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読書の日記(5/30-6/5)


珈琲館の主/冷しゃぶサラダ2デイズ/店はなまもの/インゴルドが板を切る/通勤電車の『平成転向論』/夏の高尾山は、音楽だ。/施策の期待効果/冷や汁喧嘩/『マネジメント』が終わったので『失われた時を求めて』/大田原、庭の木の剪定、足場の構築/エアビーで矢板、フヅクエ作戦会議、バーベキュー/鈴木誠也の夢、WASHINKAN、二階堂和美/野蛮さ、祝福された時間/仙台麩、南蛮味噌漬け/


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5月30日(月)

部屋で仕事をしていると外からドリルで何かを破砕するような強い音がずうっと聞こえてうるさい。税金の支払いに郵便局に行くので出がてら音の出どころを探すと1階の庭の岩をドリルで破砕していて聞こえた通りの音だった。庭はどうなるのだろうか。岩はどこかに行ってしまうのだろうか。せっかくなら岩を再配置して池でもつくってほしいがボウフラが湧いていいことなんて何もないかどうか。
なのでにぎやかで集中できないしそもそもぼんやりした頭ですぐだらけそうなので昼飯を食って少しすると家を出て珈琲館に行った。昼過ぎの珈琲館はやはり混んでいるらしく4組くらいの待ちがあって少し待った。待っていると常連どうしが鉢合わせて挨拶をしている場面に立ち会って「一人になりたくて仕方がないんだよ」と呟いていた。出会い頭にこれはどういう会話なんだろうか。銭湯もそうだけど常連たちの連帯はいろいろなところで生じるようだ。主みたいな人もいるのだろう。館の主。
僕が通されたのは奥の隅の席でこの席に通されることがけっこう多い。たくさんある席の中で同じ席に通される確率なんてそう高くなさそうなものだがもう3度目くらいな気がする。60%くらいの確率で通されている気がする。もしかして「あいつはあそこに押し込んでおこう」みたいなそういう何かなのかもしれなくて、こういうことを繰り返しているうちに僕も珈琲館に棲息する主になってしまうのかもしれない。おそろしいことだ。

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