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読書の日記(11/13-19)

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11月13日(月) 

ろうそく、と孫が言ったのを聞くと祖父は、すごい、と大きな声を出して、だから次は祖父のターンで、く、く、と二度言ったあと、くるま、と言ったそのあとに、もう言ったよね、と続けた。そこには、こりゃダメだな、同じこと言っちゃったな、やり直しだな、という自嘲とおかしみが含まれていたのだが、それを聞いた孫は、大人は2回言えるの? と不思議そうに訊ねた。祖父は即座に、いえいえ! とまた大きな声で否定した。

月曜日。寒さに体が対応できていない。9時半くらいに店に着くと屋上に行って煙草を吸った。天気は忘れた。戻ってコーヒーを3杯分淹れていると扉が開いて税理士さんとその妻で、決算のことを聞き、それはすぐに済んだ、いくつか話し、それから経理の細かい疑問点を解消させてもらう時間になってたいへん助かった。
予定通り1時間きっちりで終わって朝飯を食って店、楽しい気分で働き、しかし気持ちは焦るところはあり、今日は4時から7時までマキノさんという日で、マキノさんが来ると僕は八百屋に行って持ちきれないくらい野菜を買って重かった。それで交代すると調布に戻ってビックカメラにルーターを買いに行った。インターネットの回線の切り替えが明日で、それでこれまでのルーターは返さないといけなくなるので、新しいやつが必要。ルーターコーナーに行くと、そうかルーターってこういうやつかと思い、今の初台の様子を思い浮かべると今はこういうやつと、その横に小さなこういうやつがあり、という状態で、もしかしてルーターが二台置かれている? もしかして買わないでいい可能性ない? と思って、お店の人に、しかしなんと聞いたらいいかわからないまま、何かを聞き、すると、片方はモデムで、片方はルーターであることが知れた。なるほどモデム。モデムからケーブルでルーターにつなげることで、私たちは無線でインターネットを使うことができる、ということで、なるほどそういうことだったのか、となんだかびっくりするくらい基礎的なことを知った感じがあった。知ったというか、インターネットがもともと有線だったということを忘れていたというか。それで8000円くらいのルーターを購入して明日設置することを思うとやや面倒だったが、同時に、半額以下になるインターネットを楽しみに思う気持ちもあった。楽しみといっても、何が変わるわけでもないのだが。あるとしたら遅くなるとか、そういう変化なわけだが。無事に繋がりますように。

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