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読書の日記(10/4-10)

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10月4日(月) 

谷底みたいな駅で、電車は一両とか二両とかの小さなものだしホームとホームの外の境界も曖昧なそういう場所だった。谷底という印象は見上げると崖に囲まれた白い明るい空があるように見えたからで、地面はゴツゴツとした巨大な岩という印象があった。そこに滝口さんと亜沙美さんとベビーカーの中のおちびちゃんが姿を現して、わ〜どうも〜お久しぶりで〜と大喜びで手を振ったらふたりは全力疾走して、僕に写真を撮らせる機会を提供してくれたらしい。サービス精神が旺盛だ。僕はカメラを構えて矢継ぎ早にシャッターを切って、シャッタースピードが追いつかなくて後ろに像が残るような速さで走っていくふたりの姿を撮った。いや3人だ、どちらかに押されたベビーカーもごつごつとした岩を滑走していったのだから。

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