見出し画像

あれを食べられなくても、人生損なんかしません

最近はホワイトデーの時期でしたね。
バレンタインデーやホワイトデーと言えば、チョコレートをあげる方がほとんどだと思います。

スーパーにお買い物に行ったとき、ホワイトチョコレートが売られているのを見ると、いつも思い出す友人がいます。
久しぶりに連絡でも取ろうかなと思いながら、その友人がよく言われていた言葉についてお話していきます。

チョコレートを食べられない友人の話

画像3

学生時代、バレンタインデーになると、友達同士でチョコレートを交換する「友チョコ」が流行っていました。

私には、チョコレートは食べられないが、ホワイトチョコレートは食べられる友人がいました。
チョコレートの原材料である、カカオの苦味が苦手だったのです。

カカオが苦手ということか、であればミルクチョコレートなら食べられる、と誰もが思いました。
ですが、彼女はミルクチョコレートも苦いと言って、食べられなかったのです。
ミルクチョコレートのカカオの苦さまで感じるとは、美食家並みの舌を持っているなと、当時は尊敬していました。
(実際、美食家にはなっていませんでした。)

そんな彼女が周りから言われていたことがあります。

「人生損している」

こう言われている彼女は笑ってその場を切り抜けていましたが、私はこう思っていました。

「そんなに重大なことか?」

チョコレートを食べられないということが人生にそこまで影響するのでしょうか。
チョコレート以外にも美味しいお菓子は沢山あるため、チョコレート1つ食べられないだけで「人生の損」とまで言えない気がします。
また、チョコレートを食べ過ぎると太ったり肌荒れしたりすると言われています。
チョコレートを食べられないとなるとその懸念がないので、むしろ「人生の得」とも考えられるのではないでしょうか。

炭酸系飲料が飲めない私の話

画像2

私は炭酸系飲料が飲めません。

炭酸系のジュースだけではなく、サワーやビールなど、炭酸系のお酒も飲めないのです。

友人と外食に行くときや、会社の飲み会のとき、炭酸系飲料が飲めないという話をすると、必ず「人生損している」と言われていました。

コーラを飲めなくて「人生損している」
ビールを飲めなくて「人生損している」

何100回、いや何1000回と言われてきました。
もう言われ慣れているので、笑って「そんなことないですよー」とかわせます。
飲み会で「ちょっとくらい飲んでみなよ」と言われて面倒だなと思うくらいです。

ですが、学生時代は案外大変だったのです。
私だけではなく、先ほどの彼女もそうです。

イベントが大好きな学生ばかりだったため、バレンタインデーやホワイトデーは必ずチョコレートパーティーが始まりますし、新入生には歓迎会、卒業生には送別会を必ず開催していました。

バレンタインデーやホワイトデーのとき、必ず出てくるのがチョコレートです。
歓迎会や送別会といったイベントのとき、必ず出てくるのが炭酸系飲料です。

つまり、年に2回は「人生損している」と言われることになります。

そんな頻度で言われると本当に損しているのかなという気分になります。
実際は全く損していませんので、ご安心ください。

損なんかしてない!

画像1

正直、言う側からしたら、そこまで深い意味はないのかもしれませんね。
しかし、ただ言われるだけではなく、何度も言われる側としては、「損なんかじゃない!」って言いたくなることもあるのです。

炭酸系飲料が飲めないと言うと、たまに「私もです。」と言う方もいらっしゃいます。

それに対し、チョコレートを食べられないと言うと返答率100%の言葉、それが「人生損している」だと思います。

チョコレートや炭酸系飲料が多くの人に好まれているというのが実感できますね。
確かに、人にあげるときに外さないものと言えばチョコレート、飲み会で用意しておけば間違いないソフトドリンクと言えば三ツ矢サイダー、と思い浮かべますよね。

しかし、外さないと当たり前に思っていることが覆されたとき、あなたはどう反応しますか。

とっさに「人生損している」と言ってしまうこともあるかもしれません。

ですが、そんなことで人生損と考える生き方の方が、「人生損している」と考えてしまう私なのでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?