子どもを一人の人間として接するとは?幼稚園児の場合

前回、子どもを一人の人間として接して下さっているからこそ、子どもの自由に表現することが保障され、子どもたちが個性を大切に生き生きと伸びていけると書きました。

今日は私が感じた、具体的なエピソードをご紹介したいと思います。

幼稚園児の場合、3歳~5歳児なので当然、考えがまだ自分中心になっていますよね。

例えば、遊びの時間が終わってお片付けの時間になってもまだまだ遊びたい子どもがいたとします。
国立大附属幼稚園では、まだまだ遊びたい子どもがいて、どうしても今まだ遊びたいと子どもが訴えた場合、決して無理やりお片付けをさせるということはありません。
お片付けの時間は、大人の事情で決めたものなので、どうしてもまだ遊びたいという子どもには、その子が納得するまで先生方が寄り添って下さいます。例えば、その子の想いを聞いて受け止めて下さったり、他の子どもの様子をそっと見てみるように促してみたり、次の計画を話してみたり、明日また続きが出来ることを説明してみたり。

それはそれは本当に大変な忍耐が必要ですが、子どもの心が動くまで待って下さいます。

そうして、少しずつ少しずつ、自分とは違う、他の人たちと集団生活を送るためには、自分の都合だけではなく、他の人とも合わせていかないといけないということを学んでいくのです。

だから、3歳児の時は大丈夫?と思うようなことも沢山ありましたが、子どもたちが自分で気付き、考え、納得して行動を起こすようになるまで、じっくりと待つ時間なのだと理解できました。

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