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部長日誌

大学の部活動の部長になったことは、この3年間の、きっとこの先の残り1年間を足したとしても、一番大きな出来事だと思う。
なんなら、きっと この輝きは、今後の大人としての出来事に負けない記憶となると思う。


部長を降りた。
(満期で)

過去にも書いている気がするけども、大学2回生の秋に入部し、数ヶ月で前任に部長に任命された。そこから一ヶ月少しの引き継ぎがあったあと正式に任されて、新学期に沢山部員を取ること!というビッグなお仕事を託され、広報に奔走、なんだかんだと入れれた方だと思う。ほんとはもっと入れたかったけど・・・

しばらくして、新しい部員と既存の部員が揉めたり、学祭を検討したり、学祭したり、合宿を検討したり、合宿したり、展示会を検討したり、次期幹部の最終調整をして任命したり、展示会したり。
引き継ぎを発表するまでも、早めに本人に伝えていたこともあって、私の中には「部長の私」と「部長じゃなくなる私」の2人がいる状態になった。
春学期は特に何度も部長辞めてえ(定期)と思っていたけど、この頃は寂しくて寂しくて堪らなかった。

部長を正式に引き継いだとき、しばらくは新しい部長を部長と呼ばないで(私が反応しちゃうので)と言っていた。
だけど、思ったより私はしっかりと退任していて、次の日には「部長の私」は心の中から消えていて、「部長だった私」が微笑むだけだった。

少し前、後輩が私のことを「部長」と表現した際も、私は今の部長の話だと思っていて、私の名前で訂正した時に「私かい」と思った。

私の中では、もう部長はあの子。
不安な顔をしているあの子は、当時の私とちょっと重なる。
でも多分私よりしっかりしている。
平和な我が部にも問題は勿論少しは有るけど、それを解消して引き継ぎは出来なかったけど、きっとなんとかなるよ。

私は部長やれて幸せだったよ。
ただの部員じゃ感じれない感情をたくさん知ったよ。
辞めたい(定期)より、部長で良かった(定期)の方が多かったって、今ちゃんと分ってるよ。
先輩も後輩も同期も、部そのものが愛しいというこの感情をくれた大切な場所なんだよ。

願わくば、あの子の未来もそうなっていますように。

#部活の思い出

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