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栄養の立場

管理栄養士の役割とか、
栄養や食事からできることって
なんなんだろうって、

不甲斐ない気持ちになったり
悔しい気持ちになることがあります


特に医療系のなかでの役割や立場とかを考えたとき。


食生活を整えることって
病気に対しては、
薬と違って
すぐに目に見える効果が出るものではないけど
継続すること、習慣にすることがとっても大切なわけで。

それって本当に重要で
どんな食生活も確実に
その後の体に影響する。
良くも悪くも。


だけど医療の立場からは、
やっぱりまだまだ。

栄養士会だったり、
その他の場所で
管理栄養士・栄養士の立場向上の
取組みは盛んに行われていて

ずっと前と比べたら、
かなり認知も役割も認められているのだとおもう。



だけど、先日
ふらりと本屋さん (大きめのところ)に行ったときには
医療系・専門書などのフロアで
様々な病気についての本が並ぶなか

メジャーな病気はそれぞれ、
一つの病気に対して棚が1〜2取られているのに対して

栄養や食事の本は、
1つの棚のなかで
2〜3段あるくらいで

ジャンルももはや、
「家庭医学」
のところにあるし

食事療法の本はとっっても少ない。


家庭医学として一緒に並ぶ本は、
例えば
"体をあっためればなんでも治る!"
とか
"指先を揉めば体調は良くなる!"
とか
"◯◯で疲れない!"
などなど。

こういう家庭医学自体を否定する気は全くありませんが、
栄養についての本が
その中の一つとしてしか置かれていない時点で
まだまだ栄養については
医療系のなかで立場低いなあ、こんなに大事なのに、
と考えてしまうわけなのです。


各病気の棚にも、
その治療食や食事療法の本はあって
まあ、確かに病気ごとのほうが求めてる人にはいいんだろうなあ、
ともおもう。


あとは、医療系のフロアではなく
女性誌や、ダイエット本、美容本、
レシピ本などと一緒に、
栄養についての本が並んでいるほうが多いかな。

それはそれで
手に取ってもらいやすいだろうし
良いんだろうな。


そういうコーナーのはそのままに、
医療のなかで、
もうちょっとでも栄養のスペースが広がって欲しいなあ、
と思うのでした。




#管理栄養士 #エッセイ #コラム

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