見出し画像

読書の日記(2/28-3/6)

Gather、「インドアだけじゃ疲れちゃう」/2年前の下北沢、2年経てば変わることはある/怒涛の眠気/『本当のような話』、家の記憶、本の記憶/世界=新庄剛志+野村克也/1時間制のカフェ/5度目の『親密さ』/リアルな他者のアンリアル化/渋沢栄一、パトロネージ、藤森照信『建築探偵の冒険・東京篇』/『小さな会社の人を育てる人事評価制度のつくり方』、「ビジョン実現型人事評価制度」/榮山さんと『読書の日記』/資料作成、『ロジカル・ライティング』は今年のMVP/◯◯エリアで就職人気企業ランキングNo・1!/恋豚のハムとソーセージ/「人事評価」という言葉/箱そばの小学生/お茶の日、定食の日/満席で帰すこと/俺のMECEは止まらない/誰かが何かを好きだと思うこと/

2月28日(月) 

朝起きて、窓を開ける。

景色はあった。直線距離にして一四メートルほどの、灰皿を投げても届くほどの近さに、なぜか国電中央線の始発ホームが作ってあって、背広を着たサラリーマンが横一列に並び、こちらを向いてつっ立っている。こちらはうす暗い部屋に浴衣を着てつっ立っている。ナンダ、コリャ。次亜空間のすきまにすべり込んでしまったようだ。赤煉瓦の建物もプラットホームもいつしか消えてしまい、自分一人とサラリーマンが、観客の去った暗い舞台で、月明りをあびながら向い合っているような気持ちがする。
向い合っているんだが、ホームに並んでいる人は、こちらの存在に気づいていない。一人のサラリーマンは、右足を靴から出して左足の靴の甲にこすりながら、右側の人の広げた夕刊フジをのぞいている。右側の人物は、時々新聞を閉じ、目をとじて上を向く。三人おいて左側のOLは、バッグからコンパクトをとり出し、広げたまま手にもって、結局見ずにまたしまう。中年がアクビをする。一息おいて隣りもする。アクビは、二、三個ずつ、アブクのように起きては消える。
藤森照信『建築探偵の冒険・東京篇』(筑摩書房)p.151,152

東京駅のホテルの部屋の扉を開けるとそんなふうで調布駅は地下で目の前は壁だった。3月12日の改定に向けてなのかそんなわけはなさそうな話だがここのところダイアが何度も変わっているような感じがどうしてもあって今日は特急の次の準特急を待つよりも背中の本八幡行きに乗るのが一番だと教えられて先週までは準特急だった、果たしてそんなことがあるものだろうか。

ここから先は

18,322字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?