見出し画像

保護猫活動は挑戦するものなのか?

いや、まぁたくさんの方が猫活に参加するのは嬉しいのですが、保護猫活動となると『よーく考えよ〜❗️』と言わざるを得ません。

地域猫活動とかTNR活動だったらドンドン行こうね❣️ルール守って頑張ろうね❣️と賛成するのですが、こと保護猫活動に関しては慎重派にならざるを得ません

なぜなのか。
理由は単純です。

全ての猫が譲渡できるわけではないからです。

例えばウチにはチビママちゃんと娘の光ちゃん灯ちゃん、ベルちゃんがいます。(他にも居ますが、それは置いといて)

画像1

親娘の中で最初に保護した娘のベルちゃんは、保護して3年になります。美猫で片足だけニーハイソックス履いてるかのようなキュートな出立ちです。トイレも問題なく粗相もない。

ですが人馴れを全くせずに譲渡できません。3年経っても逃げまくって1度も撫でられた事がなく、不妊手術の際には家の中で捕獲器を使い、抜糸に行くときに捕まえるのには10日間掛かりました。

ノミダニの薬を滴下するのに家の中でネットを使って捕獲します。捕獲の際に恐怖感で漏らしてしまうので捕まえる場所が悪いと悲惨な結果になります。

人も猫も怖いらしく逃げ回るので、すぐに保護猫同士の間でいじめの対象になってしまいます。

可愛い、可哀想だけでは飼えない猫さんです。

チビママちゃんと光ちゃん

画像2

ほっぺが白くて可愛いチビママちゃんはベルちゃんや光ちゃんのママです。捕獲保護するのに年掛かってしまい、その間に妊娠した光ちゃんと灯ちゃんは保護した翌々日に生まれました。

警戒心が強いママの気質をベルちゃん同様受け継いでいる光ちゃんも警戒心が強く、私の娘にしか懐いていません。当然、ノミダニ駆除や病院に連れて行く私のことはシャーシャー怒るレベルで大嫌いwww

チビママちゃんは獣医歴ウン10年のベテラン獣医さんを噛みまくり、抑えていた私も怪我をして2人で人間の治療を受けるという事態を起こしました。

今でもチビママちゃんと光ちゃんは、私が部屋に入るとベッドの下に逃げてしまいます。急性肝炎で死の淵にいたチビママちゃんを懸命にお世話して慣れてくれて、嫌われても噛まれないというレベルまで浮上しました。

灯ちゃんは性格がもう少し人好きなタイプですが、ママ猫の英才教育により他の猫と比べると譲渡に向くとは言い難いところです。

画像3

で、何が言いたいのかというと
譲渡に向かない猫が一定数いて、保護猫活動をしていくと必ず譲渡に向かない猫が出てきて家にずっと住みます。その譲渡に向かない訳あり猫を、その猫の寿命が尽きるまで15年(平均寿命として)お世話するわけです。

ノミ取りするたびにネットで捕獲しないとならない猫(その間繁殖しまくるネコノミ)、病院に連れて行くのに10日もかかる猫(心配と不安と苛立ちで何度も折れる心)、突然スイッチが入って噛む猫(碧ちゃんがそのタイプで、猫好きでも突然噛まれるのはトラウマや恐怖になります)

画像4

画像5

画像6

こういう問題行動の多い猫たちが寿命尽きるまで自分の家にいて、人馴れする問題行動のない猫たちは譲渡されていくわけです。

この状況を続けていく覚悟がありますか?
自分にそれを継続できるメンタルの強さがありますか?

これから保護猫活動しようかなという方は是非1度よ〜く考えてみましょう。

お金もさることながら、気分や同情ではなく持続するメンタルの強さが保護猫活動に参入できるかどうかの鍵になると思います。

当然1度保護したら、責任持って最後まで面倒をみなくてはなりません。途中でやっぱり無理ってやめることができないのが保護猫活動ですからね〜💧

とか言ってる私も『新入りのノミ取りできなくてノミ大繁殖』とか『病院に連れていくためにネットに入れたいのに捕まらない』『猫を室内散歩させてたら突然噛まれた』などその都度心が折れる瞬間があります。『保護したの失敗だったかな〜💦 猫のためにも自分のためにもならなかったけど今更どうにもならんな〜』とか思う瞬間が正直あります。Twitterのお友達の中にも『なんで保護猫活動始めちゃったかな〜💦』と言う方もいますし、自分はその気持ちもすごく良くわかります。

それでも保護猫たちと暮らしていけるのは、自分で始めた責任感と日々のちょっとした所で見せてくれる猫たちのユニークさや豊かな個性に愛情を感じるからです。とはいえ保護猫活動している全員が、そういうささやかな愛情で帳尻を合わせられるわけではないと思うのでね。

そう言うわけで保護猫活動する際には『レッツチャレンジ!』と言う気分でやるのではなく、よ〜く考えて自分の許容量を超えないように気をつけて活動しましょうね!

動物愛護センターや保護猫カフェなどで、リアルな体験積んでみてもいいかもですね♪

話し聞いてみたら保護猫活動はちょっと無理、地域猫活動はやる勇気ない、、、でも猫たちのために何かできることはないのか?と言う方は是非こちらを参考にしてね♪
たくさんの猫の助け方⤵︎⤵︎

捕獲機は地域の保健所や動物愛護センター、動物愛護管理事務所などで借りることもできると思います。是非、身近な猫たちから初めてみてはどうでしょうか?

捕まえる前に、まず動物病院に不妊去勢手術の予約を取ることをお忘れなく❣️

現在、活動は自費と頂いた支援フードや支援金で賄われています。お外で暮らす飼い主のいない猫たちの為に、よろしければ猫活動のサポートお願いいたします。頂いたサポートは地域猫活動、大学猫活動、保護した猫たちのために大切に使わせていただきます。