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【投資6】 コラム「自動売買・システムトレードの使い方」

マガジン「城北忠明のトレード完全マニュアル」の第6回です。順番に続いていますので飛ばさずにお読み頂ければ幸いです。(初めての方は自己紹介からご覧下さい)
なお、最新版として「投資の最終結論」を別noteにまとめました。こちらもぜひお読み下さい→【本当の投資】あなたが失敗しないために


投資で稼ぎたいと思った場合に、今は自動売買やシステムトレードというものがあるので、昔よりは「誰でも稼ぎやすい時代」になっていると思います。

ただ、基本的には、自動売買やシステム系の利用はおすすめしていません。というのも、リリースされているものの大半が、売って儲ける「販売目的」でしかないからです。


ほとんどのシステムが、自分(自社)では資産運用に使わないようなものを簡単に作って、適当に売っていたりします。 (※サイトだけは派手に作って)

このようなわかりやすい「販売目的のもの」には、くれぐれも手を出さないようにして下さい。

(書かれている実績なども一部の良い時期を切り取って書いているだけですし、その他、ネット上のレビューなども、意図的に都合の良い評価が並んでいたりして参考にならないのでご注意下さい)

特に、最近はさすがに少なくなりましたが、「安価な自動売買システム」は絶対使ってはいけないものの代表例です。

中には無料配布されているシステムもあるくらいなのですが、これは利用者が使えば使うほど販売者に手数料バックがあるため、安価(または無料)で提供できるのです。

そうなると、これは「販売者(配布者)が儲けるため」でしかなく、利用者にとっては不利な条件でトレードをさせられることになるので、使ってはいけません。

また、どちらにしても「1つのシステムでずっと利益を上げ続けるのは不可能」ですので、システムの監視や入れ替えは不可欠です。そのためにも、ある程度は、最初のコストとして金額を支払う必要はあるでしょう。

というわけで、以上のような「販売目的」のものは別ですが・・・

それ以外の「まともなもの」であれば、自動売買やツールなどのシステムトレードを使っても良いとは思います。(=少なくとも「販売者自身が自分の資産運用に使っていること」が条件です)

そして、もしもシステムトレードを使うのであれば、使用上の注意があります。

これを知らない(または守らない)ために、本当は使えるシステムであっても、失敗して終わる人が多数なのでよく理解して下さい。

まず、自動売買やシステムトレードは、特別なものではありません。

ただ単に「取引を自動化した」「自分では売買しない」という、それ以上でも以下でもありません。

時々、自動売買などで書かれている実績を鵜呑みにして「自動的にお金が入ってくる」としか考えない人がいるのですが、そんな特別なものではありません。

最近はAIブームということもあって「AI(人工知能)による自動売買」のような言葉も見かけるようになりましたが、
正直、従来のシステムの延長のものをこのように呼称しているだけなので、これも特別視して考える必要はありません。(※セールストークです)

確かに、24時間休まずに正確な取引を繰り返してくれるのはメリットなのですが、どんなトレードであっても得意な相場と苦手な相場はありますし、過去にうまくいっていたトレードでも、相場状況が変わればうまくいかなくなります。

理想を言えば、自分でそのシステムの得意不得意を判別することができれば、オフオフを切り替えたり資金の調整をしたりして、長続きできるかもしれません。

(これはどんな投資でも言えることですが、慣れてきたら「得意な相場・苦手な相場を見分けるようにする」と、より安定します。サインツールであれば、サインに疑問を感じる場合には取引しなければ良いでしょう)

ただ、それをするしないに関わらず、一番重要な鉄則があるのですが・・・

必ず「リターン額=リスク」と考えて資金調整し、「一定の資金額で続けるようにして下さい」。

というのも、ほとんどの人は、最初から取引金額が大きすぎるのです。


過去のドローダウンや成績などは参考にせず、「想定リターンの金額分を損しても良い」と思えるように資金額を調整して運用して下さい。

(「100万円稼げる投資は100万円損する可能性のある投資」「2倍になる投資はゼロにもなる投資」と考えれば調整できるはずです)

例えば、運用資金を100万円で始めて120万円になったのなら、20万円を引き出して、また100万円にするようにします。逆に、80万円になってしまった時には、その20万円を投入すればいいでしょう。


実際のところ、自動売買というのは、最初にセットすれば後はほったらかしなので「資金管理がすべて」であり、それだけで結果が決まってしまいます。ですので、失っても問題のない資金で「長く続けることだけ」を考えて下さい。

そのためには、資金の増減幅が大きくならないように調整して、「稼ぎすぎないように」注意しなければいけません。(※もし稼ぎすぎた場合には、「リターン額=リスク」なので取引金額を下げるようにします)

こうして長期で継続することさえできれば、あとは自然にプラスになるはずです。

さて、実際には、誰もが同じ結果になるはずの自動売買であっても、途中で失敗して資産を失う人が本当に多いです。

破綻する原因は、「リターンは大きくてリスクは小さい」というように、自分にとって都合の良い見方しかしていないからです。(※書いてある内容は参考にしてはいけません)

自動売買だけに限ったことではありませんが、それではどんな投資でも失敗して当然です。

絶対やってはいけないことが「投資資金を増加していくこと」であり、それをしてしまうと、「大きく儲かってもその後に大負け」という典型的な負けパターンで終わります。

それなりの含み損を抱えるシステムも多いので、うまくいかないと判断すれば 一時停止や撤退すれば良いでしょう。撤退した時にそれまでの勝ち利益が残っていれば、その投資は正解だったということです。

(最終的に利益が残せるように、「小さい金額での長期継続」を心がけて下さい。苦手な相場が続いても、大損しなければ乗り切ることができてまた利益が出るようになり、「トータルでプラスにする」というのが理想のシナリオです。
・・・そう考えると、「小資金での運用にして大損を避けること」だけが、システムトレードのコツになります)

ちなみに、もし損失が出た場合にそれをシステムのせいにするような人は、自分自身の裁量トレードだけに限定して下さい。

利益は自分のものなのに損失は相手のもの、というのは成り立ちません。
「自分で取引するよりはシステムを使った方が期待できる」と思う人だけが、自己責任で使うと良いでしょう。

(※そして、一点補足しておきますと、基本的には「分散投資の1つとして」使うのがおすすめです。自分のトレードよりは手間がかからないので、楽な運用ができます)

・・・以上が、自動売買・システムトレードを使う上での注意点となります。もし利用する場合には必ず守るようにして下さい。

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