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「FXの聖杯」公開に向けて 15 著者のFXでの敗北数


1 著者が初心者のとき

 

1.1 最初期

(1)はじめてのFX口座

 著者がFXを始めた2006年ころは、まだ店頭FXが台頭していた時期であり、レバレッジも50倍以上が可能でした。当時は、右も左もわからずに始めたため、どの業者が良いのか見当もつかないでした。今思えば、ステマかもしれませんが、ブログ等で評判だったある店頭FX業者に口座を開き1000通貨単位での取引を開始しました。
 
著者が当時一番興味を持っていたことは、「なぜ、9割もの人が負けてしまうのか」という一点でした。勝負に勝つことよりも「負けることに興味津々」だったのです。というのも「負ける方法の反対行為をすれば勝つだろう」との安易な発想です

著者は、「へそまがりな性格」なため、人と違う方向に行こうとする困った性分でした。そして、納得のいく説明がない限り、頑として意見を受け付けないという困った性格の持ち主でもありました。また、物事をじっくり観察するのが大好きでのんびりと物事に対処することを好む性格でもありました。さらに、極端に負けず嫌いでもありました。

当時は、初心者ゆえMT4の扱いもよくわからず、ロ-ソク足の意味はもちろん、macdやストキャスティクスのことなど天上人の言語のようなもので、全く意味不明の状態でした。
 
そうこうした内に、取りあえずポジションを持ってみようかということになり、この性格が、向いていたのかもしれませんが、FX口座に資金をタップリといれ、取りあえずAUD/JPY(豪ドル/円)で1000通貨1枚を持ち、ストップを置かず市場をじっくりと観察することからはじめました。
 
こうした状況下、ナンピンというものに挑戦してみようということになりました。相変わらずチャ-ト分析は、下手くそなままでした。 
 
そうして、半年以上取引を繰り返していたのですが、ナンピンをしていたら利益回復まで時間がかかるため、両建てを行ってみようということになりました。
 
ちょうど、店頭FX業者一つだけ残し、ポジションを全て決済していたので、以前からインターネット調べていた、「くりっく365」でFXを行うことにしました。「くりっく365」は、公的な取引で信頼性もあり、しかも税率は20%、両建てもでき、いいことずくめでした。

今思えば、これもまたステマかもしれませんが、ブログ等で評判だったスター為替に口座を開き1万通貨単位での取引を開始しました。

これ以降もFXの聖杯に至る様々な考察や手法について取り組みました。
 FXの聖杯は、演繹法ではなく帰納法で導き出すことになります。

(2)異変 200回以上取引して1回も負けていないという事実 

 (1)のような取引をずっと繰り返していたのですが、取引回数が200回を超えた時点で著者はある異変に気付きました。「もっと早く気づけよ」と読者はいうかもしれません。読者には、もうお分かりのことと思いますが、その異変とは、「一度もFX取引に負けたことがなかった」という事実でした。

(1)を見て、読者は、「著者はなんと下手くそなプレーヤーなことか。MT4のインジケ-タ-も碌(ろく)に分からない初心者だ」と思ったことでしょう。恥ずかしながら下手くそなプレーヤーであったことは紛れもない事実です。

さて、「一度も取引で負けていないという事実はゆゆしき事態です」。
というのも、そもそもどうやったら負けるのかを追及し、その反対方向から勝率を高めようとしていたにもかかわらず、一般個人投資家が勝とうとしながら負け続けている理由が全く分からないままだったからです。
 
相変わらず一般個人投資家が勝とうとしながら負け続ける理由は分からずじまい。当初は、勝とうとしながら負ける理由が分からなかったため、一般個人投資家と著者の取引方法等の比較から始めました。

比較表を作成し詳しく見てみると、一般的にFXにおいて優位とされている事柄が、勝率に余り寄与していないように思われました。
 
ア FX攻略のための読書対象の違い

例えば、
①FX本の読書量において、ほとんどの一般個人投資家は、パンローリング等のFX本を読んでいると推測されますが、一般個人投資家と著者の読書対象を比較してみると優位な違いも分かりました。

それは、
戦術書の読書量(孫氏や近代の戦争論)
哲学書の読書量(ウィトゲンシュタイン、カント、ヘーゲル)
禅等宗教書の読書量(無門関、臨済録、坐禅和讃など)
確率等数学の読書量の違い
です。

つまり、著者は、物事をありのままに見ること、物事を観察し思考を巡らせ結論をだしそこから本質を炙(あぶ)り出すことに興味があるのに対し、

一般個人投資家は、何の科学的根拠のないチャート分析の解説に終始している書籍が興味対象だということです。

イ インジケーター

次に、相場分析では

ほとんどの一般個人投資家は、パンロ-リング等のFX本を読んでいるとことから、インジケーターに詳しく、インジケーターを用いたチャ-トの分析力にすぐれているものと推測できます。

しかし、ここでもインジケーター知識の優位性は、FXの勝率にほとんど寄与していません。
なぜなら、勝率において、一般個人投資家は著者に負けているからです。
 
著者もあらゆるインジケーターを試してみました。エリオット波動、一目均衡表、ハーモニック、フィボナッチ、ローソク足、RSI、ADR、ボリンジャーバンドなどなど。

しかし、その考察は全て無意味でした。

それも当然です。

なぜなら、
価格とインジケ-タ-の関係を考えた場合、価格変動を要因としてインジケーターは変化するのであり、インジケーターが変化するから価格が変化するのではないからです。

つまり、一般個人投資家は、価格とインジケーターの因果関係を逆にとらえていることが明らかだったからです。

しかし、この考察が後に「へそまがり分析」を導き出すことになります。

(3)比較の詳細結果は、今後の有料記事で


2 著者がFXで負けた回数とその原因

 
2.1 FXで 負けた回数

(1)うっかりミス 


 それからも、順調に勝ち続け、負けることなどほぼないというような状況でしたが、実は、この間に、ごく初期ですが4回程負けることがありました。おそらく、これらの敗北以外には、今後著者は一生涯負けることなどないと思います。
 
 簡単に示すと、負けた内容は次のようなものでした。
 
 
① 決済する建玉を間違ってしまった   2回  損失額  4000円

② 同値撤退のつもりが
  スリッページのため損失発生       1回  損失額 400円

③ 決済期限を無期限にするつもり
  が、当日決済と間違ってポジシ
  ョン選択したためロスカットされる
                      1回  損失額 1000円
 
  損失発生回数合計            4回
  損失合計                     5,400円

 2006年から2024年5月20日現在まで、18年間の総取引において負けた回数は、この4回のみとなっています。

  
この生涯4度の取引での負けは、全く予想外のものでした。
著者としては、チャ-トの読み間違いやエントリーポイントでの負けを予想していただけに大変意外なものでした。それゆえ、これらの事態を整理すべく、これまでの取引を振り返り熟考する時期がしばらく続くこととなります。

(2)店頭FX業者による口座凍結

 実はもう一回だけ、損失を受けたことがあります。

それは、外資系のある店頭FX業者に一つだけ残していた含み損のあるポジションが、最近取引を行っていないとの理由で、なんと「ポジションを強制決済され口座凍結されていた」のです。しかも、文書の予告などもなくメールでの通知だけでした。そのメールは、なぜかゴミ箱に入っていたので、著者も気づくのがおくれました。

現在の金融庁に通報しようかと思いましたが、損失額が6千円程度だったので、もういいやと放置を決め込みました。

このような経緯もあり、 著者は店頭FX業者にかなり批判的になりました。

ほんとうに「くりっく365」に口座資金を移し替えていて正解です。


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