学生生活の巻、完結
学生生活というのは、私によって、あってないようなものだった。
小学生から中学生に関しては、事情がございまして無いに等しいし、高校生活も通信制だったためほぼ無いに等しい。高校は私が納得して入学しているため文句はないけれど、あくまで最終学歴として高卒が欲しかったのと、今後進学する可能性も含めて、という家族の配慮によって入学したので、端から学生生活としての期待を持っていなかった。
(でも母校の看板とか活躍を観る度に嬉しい気持ちにはなってるよ!)
そんな私にとって、大学での学生生活は奇跡のようなものだった。
12年という有って無い学生生活を埋めるべく、大学生活の4年間を大切に過ごした、と思っている。1年を3年分くらいの気持ちで。
多くの人に会い、多くのことを知り、多くのことをした。勿論したいこと全ては叶わなかったけど、かなりアグレッシブな学生であると自負がある。
卒業式の日、たまたま会った良くしてくださった先生にお祝いの言葉を頂いたり、久々に会ったクラスメイトと話したり、友達と写真を撮ったり、学内バイト先で卒業を惜しんで泣いてくれたり動画を作って見せてくれたり、部活やサークルの後輩に沢山のお祝いを頂いたり、ゼミで卒業証書を頂いたり。
持ち帰って沢山の色紙やメッセージを読み返したり、大学で出会った仲間と卒業旅行に行ってきて1000枚超えた写真を見返したり、頂いた花をドライフラワーにしたり蕾が花咲いているのを眺めたり。
卒業して1週間ほど経った今も、どうしてこんなに頂けるのか、疑問に思うほど満ちた気持ちを頂いている。
自慢して回りたいほどの後輩や先輩から、自慢して回りたいほどの嬉しい言葉を頂けることも、圧倒的に心強い同期とまた会う約束をすることも、大学に入るまで知らなかったことばかりだ。
どうしてこんなに、という気持ちは先述した通りあるけれど、かといって卑屈な気持ちにはならない。卒業というおめでたいことを成し遂げた自分を、そんなに卑下はしたくない。これほどのものを頂ける価値があるかは分からないけれど、こんな素敵なモノを渡したいと思って貰えている行動をとってきた結果なのだと信じたい。
この4年間、人に関わる時、出来るだけ丁寧に関わるように心掛けた。その人のことを、時にはしこたま時間を掛けて考えて、一緒にいた。行動した。
待つのではなく、私から動くように。私から差し出せるように。
常に、自分が取った行動や自分がした発言が正しいのか悩んできたけれど、沢山の沢山の温かい言葉や行動を貰った卒業式の日、なんだか答え合わせが出来た気がした。
きっとだいたい、間違ってなかった。たぶんきっと。
これからに、目標がある。
それは、まぶしい大学生活の4年間に戻りたいと腐らないことだ。
勿論大学生活の4年は楽しくて幸せで、出来ることならもっと過ごしたかった。それでもそれは叶わないし、新しい生活で腐っていたら送り出してくれた皆や、既に私が送り出した人達に顔向けができない。
新生活が辛いなら勿論転職するだとか休むとか、したら良いのだと思う。ただ、戻りたいと腐るのだけはやめたい。
また会ったとき、それなりに胸を張って会いたい。
早くまた会えるように、私は頑張りたいと思っているのだ。
私を肯定してくれた私のままでいられるように、頑張ってくるよ。
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