抜けない昭和気質がなせる業

昨今某有名私立大学でのビジネススクールにて、大手外食チェーン吉野家の取締役が言い放った極めて不適切でとんでもない発言。

発言の経緯は他に譲るとしまして、あり得ないわと。
当然吉野家としては不適切でしたとわびたようですけど、当人は恐らく頭を垂れるのを不思議がるでしょうね。

この発言のどこがいけねえんだ?っていう。

特に外食産業においては昭和から平成時代を最前線で走ってきた連中ってイケイケで体育会系でかつ兵隊的ともいえる独特な思想がこびりついているのです。

今で言うハラスメントがごくごく当たり前で育ってきた世代ですから。
パワーハラスメント?教育だ!とか、
セクシャルハラスメント?スキンシップだ!っていう具合に。

パワーハラスメントとして有名なのは福知山線脱線事故の伏線にもなってしまったJR西日本の「日勤教育」でしょうか。
内容を鑑みるに完璧にパワーハラスメントですし、稠密なダイヤも含めて過度の緊張を乗務員に与えてしまった結果があのような結果にもなったのですし。
実際にあの頃のアーバンネットワーク(JR西日本の近畿圏の路線を言います)の運行ぶりには驚愕してしまったものです。

セクシャルハラスメントで有名なのは日テレやフジテレビの当時アナウンサーの事例でしょうか。
発覚後、其奴らは例外なく社内処分されアナウンス職から外されましたが、解雇にはなってなかったようですしね。

私も十数年前あるカイシャでパワーハラスメントを受けました。
私を気に食わなかった取締役とかいうのが、業務から剥がして教育という名の指導をリモートで。
本当に死のうかと思いましたよ。
精神的に病みましたけど、そのカイシャは診断結果も受け付けず、体裁上は一身上の都合と称してクビにさせられました。
最後まで教育だ!の一点張りでしたから。
ちなみにそのカイシャ、まだ実在していて驚きましたけど。
今だったらエビデンスを全て引っ張り出して然るべき法的機関に相談に行っていたかも知れませんね。
当時はパワーハラスメントなんて風潮すら無かった時代ですし。

とりあえず昭和を生きてた連中って、こう言うのが頭のレジストリに刻まされているのです。
特にのし上がってきた連中ほどその傾向にあるようなのです。
其奴らに飲ませる薬は恐らくありません。
注意したところで豚の耳に念仏ですから効き目もありません。

そもそも、何が悪いのかわかってないんですし、それを言ったところで理解できる連中ではないんですから。

そう考えれば、今って幸せなのかも知れませんね。
それまで血が流れ(てかつ公に発覚し)ないと改まらなかったのが、SNSのおかげで血を流すこと無くカイゼンされていきますし。

ただ、働き方改革のトリガーとされているのは某大手広告代理店の新入社員の自殺ですからね。


何ともはやですけど。


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