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自分で出来ることとは

いやもう、この記事に心の底から同意したので勝手にシェアさせていただきます。
読んでいただければ嬉しいです。


ほんと、それな!

で、
『自分で出来ることとは』というのは

『自分で特別努力しなくても出来る範囲』
『自分で楽に何のリスクも犠牲もなく出来る範囲』

では、無いのですよ。

最近、ちょっと相談受けたのです。
『老夫婦がペット禁止のアパートで猫を飼ってました。しかしそれがバレて、猫を捨てるかアパートを出るか選択を迫られています。猫を保護してくれませんか?』
と、いうもの。

で、しばし悩んでお返事させていただきました。

『猫を一時的に仮で保護するのは可能です。

しかしその際には、飼い主様が毎週譲渡会に参加して新しい飼い主を探すのが絶対条件です。

そして自分は毎週日曜日に別の市に用事で遠出しているので、毎週日曜日の朝9時に来て猫を連れて行き、夕方19時まで帰ってこないので、それまで猫と待ってて貰わなければなりません。

それでOKならお受け致します。

しかし猫と老夫婦の幸せを本当に考えるのであれば、ペット可の物件へのお引越しをお勧めします。

幸い、今住んでいらっしゃる辺りは高齢者でも生活保護者でも母子家庭でもOK、しかもペット可という物件が少なからずあります。

年取ってから引っ越しは本当に大変だと思いますが、ペット可物件で心置きなく愛する猫さんと暮らすのが老夫婦にとっても猫さんにとっても幸せではないでしょうか。

お引越しの手伝いが必要なら平日なら可能です。老夫婦が亡くなったり、施設に入ったりして猫さんの行き場が無くなったなら、保護の受け入れもやぶさかではありません。』

自分でも、これは中々厳しい対応かな?と思いつつ、メッセージ致しました。

1ヶ月くらい後だったかな?

結果、無事。
老夫婦と猫さんはペット可物件へのお引越しが済みましたと嬉しい連絡をいただきました。

お年を召されてからの引越し、大変だったと思います。不安も費用も大きかったと思います。

しかしこれが、『自分のできることは自分でする』という事だと思います。老夫婦と相談に乗った方々に拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

え〜っと誤解のないよう言っときますが『自分のできることは自分で』とは、別にペット可物件を借りることではないですよ?

自分ができる最大限の努力をして、可能な限り変えられるものを変えていく、この意識というか行動というか、そういうことをしていくのが『出来ることをする』だと私は思ってます。

ペット可物件へのお引越しだったり、車の免許を取ることだったり、人目が気になっても捕獲器を仕掛けてTNRすることだったり、出来ることは人によってそれぞれ違うと思います。

どれもお金が掛かります。
どれも一朝一夕でできることではありません。

私も猫を保護して、ペット可物件に引越ししました。(20代だったな、遠い昔だ!w)

生後1日の子猫を保護して、解雇される覚悟で事務所の駐車場で育てさせて欲しい(結果事務所の会議室で育てることになった)とお願いしました。

結婚する時に『妊娠したら猫を捨てろ』と現夫と姑に言われて、だったらもう結婚できなくてもいいやって、こちらから一旦お断りもしましたw

猫の脱走防止で保護ルームを作ったり、仕切りを手作りしたりした時も、夫は両手をあげて賛成した訳ではなく、夫婦間に緊張が走ることも度々でした。

今も家庭と猫活をギリギリのバランスでやってます。

しょっちゅう大きな壁にぶち当たり、悩んだり泣いたり、命の取捨選択の場面に遭遇してメンタル削る毎日です。

これは別に私だけでなく、猫活をライフワークにしてる方は何かしら経験してる事だと思います。

団体も時間もお金も頭数もギリギリです。確かどうぶつ基金の会長さんやスタッフさん達も依頼があって行く時も移動費は自費だったと思います。

大きい団体でも、そういう状態なのです。

ですから猫を保護して欲しいと頼む前に、自分自身できることをやり尽くしたかどうか、今一度自問してみてくださいね。

もちろん相談は可能な限り聞きますし、アドバイスもできることもあります。

そういう事は遠慮なくどうぞ(でもググれば出てくることもたくさんあるので、まずは調べてね❣️)

楽して、犠牲もなく、リスクも無理もない。そういう生き方も自分は悪いとは思いません。

ただ、そういう方は、自分が背負えなかったものを他人にも背負わせないで欲しいなと、そう思う次第です。

現在、活動は自費と頂いた支援フードや支援金で賄われています。お外で暮らす飼い主のいない猫たちの為に、よろしければ猫活動のサポートお願いいたします。頂いたサポートは地域猫活動、大学猫活動、保護した猫たちのために大切に使わせていただきます。