中で今一番盛り上がっているのが、「仮想通貨」ということになるのでしょう。 【※注:2017年時点】

(※あまり大きい声では言えませんが、ネット系は本当に稼げなくなっているようで、かつて著名だった人たちも、次々に廃業している現状です。イメージ的にはピーク時の10分の1と思っておいて下さい)

「仮想通貨に参入しているのは、投資家ではなく、儲け話が好きな人たち」だと私が言っているのは、これが理由です。

本当は仮想通貨でも何でも良くて、「ただ仮想通貨の儲け話が売れるから」広めているという理屈になります。(=facebookが儲かる・YouTubeが儲かる と同じ延長上です)

そして、その人たちはあくまで(ビジネス目的で)自己資金の一部を入れているだけなので、全力で仮想通貨を買っているわけでもありません。中には、儲けたお金を別の使い道で回すための “資金集めに利用しているだけ” の人もいるようです。

私自身は別に、仮想通貨を否定も肯定もしていません。
(本当に否定していたら買っていません。投資としては不利というだけです)

しかし、この手の情報になると、「何倍になった」「まだまだ上がる」というような派手な話ばかりで、潜在的リスクや問題点については、ほとんど言及されることがありません。

根本的に “情報提供する側の知識不足や勘違い” も目立っていたりするのですが、仮想通貨が良い・悪い以前に、このようなものに手を出すのはどうなのでしょうか・・・

仮想通貨は、「誰もが自由に売買できる」という意味では、すでに1つの市場としてでき上がっています。(※正確には少し違いますが)

おそらく、このように投資を知らない素人が、安易なお金儲け目的で参入してきている状況は、プロからすれば「カモ同然」に映っているはずです。

“投資である以上は”、どんなものでもタイミングがすべてであり、投資家のルールで考えていかなければ、必然的に勝てないものになってきます。 (=買っておけば儲かるものではありません)
システム的にも問題が多いため、いずれどこかで大きなことが起こるのは間違いないでしょう。【※注:その後コインチェック事件が発生】

いずれにしても、一般の人まで広がってブームが加熱している間は、手を出さないのが投資の基本です。


さて、話を戻しますが、
このような流れで、今後もまた「別の儲け話」が出てきては同じ歴史が繰り返されることになります。

それでも、前回お話ししたように、「意図を考える」ということさえ意識していれば何の問題もないことです。

仮想通貨などの情報を売る人や、その周辺の人が儲かったとしても、後からそれを見て参入した人が儲かるかどうかは別の話です。

チャンス!という言葉を繰り返してどんな魅力的な話に見えたとしても、「儲け話には近づかない」ということを、今回強く伝えたいことです。



なお、以上のような背景を知って頂いた上で、お話ししておこうと思うのですが・・・

実際のところ、投資業界にも「まともなトレーダーによる正しい情報」を伝えようとして、長年、誠実に活動してきた人たちはいます。

そんな人たちからは、上記のような経緯で “ネット系お金儲けの業者” が投資業界に入ってきている現状について、「迷惑している」という話をよく聞きます。
(※また、そのような「販売目的の商材」は質が低いために、ASP側にもクレームが多いようです)


私としては、誠実に活動している人たちの手伝いはしたいですし、皆さんにも役立つ情報提供をしたいという想いがあります。

そのための「架け橋」の場になるためにも、続けられる限り、この媒体を大切にしたいと思っています。


昔からそうですが、儲け話ばかり追い求める人たちの末路は悲惨なものです。

運良く、何かの儲け話でうまくいったとしても、また次の儲け話で損するだけ・・・ 「儲け話を求める限りは、儲け話でお金を失う」ということです。


そもそも儲け話なんて必要ありませんし、わざわざ販売業者を儲けさせる必要もありません。

「儲け話は提供者が儲かるもの」だとはっきり認識し、“うまくいけば大儲けできるもの” ではなく、“本質的に確実なもの“ に目を向けなければいけません。

この先、何十年と投資家として生きていくのであれば、一過性のブームではない「普通のまともな情報」の中から、選択するようにして下さい。

今回の内容を通じて、「派手で大げさな情報には手を出さない」ということだけでも伝われば幸いです。

【※注:2020年現在、このnote上でも「儲け話」は溢れているのではないでしょうか?】

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