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#小説

21gの輪郭【小説】

 魂を砕いて、抱きしめてもらえる弱さを削ぎ、かみさまだけを信じて行き着くところがここならば。

「夏目の暗いところが縁取る光を、おれだけはずっと覚えてるよ」

と言った。夏目も何か言ったけれど、すべてが途切れて、おれに聞けることは何もなかった。木の枝に積もる雪と、眩い曇り空を見上げていた。雪に埋もれているのに、繋いだ指先だけは暖かかった。

 失われた光が、そこには確かにあって、それがおれにはやけ

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