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十三里とはさつまいもの異名

さつまいも料理といえば
私はさつまいもの天ぷらくらいしか思い浮かばないのだが、



そんな私の常識をはるかに超えたのが川越の観光名物さつまいもだった。


先日食べたのが「さつまいものおこわ」。

左下がさつまいも入りのおこわ


そして、女子に人気で食べ歩きに適している「さつまいもチップス」。


昔食べたことがあるのが「紫さつまいものソフトクリーム」。

芋チップスや芋けんぴ、芋アイスが載せられた芋パフェ。


圧巻だったのが上の写真、いもパフェ。川越ならでの究極の芋メニューに違いない。


正直なところ驚いたのが、さつまいもを練りこんだという麺もある。
もちろん菓子屋横丁に行けば、芋けんぴや芋饅頭といった、さつまいものお菓子がたくさんあり、
どれを買ったらいいのか迷うくらいだ。

前置きはさておき、さつまいものことを江戸時代「十三里」と言ったらしい。
江戸っ子にうけた洒落がある。

【九里四里(くりより)うまい十三里】

栗よりもさつまいもが美味しい、という意味なのだが、
どうしてこんな言い方をするのか気になる。

辞書で調べてみると、
①9+4で13になるからだとか、
➁焼きいもを十三里里売り歩いたからだとか、
③川越がさつまいもの産地で、江戸の日本橋から十三里の距離があるから、
とあるが、

私は③の川越から江戸の距離説がもっともらしい、と思う。

一里は今の距離にあてると約3.9メートル。

江戸では川越産のさつまいもを食べながら
「この十三里は本当においしいね!」

と言ったかどうかは、今となってはさだかではないのだが、
新河岸川でさつまいもが江戸まで運ばれたのは確かな史実であることを考えると、ありえる話・・・・と思う。

そんなことをつらつらと考えながら川越を散策するのも楽しいと思う。
「栗より(九里四里)うまい十三里」
という江戸っ子の洒落を思い浮かべながらさつまいもチップスを食べれば、
さつまいもの有難さが増す・・・かもしれない。
少なくとも、私の「さつまいも料理とは天ぷらだ」という常識を覆してくれたのだから。


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