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猫の僕らが紡ぐ、我が家の話 12

☆河童の話

ハロー!今日は僕ゆきがお話します。よろしくお願いします。

ママはたまーに「河童」に電話する。すごいでしょ?河童だよ、河童!ママは時間を見計らって、河童に電話をかける。1/2の確率で河童の奥さんが電話に出ることもある。河童に奥さんがいる!!これまたすごいよ!

ママは河童ともにゃもにゃ何やら話して、最後に必ず、「じゃあ、くれぐれも気を付けて、ふらふら外を出歩いちゃだめ。ちゃんとマスクをして、手を消毒して・・。」とくどくどと念を押す。河童も「ああ、大丈夫だ。心配するな。」なんて言って、会話は終了する。

すると必ずとうさんが、「河童元気だった?」と聞く。「うん、今のところは変わりないみたい。」と言うママは少し心配そうに答える。

まあ、河童って言っても、残念ながら本物じゃないんだよ。。緑色じゃないし、頭の上にお皿ものっけてないしね(少しハゲてるけど)。惜しいなあ。

河童っていうのはさ、ママのとうさん、つまりおじいちゃんのことだよ。なんで河童なのかっていうと、おじいちゃんの実家は利根川のすぐそばにあって、小さい頃から川泳ぎが得意で、しょっちゅう対岸の村まで泳いでいったから、自分で自分のことを「俺は利根川の河童だ。」と言ったからだよ。

ついでに言うと、河童じいちゃんは走るのも速い、ま、速かった。今はすごーく年をとったので、歩くのもちょっとよぼよぼしてる。仕方ないけどね。昔地域の運動会になんか出ると絶対リレーのアンカーで、バトンをくるくる回しながらコーナーリングして、そりゃあ早かった!足の速いのはママには遺伝しなくて、ママの兄さんたちにだけ遺伝したので、ママは不公平だと思っている。

この河童じいちゃん、若い頃は相当悪ガキだったらしい。一応本人の名誉もあるので、どんな悪いことをやったかはここでは言えないけど、気になる人はママに聞いてみて!捧腹絶倒ものだよ!

とにかく、何故か河童じいちゃんはママのかあさん(おばあちゃんだね)とお見合いして、小さな小物商を振り出しに、危険物取り扱いの資格を取って、町の燃料屋さんになった。昔はマキとか石油でお風呂を炊くお家が多かったから、夜の8時とか9時になって、「石油がないからお風呂が炊けない!お願い持ってきて~!」という注文がちょくちょくあって、河童じいちゃんはもうお風呂に入っちゃってても、嫌な顔ひとつせず、せっせと運んでた。

汚れ仕事でね、ママは、小さい頃はなんとも思わなかったけど、大きくなってからは、お友達に「お父さんは何をしているの?」って聞かれるのが恥ずかしかったって。でもさ、その仕事を一所懸命にやって、子供3人育ててさ、大学まで出したんだから、大したもんだよね。今はママもとても感謝してる。感謝の印は『虎屋のようかん』だよ。一度送ったら、大好きになっちゃって、何をもらうより虎屋のようかんがいいって言うから、ママも折を見てはせっせと送っている。まあ虎屋のようかんで親孝行の真似事が少しはできてるんだから、ありがたいことだよね。

この河童じいちゃん、商売人のくせに、人の好き嫌いがはっきりしてて、いやなやつとは金輪際つきあわない、そのかわり、気に入るととことんつきあってた。口が達者で、曲がったことが嫌いで、ちょっと嫌味なやつなんかがいると、たちまちやり込めてた。ママはこれも恥ずかしいと思ってたけど、今ではよく似てきたよ~。まあ、やり込めたりはしないけど、ママも筋の通らないことは嫌いだよ。人を学歴や風体で差別するやつも嫌いだ。嫌なやつとは口をきかない、という手法をママは貫いている。

ママは小学校5年生から中学校3年生まで、ひょいっと塾に放り込まれたので、学校の勉強はそれでたいがい間に合った。漢字なんかだいぶ得意だった。でもさあ、面白いよね。そうやってママが目立つのを嫌う先生もいてさ、小学校にいる間中、何かにつけていじめてくる先生もいたみたい。ママはいささかぼーっとしていたから、いじめだとは思わなかったけど、今から思うと全くの逆ひいきでさ、いじめそのものだよ。やな先生だな。

ママには兄さんが2人いて、同じ小学校と中学校に行ったから、もしかしたら、まだママが入学する前に、河童じいちゃんがその先生を何かでやり込めたことでもあったのかな?って思ってる。もしそんなことがあっても、弱いものにリベンジしようなんて、ほんとに学校の先生の中にもしょうもないやつがいるよ。ま、これは余談だけどね。

河童じいちゃんが少しでも、まあばあちゃんもそうだけど、長生きできるように、ママは祈っている。それで、ママが使っていてとても体の調子がよくなった首用の枕をあげたんだけど、使ってもらえないって、泣いてる。今度実家に帰ったら、よーく教えてあげようって、気合十分だよ。

あ、そうそう、みんなわかってると思うけど、ママは一時期うつ病がひどかった。今ではほとんど完解してるけど、そうなれたひとつの要因はこの枕を使って「自主トレ」をしたからだよ。もちろん、先生のところにも通った。ママは自分が本当に楽になって元気になったので、これはいい!と思ってそこのトレーナーになった。

だから、肩や腰や、体のいろんなところが痛いひととか、心が苦しい人は、ママに相談してみて、あと、下のリンクも見てみてね。

あーあ、じゃあ今日はこの辺にしておこうかな。何か我が家のことで知りたいことがあったら、リクエストしてね。ママととうさんに聞いておくね。

じゃあまたね。

ゆき



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